トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2020年11月 > 「現代の名工」に本県関係者6名が決定~ 令和2年度卓越した技能者の表彰 ~

ページ番号:186076

発表日:2020年11月6日14時

ここから本文です。

県政ニュース

「現代の名工」に本県関係者6名が決定~ 令和2年度卓越した技能者の表彰 ~

部局名:産業労働部
課所名:産業人材育成課
担当名:委託訓練・連携推進担当
担当者名:中山、若林

内線電話番号:4607
直通電話番号:048-830-4607

「卓越した技能者の表彰」は、卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を厚生労働大臣が毎年1回、概ね150名を表彰するものです。

受賞者は、一般に「現代の名工」と呼ばれており、今年度は本県関係者が6名受賞(全国では150名)することが決定しました。

表彰式は新型コロナウイルス感染防止の観点から、部門別代表者により、令和2年11月9日(月曜日)リーガロイヤルホテル東京(東京都新宿区)で執り行われます。

表彰概要

・昭和42年度から53年続く表彰制度

都道府県知事や全国的な規模の事業を行う事業団体等から推薦のあった者から厚生労働大臣が技能者表彰審査委員の意見を聴いて決定

受賞者には、厚生労働大臣から卓越技能章(盾及び徽章)と褒賞金(10万円)を授与

令和元年度までに本県関係者168名が受賞(全国では6,496名)

表彰式

1 日時

令和2年11月9日(月曜日)14時から

2 場所

リーガロイヤルホテル東京

東京都新宿区戸塚町1-104-19(電話03-5285-1121)

埼玉県知事推薦による受賞者(6名)

1 今野 勝二(こんの かつじ)氏 52歳

(1)職種名

建築大工

(2)居住地

さいたま市岩槻区

(3)就業場所

有限会社今野建築

(4)技能功績の概要

木造建築工事に長年従事し、特に保存修理工事において優れた技能を有している。中でも、仕口・継手を駆使して強度を保ちつつ、可能な限り元の柱材を生かす手法に優れ、手刻みによる精度の高い加工技術は高く評価され、寺社の建造物修理も任されるほどである。また、大学や工業高校の非常勤講師として次世代を担う若者たちの技術指導に力を尽くすほか、認定職業訓練校の主任講師として後進技能者の育成にも大きく貢献している。

2 池内 弘司(いけうち ひろし)氏 65歳

(1)職種名

かわらふき工

(2)居住地

さいたま市岩槻区

(3)就業場所

池内瓦店

(4)技能功績の概要

木造建築物の屋根工事に長年従事し、日本古来の瓦屋根の特徴を生かし丁寧に仕上げる技能に優れ、特にかわら葺きの中でも難易度の高い一文字葺きの技能に優れている。一文字葺きは、瓦の継ぎ目が表に出るため腕の良し悪しが明確に出るが、その美しい仕上がりは群を抜いて秀逸である。また、技能士会の会長や技能検定委員を務めるほか、技能向上のための講習会を主導するなど、若年技能者の指導育成と技能の伝承にも貢献している。

3 齊藤 純一(さいとう じゅんいち)氏 65歳

(1)職種名

石彫工

(2)居住地

蕨市

(3)就業場所

株式会社石勘石材店

(4)技能功績の概要

長年にわたり石工として石材彫刻業務に従事し、特に手加工による文字彫刻に類まれな技能を有している。特に梨地彫りの技法は、文字の温かみや味わいを出すとともに、筆使いの良さを巧みに表現し、素晴らしい仕上がりを成している。また、技能検定講習会や競技大会出場者への実技指導を通して、技能のみならず心構えを伝え、技能グランプリ金賞受賞者を輩出するなど大きな功績を残している。

4 毛塚 智之(けづか ともゆき)氏 52歳

(1)職種名

西洋料理調理人

(2)居住地

栃木県栃木市

(3)就業場所

株式会社パレスエンタープライズ(パレスホテル大宮)

(4)技能功績の概要

西洋料理(フランス料理)の調理に長年従事し、伝統的な調理法に加え、日本古来の醸造、発酵の製法を巧みに取り入れる技能に優れ、中でも、健康的な食生活に配慮したレシピの開発に優れている。高カロリーになりがちなフランス料理の低カロリー化の研究を重ね、食味を落とすことなく、従来の10分の1程度の低カロリーソースを開発した。また、総料理長としてスタッフの指導育成に尽力し、後進の育成にも大きく貢献している。

5 松本 芳光(まつもと よしみつ)氏 62歳

(1)職種名

畳工

(2)居住地

幸手市

(3)就業場所

有限会社松本製作所

(4)技能功績の概要

一般住宅から寺社仏閣の格式高い畳まで多岐にわたる畳の施工に長年従事し、特に神社仏閣に使用される有職畳(繧繝縁)など手縫い作業の技能に優れている。中でも、紋合わせの技能に優れ、格式高い畳である繧繝縁の製作においては、台座側面の縁の紋が合うように仕上げることができる。また、技能士会会長として会員の技能指導に尽力しているほか、技能グランプリ出場選手に対する指導も行い、後進技能者の育成に貢献している。

6 山口 サチコ(やまぐち さちこ)氏 74歳

(1)職種名

画工

(2)居住地

久喜市

(3)就業場所

山口和紙画教室

(4)技能功績の概要

工芸的手法により絵を描く和紙ファイバーアートの製作に長年従事し、特に、和紙独特な柔らかな質感や立体感を生み出す表現技能に優れている。楮(こうぞ)100%の細川紙の柔らかな毛質を生かすために刃物などの道具を一切使用せず、自ら染色した和紙を手指でちぎり、台紙に貼り付けることで油彩画や水彩画にはない立体的な作品となり高く評価されている。また、和紙画教室を開設し、後進技能者への技能の普及と継承に尽力している。


※年齢は、令和2年11月1日現在

県政ニュースのトップに戻る