トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2019年度 > 2020年1月 > SAITEC北部研究所と県内中小企業が米粉100%のパンを商品化ー次世代型ものづくり製品開発支援事業の成果ー
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発表日:2020年1月23日14時
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部局名:産業労働部
課所名:産業技術総合センター北部研究所
担当者名:原田、仲島
直通電話番号:048-521-0614
Email:harada.katsutoshi@pref.saitama.lg.jp
県産業技術総合センター(SAITEC)では次世代型ものづくり製品開発支援事業(以下、本事業)により、製品化をめざす研究開発に対し支援を行っています。
このたび、今年度の北部研究所における本事業の成果として支援企業(株式会社味輝《みき》)で開発を進めていた米粉パンが商品化されました。
なお、この米粉パンは1月29日、30日開催の彩の国ビジネスアリーナ(会場:さいたまスーパーアリーナ)にて現物を展示する予定です。
これまでの米粉パンは、小麦粉に米粉を添加したもの、米粉に小麦グルテンを添加したもの、米粉に増粘剤を添加したものがほとんどで、グルテンフリーや食の安全などへの対応としては不十分でした。
本商品は、増粘剤等の添加物を使用しない米粉100%です。
近年、小麦アレルギー対応のためグルテンフリー食品としての米粉市場は、欧米を中心に年々拡大しています。国内でも食物アレルギー患者数は年々増加しており、本商品はその動きに対応するものです。
本事業における、SAITEC北部研究所の主な支援は以下のとおりです。
従来の米粉パンは、小麦粉を使用したパンと比較してパンが膨らみにくく、米粉100%による製パンは困難でした。
今回開発した米粉パンは、埼玉県産米粉、砂糖、酵母、塩、水、自社製米麹のみを原料とするものです。自社製米麹による米粉生地の独自の熟成処理により、小麦粉・小麦由来成分や増粘剤等を一切使用することなく製パンが可能となった画期的な製品です。
出来上がった米粉パンは、米由来のほのかな甘さ、風味があります。
また、特殊な米粉処理を必要とせず、一般的なパン屋さんの設備で米粉パンを作れることも特徴の一つです。
出来上がった米粉パンの外観
株式会社味輝
〒369-0315 埼玉県児玉郡上里町大御堂740-1
代表取締役 荒木 和樹
本事業は、県内企業等を対象に、ものづくり補助金等の国や県等の競争的資金により実施した研究開発等のうち、まだ製品化に至っていない案件に対し、製品化・商品化に向けた開発等を支援する、SAITECで行っている事業です。
この米粉100%パンは、平成30年度北部研究所事業の高付加価値食品開発研究会による支援の成果をもとに、本事業により商品化を実現しました。
産業技術総合センター北部研究所 電話 048-521-0614 ファックス048-525-6052
事業化・製品開発支援担当 原田
食品プロジェクト担当 仲島