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掲載日:2025年5月21日

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知事記者会見 令和7年5月20日

知事記者会見動画【全体:YouTube】
知事会見パネル(PDF:1,522KB)

  知事発表

 埼玉県広報アンバサダーと埼玉わっしょい大使の任命【該当部分動画(YouTube)】

知事

  本日は私の方から「埼玉県広報アンバサダーと埼玉わっしょい大使の任命」について御報告させていただきます。

  まず、広報アンバサダーですけれども、Instagram(インスタグラム)を使用して県の魅力、観光や県の取組をPRするインフルエンサーのことを言います。昨年度につきましては、19組20名を任命させていただき、県の魅力などを広くPRしていただきました。なお、投稿には2つの種類がありまして、1つはアンバサダー御自身が自由にテーマを決めて埼玉県のPRをする投稿と、県がテーマを提案し、そのテーマを踏まえて行うコラボ投稿の2つがあります。アンバサダーには令和6年6月から令和7年4月までの、埼玉県のPRとなる投稿を928件行っていただきました。また、コラボ投稿の方では、県からは渋沢栄一、日本酒、クオッカ等の13個のテーマを提案しましたところ、108件投稿していただきましたが、この108件、こちらの総閲覧数はおよそ300万回に達することとなりました。

  次にわっしょい大使ですけれども、こちらはInstagramを活用して県産農産物の魅力をPRするインフルエンサーのことであります。昨年度は5名を任命し、農場見学を9回開催して参加いただき、県産農産物についての知識を深めながら、イチゴや梨をはじめとする県産農産物をPRする投稿をしていただきました。令和6年6月から令和7年4月までの間で189回の投稿をしていただき、総閲覧数はおよそ96万回に達することとなりました。

  今年度は、Z世代向けに発信するインフルエンサーなどを新たに広報アンバサダーに任命したほか、アンバサダーに県広報紙「彩の国だより」の記事に関連した県政情報の動画を作成してもらうことによって、若者への情報発信力を更に強化してまいりたいと思います。広報アンバサダーとしては20組21名、わっしょい大使としては5名を任命いたしますが、うちアンバサダーとわっしょい大使を兼任する方が4名おられるため、総勢21組22名を任命いたします。21組の総フォロワー数は120万人であり、県の情報発信に大きな力を貸していただけるものと期待しています。任期は6月1日から、5月31日までの1年間となります。本日、午後3時30分から知事公館大会議室にて任命式を行います。若者への影響力ある方々から直接意見を伺えるため、私自身も大変楽しみにしております。

  それでは、広報アンバサダーに任命する方々を紹介させていただきます。広報アンバサダーは、先月1日から15日まで募集を行ったところ、87組から御応募いただきました。選考審査においては、応募に当たっての意気込み、埼玉県とのゆかり、県をPRしている投稿、得意とする情報発信分野、若者への訴求力などを総合的に評価し選定いたしましたが、まず、今年度から新たに任命する5名を紹介します。最初は「埼玉グルメ」さんであります。365日、毎日埼玉のグルメを投稿しています。フォロワー数は約20万6千人で、今回の広報アンバサダーの中では最多となります。次は、「カナノ」さんであります。埼玉のおしゃれなカフェやまだ知られていないグルメを投稿しています。フォロワー数は約3万5千人です。次は、「にっこり埼玉」さんであります。「埼玉を愛するZ世代」として、グルメやお出掛け情報などを主に投稿しています。フォロワー数は約5万5千人です。

  そして(パネルを指しながら)こちらは「Aya(アヤ)」さん。インドネシア出身、埼玉県在住で自然やグルメを数多く投稿しておられ、外国人のフォロワーが多く、フォロワー数は約1万人であります。次は、「おけい」さんであります。デジタルクリエイターで主に埼玉のグルメやお出掛け、「埼玉のあるある」などを投稿しています。フォロワー数は約2,300人となります。

  続きまして、昨年度に引き続き広報アンバサダーに任命させていただく、11組12人を紹介します。最初は「食べて埼玉」さんです。見たら思わず食べたくなる埼玉のグルメを投稿しています。フォロワー数約16万3千人で、今回の広報アンバサダーの中でフォロワーは2番目に多いこととなります。次は、「さいぼん」さんであります。主にお得なランチ、穴場カフェなどのグルメ情報を投稿しています。フォロワー数は約13万7千人です。

  次は「ジェシカ ゲリティー」さんであります。ニュージーランド出身、埼玉県在住で、英語で弓道などの和文化や伝統文化を数多く投稿しており、外国人のフォロワーが多く、フォロワー数は約11万3千人であります。次は「BOKU(ぼく)」さんであります。後世へ残していきたい伝統や魅力を動画で投稿しています。日本語と英語を併記して投稿しており、外国人のフォロワーも多い方であり、約10万8千人のフォロワーを有しています。

  次は「にーしゃ」さん。幼なじみの2人組で、主に動画で埼玉の様々な情報を面白おかしく投稿しています。フォロワー数は約7万4千人です。そして、「あつまれ!埼玉犬民(さいたまけんみん)」さんであります。愛犬とともに行けるカフェやスポットなどを投稿しており、フォロワー数は約3万8千人です。

  続いて「櫻子(さくらこ)」さんであります。写真家で、はかなく透明感ある写真で埼玉の魅力を投稿しており、フォロワー数は約6万2千人であります。次に、「YAMADA_TARO_CHAN(やまだたろうちゃん)」さんであります。穏やかな日々を写真で投稿しています。フォロワー数が4万9千人。次に、「しょうやかめら」さんであります。写真家で、埼玉おすすめフォトスポットなどを投稿しており、フォロワー数は約3万人です。次に、「さいたす」さん。2人のこどもを育てている方で、こどもと楽しめるイベントやスポットを投稿しています。フォロワー数は約6万人であります。次は「さいたまん吉(さいた まんきち)」さんであります。2人のこどもを育てておられる方で、こどもと行けるお出掛けスポットやグルメなどを投稿しています。フォロワー数は約1万3千人であります。

  続いて、わっしょい大使に任命する方々を紹介します。わっしょい大使も広報アンバサダーと同時期に募集を行い、21名から御応募いただき、この中から5名を任命することといたしました。選考審査においては、埼玉県産農産物への愛着、農産物のPRにつながるような工夫、フォロワー数等を総合的に評価し、選定いたしました。なお5名のうち4名の方が広報アンバサダーとの兼任となります。それではわっしょい大使を紹介させていただきます。1人目の「よねざわ@来てくだ埼玉♡」さんは、フリーアナウンサーとしてのコメント力を生かし、これまでもわっしょい大使として県産農産物を多数PRしていただいています。今年度も広報アンバサダーを兼任しその発信力に期待しています。フォロワー数は約9300人であります。2人目、「尾内 あゆみ(おない あゆみ)」さんは、テレビ番組の制作に携わっている経験を生かし、県産農産物の情報を動画などで多数発信しています。昨年度に引き続き、尾内さんも広報アンバサダーを兼任いただきます。フォロワー数は約1万9千人です。3人目「埼玉ガイド」さんは、昨年度は広報アンバサダーとして埼玉グルメや魅力的なスポットについて発信いただきました。今年度はわっしょい大使と広報アンバサダーを兼任し、農産物のPRにも幅を広げて活動いただきます。フォロワー数は約2万3千人であります。4人目の「エミッフィ」さんは、管理栄養士の知識を生かし、県産農産物を使ったヘルシーな献立メニューを多数投稿していただいています。これまでのわっしょい大使の任命に加え、エミッフィさんも広報アンバサダーを兼任していただきます。フォロワー数は約1800人であります。5人目、「杉山 かふん」さんも、県産農産物を使った旬のレシピを多数投稿していただいています。農場見学や研修会で深めた知識を生かし、今年度も引き続きわっしょい大使として活躍していただきます。フォロワー数は約2,200人であります。

  最後に、広報アンバサダーとわっしょい大使の今後の主な活動について紹介します。今年度から新たに県広報紙「彩の国だより」の記事に関連した動画を広報アンバサダーに制作していただきます。毎月3本程度、60秒以内のショート動画を制作いただき、県公式ホームページやInstagram、Youtube(ユーチューブ)で公開いたします。毎月どんな動画が公開されるかお楽しみいただきたいと思っています。また、広報アンバサダーとわっしょい大使には、毎月、各自でテーマを自由に決めていただき、若者が見たい・知りたいと思う視点で、情報発信をしていただきます。県の魅力や観光情報などの、広報アンバサダーとしての投稿には、「#(ハッシュタグ)埼玉わっしょい大使」あるいは「#(ハッシュタグ)埼玉県広報アンバサダー」を付けていただくことで検索性を高め、より多くの皆様に見ていただけるように工夫します。また、これらのインフルエンサーがそれぞれの視点で発信するコラボ投稿も行います。例えば、アンバサダーにつきましては生物多様性、県民の日、和文化、わっしょい大使では狭山茶、なし、いちごといった県産農産物など、重点的に発信するテーマを県が選定し、様々なジャンルで発信していただきます。県民・県外の方を問わず、皆様には是非今後の広報アンバサダー並びにわっしょい大使の活動に御注目いただき、Instagramのアカウントをフォローして、埼玉県に関する様々な情報に触れていただきたいと思います。そして埼玉の魅力を多く知っていただき、埼玉観光を大いに楽しんでいただきたいと考えております。

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朝日

  広報アンバサダーとわっしょい大使、新規・継続の方々も含めて、今回選ばれた方々を選んだ理由であったり、狙いについてもう少し詳しく伺います。

知事

  まず、わっしょい大使と広報アンバサダーの方々に対して期待するところの方からお話しさせていただきたいというふうに思いますけれども、私どもといたしましては、広報アンバサダーとわっしょい大使それぞれ、自由な発想で県の観光スポットやグルメといった埼玉の魅力・農産物、これらを発信していただくことで、県内外の多くの方々に埼玉をPRしていただきたいと思っています。この中でも、特に県の魅力を発信するというだけではなくて、とかく県庁・役所というものは固いイメージを持たれがちです。そこで、若者が見たい・知りたいという視点で取材していただいたり発信していただくということで、若者の県政への関心を是非高めていただきたいというふうに思っています。そこで今年度につきましては、昨年度よりも力を入れましたのが、Z世代向けのインフルエンサーなどを新たに任命したことであります。若者へのInstagram等での情報発信力を強化することを期待しており、任命時点でのフォロワー数につきましては、昨年度と比較すると約1.5倍ということとなります。また投稿も、これまでの文字投稿あるいは写真だけではなくて、動画の影響力が強くなっているところ、これらの新たな広報アンバサダーには、県広報紙「彩の国だより」の記事に関連した動画を制作していただきたいと思っています。ちなみに令和7年5月号から制作を開始しておりまして、例えば全国植樹祭、自動車税、ギャンブル等依存症対策など、県の取組を紹介していただいているところでございます。また、これらの期待をかなえていただけるような方が、やはり広報アンバサダー並びにわっしょい大使に、我々としては、ふさわしいというふうに考えております。そこで私たちといたしましては、これまでのアンバサダーやわっしょい大使の実績ですとか熱意ですとか、あるいはこれからの工夫、こういったものをお伺いするとともに、さらにそこにはフォロワー数、今現在持ってらっしゃるフォロワー、この数を加味し、総合的に判断させていただき、これらの方々に埼玉県の広報を務めていただきたいというふうにお願いさせていただいたところであります。

朝日

  インスタグラムは、なかなか、どういった人が実際運用しているのかというのは見えにくい面もあるのかなと思うのですけども、今回任命された方々に対して、ちょっと失礼に当たるかもしれませんけど、事前にちゃんとした人と言ったら言い方があれかもしれませんが、運用されている方についての確認みたいなものというのは、事前にきっちりなさっているかというのを念のため伺います。

知事

  我々といたしましては公募でアンバサダーを令和5年度から任命しています。そういった意味では、きちんとした人がどうかと、私どもも役所として、この人がきちんとした人である、ないといったことはちょっとやはり難しいと思いますけれどもただ、これまでのアンバサダーの方々の実績ですとか、県に対する愛情等これらについてきちんと知ることができますし、また不適切な投稿等については避けていただくような、そういったことも、我々としてはお願いをさせていただくつもりではありますが、ただ、特徴は自由さでありますので、それぞれのわっしょい大使なり広報アンバサダーなりの力を存分に発揮できるような形にしていただきたいと思っています。他方ですね、誰でも、何を言っても良いというわけでは当然ないと思いますので、そこは、わっしょい大使の方なりあるいは広報アンバサダーの方ですね、県の公式な、例えば埼玉わっしょいのアカウントなどの共同投稿という形になりますので、逆に信用も付くし、その部分をしっかりと認識していただいて活動していただきたいというふうに考えています。

朝日

  最後に1つ、任命された方々に、何かこうギャランティーというか、委託料みたいなものは、何かお支払いとかは発生しているのですか。

知事

  実は、直接の報酬としては何もお支払いをしておりません。ただ、メリットとして、先ほど申し上げましたけれども、インフルエンサーの方々、一般にフォローアップが増えることをメリットとお感じの方も多いと考えており、また信用が上がるといったこともございます。例えば、県としては、県の広報紙だとか、県政の広報テレビ番組やホームページやSNSなどの県の広報媒体でもこの広報アンバサダーの方々そのものを紹介させていただきたいというふうに思っており、彼らにとってもより、知られる機会となり、フォロワー数を増やし、さらには、御自身の活動の幅を広げることが、メリットとしてあるのではないかというふうに思っています。また、わっしょい大使の方々については、ふだんなかなか訪れる機会がないようなところに行っていただいて、例えば生産者の方から直接お話を聞くとか、そういった機会を得たり、農産物に対する知識を深めることができます。また、昨年度には、わっしょい大使の皆さんにはテレビラジオなどの番組などにも出演いただいて、県産農産物のPRをしていただきましたので、御自身、あるいは御自身の活動がより広範に広まっていく、あるいは広がっていくということなのだろうと思います。

時事

  新たにZ世代向けのインフルエンサーを任命したということですけれども、これはこれまで取り組んできた傾向などを見て、Z世代向けにもっと情報発信した方が良いということになったのでしょうか。力を入れることにした経緯を教えてください。また、どんなことをZ世代に発信していくのか教えていただければと思います。

知事

  今回、媒体として活用しているのが、主としてSNS、また先ほど動画の話もさせていただきました。これらの媒体や動画は、もちろん様々な世代がお使いだと思いますけれども、どちらかというとZ世代や若い方々が多く、逆にこのZ世代や若い方々というのは、行政に馴染みがなかったり、あるいは行政側としてもアプローチすることに苦労してきた世代であります。今回、様々な背景を持ち、あるいは様々な感性を有するインフルエンサーの方々に参加をいただいておりますので、若い方々に対する発信の可能性が高まってきたと考えています。そういう中でも、よりZ世代に対してPRができるようなインフルエンサーを我々として任命させていただくことによって、もしかすると行政から最も遠いところにおられる世代の方々を、より近くに引き付け、行政を身近にし、また適切に情報発信していけるようなことを我々としては、もくろんでいるというか、その目的としているところであります。

時事

  例えば、このZ世代向けに、どういったものを発信していきたいとかっていうのはあるのですか。

知事

  先ほどお話をさせていただきましたけれども、我々がコラボ投稿だったり、あるいは去年も農場などのツアーなども行いましたけれども、そういった形でアレンジをさせていただいて、発信をする対象というもの、テーマというものは、しっかりと行う場合と全くフリーの素材と2つありますが、前者については、テーマや対象は選ぶものの、感性であったり、いわゆる「バズる」ですが、そういったことが期待できるような中身や写真といったものは、これらのインフルエンサーの方々が得意なところだろうと私たちは思っていますので、したがって、Z世代向けのとか若者向けということを意識していただきながらも、可能な限り、彼らの能力を生かしていただくということがまず先決になると思っており、そこにZ世代の方々を初めとした、若い方々も参加いただけるのではないかと期待しています。

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  幹事社質問

災害時における安否不明者等の氏名の公表について 【該当部分動画(YouTube)】

朝日

  八潮市の道路陥没事故についてです。犠牲になられた男性の氏名について県は公表していません。トラックの車体についても、そのブルーシートで、覆われた形で搬出されて、社名等が確認できない状態になっています。災害時における安否不明者、若しくは犠牲者の氏名の公表方針というものが、県は定められていると思うのですが、原則として、当事者の御同意が得られない場合は、非公表とするという公表基準もあるというふうに認識してます。一方で、その氏名というのは、その事実、事案の検証であったり、究明にあたって、重要な事実であるというふうにも考えられます。県の公表方針、公表基準に対して、知事の御見解を伺います。

知事 

  まず、方針とその適用について御説明させていただきます。「災害時における安否不明者等の氏名等に関する公表方針」というのがありますが、そこでは、災害時における救出・救助活動などの効率化、円滑化を図るために、令和4年10月に策定をし、令和5年3月に国が「防災分野における個人情報の取扱いに関する指針」を示したことを踏まえて、当該指針と先ほど申し上げた県の方針の整合性を図るために、令和7年、今年の1月に改正をしたところであります。公表方針では、安否不明者と行方不明者及び死者についての、大きく2つに分けて基準を定めています。まず安否不明者の方ですが、ここでは、救助活動の効率化・円滑化のため、安否不明者の絞り込みが必要である場合において、住民基本台帳の閲覧制限を確認の上、迅速に公表する必要があることから、家族等の同意は確認せずに、公表することとしております。一方で、行方不明者及び死者については、救助活動などの災害応急対策上の必要性が乏しいということから、本人及び家族等のプライバシーを優先、考慮するということで、住民基本台帳の閲覧制限の確認に加え、家族等の同意を確認した上で、公表・非公表の判断をしているところでございます。そして今回の事案の当てはめですが、今回の事案では、家族等の同意が得られていないのみならず、家族の方々からは、強く氏名の公表を控えるよう、また、所属されていた会社からは、車体から会社が類推されるような事態を避けるよう強く求められてきたため、非公表という判断を致しました。家族等のプライバシーの考慮など、個人情報保護の観点と、社会的な公益性、これはときに、同じ方向でない場合がありますけれども、これは方針を、国の方針も含めて示したところでありますので、この方針を例外なくしっかりと守ること、そして今回のように、家族の方針にプラスで要請がある場合には、こういったことについても総合的な検討の中に加えていくということは、私は適切であろうと考えています。

朝日

  今回、氏名を非公表とした判断というのは、今、御説明があった御遺族から、若しくは会社から同意が得られなかったということが原因で、他の原因、理由とかというのはあるのでしょうか。プライバシーのこととか、遺族とか会社が非公表とするというのもプライバシーの観点からだと思うのですが、県として、御遺族の意向以外に、考慮した事由みたいなものはあるのですか。

知事

  まず、第一に先ほど申し上げた安否不明者の場合には、御家族の同意等は確認せずに公表する場合があると申し上げました。それ以外に行方不明者あるいはお亡くなりになった方については、住民基本台帳の閲覧制限を確認の上で家族等の同意を確認するということになります。それが、我々としては唯一の基準でありますけれども、それに加えて、御家族等から当初、まだ、県というか消防等で接触をしていた頃も含めてですね、御家族の名前やプライバシー、これは明かさないで欲しいと、こういう要請があったので、それに従って判断をさせていただいたもので、特にそれ以上判断するべき材料というものはなかったと私は理解しております。

朝日

  その県の方針というのは、令和4年に策定されて、令和7年に改正というお話だったのですが、方針若しくは基準というのは、例えばなのですけど、報道機関に対する懸念みたいなものが含まれていたりするのですか。実名報道と氏名の公表というのは、別の問題であるというふうに私は思っていて、今回、大きな災害とされる事案が起きて、その検証といいますか、そのことが本当に起きたことを、検証、確認する上で、氏名というものが持つ意味と言いますか、行政機関側だけの発表だけに頼らずに、更に周辺の取材をすることで見えてくる事実とかというのも、場合によってはあると思うんですね。公表しないその理由というのが、御遺族の意向というふうに御説明いただいたのですけど、極端なことを言うと、その御遺族が本当にそういうふうにお考えかどうかというのも、こちらとしてはなかなか確認のしようがないところもあるのですよね。だから、実際に実名で報道するかどうかは別として、報道機関に対して公表はするというような対応というのは、なかなかそれも難しいのでしょうか。

知事

  報道機関のみならず、我々といたしましては、先ほど申し上げた基準以上、報道機関のみならず、公表するつもりはございません。ちなみに、私も報道で一部見たことはありますけれども、私自身、お名前の報告すら受けていません。これは公表の方針に従って「Need to know(ニードトゥノウ)」、必要な人が知るということのためだというふうに考えています。なお、今回の場合には、大変残念なことに、これ事故に巻き込まれた方が、例えばその方に原因があるとか、その方の例えば出自や社会的背景が、事故を起こしたとかそういった類のもので私はないというふうにも思っておりますし、本当に我々としても、誠に申し訳ない限りではありますけれども、そういった中で御家族等から是非公表は控えて欲しいというふうに言われた場合に、我々としてそれ以上の判断をすることはないと思います。

TBS

  今、被災者、犠牲になった方の氏名の公表、非公表の理由、先日も聞いたとは思いますが、再度改めて説明していただきましたけれども、車体のキャビン部分、これに関しては、会社の特定に至るようなものを控えるというお話が今ありましたけれども、例えば会社の名前が印刷された扉があるとか、それからナンバーがあるとか、こういったものを隠して公開すること、特にプライバシーに配慮して公開することができると思いますが、これについてはいかがですか。

知事

  個人のプライバシーと会社を特定するような情報というのはもちろん違いますし、個人情報保護法等でも扱いは同じだと私も思っていません。他方で、この企業さんからは、名前が例えば印刷してあるとして、あるいはナンバーなどそういったもの以外でも会社を類推することができるので、見せないでいただきたいと、これが要望でありますのでそれを重く受けたということであります。

TBS

  具体的に特徴のある色とか、車体の形状とか、そういうことでその会社が類推できるという、そういう判断ですか。

知事

  具体的には申し上げることはできません。ただし、会社からはそういうふうな懸念があるからということで、見せないでいただきたいというのが我々に対する要望であります。

TBS

  先日の災害対策会議のときに、現在、警察の証拠物件として警察の管轄にあるので我々が判断することはできないという、下水道事業管理者の発言がありました。これと大分理由が食い違っているようですが、これについてはいかがですか。

知事

  警察が証拠物件として今これを保有していることは事実であります。そしてキャビンの引き上げに際しては、警察の指導を受けながら、要するに証拠保全という観点から我々の方で引き上げたわけですけれども、指導を受けながら連携して引き上げた、これも事実であります。ただ、それ以上については私が申し上げたことが全てでありまして、もちろん、警察の責任範囲として要請がある場合は別ですけれども、我々があの段階でシートを覆いかぶせて出して、警察に引き渡すというところまでについては、事業者の方からの要望に基づいて、シートを掛けて見せられないようにしたということであります。

時事

  県の災害時の氏名の公表基準について、私も伺いたいのですけれども、これを見ると、家族の同意を原則とするが、救出活動などの効率化、円滑化の観点から、知事が必要と判断した場合は、家族の同意を必須とせず公表する場合もある、というただし書きがありますけれども、これについて知事は、今回の場合は公表しなかったということは、救出・救助活動の効率化に資するものではないからと判断したということでしょうか。

知事

  救出等の際に、我々は方針といたしまして、安否不明者の氏名公表を想定しています。氏名を公表することによって、例えばその方が特定されるとか、あるいは逆に御無事であることが別な所で分かるとか、そういったことを想定しております。今回の場合のようなケースを知事が必要なケースとして認めることは想定もしておりませんし、今回のケースそのものについても、当てはめることはなかったし、それが正しかったというふうに思っています。

東京

  1点だけ確認ですけれども、今回の対応に照らして考えますと、今後、災害等で死者が出た場合、あるいは不明者が出た場合、基本的に御遺族の意向がなければ、氏名は公表されないということですか。

知事

  まず先ほど申し上げました安否不明者の場合には、家族等からの同意を必要と、かつてはしておりましたけれども、安否不明者の公表基準については改正させていただき、同意は不要であるというふうに我々として判断するというのが原則であります。他方で、安否不明者ではない、行方不明者やお亡くなりになった方の場合には、御家族の同意を前提として公表するということになります。

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  その他質問

東京都の水道基本料金の無償化について 【該当部分動画(YouTube)】

フジ

  埼玉県のことではないのですが、東京都の水道基本料金無償化について、知事の考えや御意見があればお聞かせください。

知事

  まず、東京都の水道料金の減免につきましては、私も報道などで承知しております。東京都の場合、都が直接、各家庭や事業所まで給水しております。埼玉県の場合には、市町に対して県が水道(用水)を給水し、今度はそれを受けた市町が各家庭や事業所までそれを給水、若しくは独自に作ったものを給水しております。したがって県として、物価対策として、県営水道を通じて各家庭を支援するというのはなかなか考えにくいことであります。これは先ほど申した東京都だと一律に全部できますが、埼玉県の場合にはそうはならないという仕組みの問題であります。それから二つ目には、東京都、埼玉県ともに水道は独立採算の公営企業として実施しており、料金の算定は総括原価方式となります。したがって、全体のコストは仮に同じである場合には受益者負担ですから、1回下げたら他のところで上げるとか、そういった総括原価で検討することが原則というふうになります。東京都において実施する財源については、私、現時点では知りません。未確定というふうに考えていますけれども、一般には一般会計、つまり皆さんの税金で賄うということになるのだと思います。この税金で賄うことの是非というものが、やはり有権者、あるいはその納税者に問われなければならない。これが2番目であります。それから三つ目には、今回の措置は東京都の財力があって初めて実施できる政策でありますけれども、高校授業料無償化の際にも指摘させていただきましたが、根底にあるものは財源の偏在であります。特に、今Eコマースなどで、大いに財源偏在が進んでいますので、法律にあるとおり、国は、財源偏在について、地方間のこれを是正するという措置が必要だと思いますので、こういったことを国は行うとともに、物価高対策については、先ほど申し上げた制度が違ったとしても、(都道府県が)直接全員にやっているにしても、市町村にやっているにしても、等しく国民に行き届くよう、国が一律に実施するべきものだと考えます。

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第75回全国植樹祭について 【該当部分動画(YouTube)】

埼玉

  (知事の)後ろ(のパネル)にもあります植樹祭についてお伺いしたいのですが、今週末いよいよ植樹祭が迫ってきましたが、実行委員会の設立総会から数えるともう3年がかりというのでしょうか、プロジェクトが進められてきたところだと思います。今、県職員ですとか関係者に対して、知事の思いなどがあればお聞かせいただけますでしょうか。

知事

  まず植樹祭、今週末になりました。これは県内外から多くのお客様を集めるとともに、天皇皇后両陛下の御来駕を賜るというものであり、埼玉県としては、これを確実に成功させなければならない。そして、この植樹祭を契機として、木を育み、そして伐って、使って、植えて育てる「活樹」というものを、未来のために発信しなければならないという、極めて重要なイベントだというふうに考えています。その意味では、これまで本当に御協力いただいた実行委員会に参加された方、あるいはそれ以外の方、県民の方、植樹の木を育ててくれたこどもたち、もちろん県庁職員に至るまで、本当に多くの皆様にお世話になって、頭が下がる思いではありますが、あと数日間、この成功のために、是非、できる限りのことをしていただきたいと思っています。実は今日も庁議がありまして、庁議の中でも県庁の職員に対して、可能な限りの取組をお願いするとともに、仮に何もすることがない人は、是非、てるてる坊主を作ってぶら下げて欲しいと、こういうふうに庁議でもお願いしたところであります。

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消費税減税の論争について【該当部分動画(YouTube)】

TBS

   直接、埼玉県と関係あるかどうか、間接的にはあると思うのですけれども、参議院選挙まで残り2か月ぐらいではないかという話が出ております。選挙の前ということもあるのでしょうが、今国会で繰り広げられている消費税の論争、これについて、減税すべき、すべきでないという話がいろいろ飛び交っていますけれども、知事はどのようにお考えでしょうか。

知事

  私は実はこれ一般論でまず申し上げると、国会議員のときからそうなのですけれども、どちらかというとばらまきをやるよりも、ばらまきをやるお金があるのであれば税金を下げる方が、私はいいだろうというふうにかねてより思っている1人であり、その代わり、しっかりと頂いた税金については、特に必要とする層というのはいますから、これは収入が少ないだけではなくて、子育て層とかそういった方々もおられますので、そういった方に充当すべきであるというふうにこれまでも考えてきたところであります。現時点では、物価高に対してどのように対応するかということが、恐らく論点になってきていると思いますので、消費税についてはあまねく多くの方々に影響がある税金でありますので、私は検討の1つだと思っています。ただし、本来は、これはより豊かな、あるいは収入の多い方々に、消費税の場合には減税の恩恵が至るということなので、やはりそこは工夫が必要だろうと思っています。そういった工夫の中で、例えば食品だけにするとか、あるいは期間を限定するとか、そういったことが議論されていると思いますけれども、私はやはりどちらかというと、消費税の議論よりは所得税や、そういったものをしっかりと全体としての税体系を考える必要があり、そうでなければ、実は地方との関係も含めて、極めていびつなことになってきますので、選挙の前だけ消費税何パーセント下げますといった議論にはしていただきたくないし、全体の税体系の中で消費税をどう位置付けるかという、しっかりとした議論を示した上で、我々としては、物価対策必要だと思いますけれども、これが国を預かる、国税を預かる方々、議論ができる国会議員の方々の責任だろうというふうに私は思っています。

TBS

  まとめますと、減税には賛成だけれども、減税の先といいますか、対象が消費税に限らずというような話ですかね。

知事

  税体系の見直しが必要というのは、例えばですけれども、短期間で、これすいません、特定の政党が頭にあるわけでありません。例えば、短期間で一部だけ下げてしまうと、実はそのコストの方が上回るとか、そういった試算も出てきています。そうだとすると、本当に目先で必要なことはあるにせよ、ただ、税金なので、周りとの公平性の問題、税に信頼がなくなったら、払いたくなくなるのは当然の話なので、公平性や制度を全体で考えなければいけないので、先ほど申し上げたとおり、消費税だけではなくて、全体の税について1度検討するべきだと思うし、これまでも議論があった、例えばガソリン等に対する二重課税とか、こういった問題というのはやはり、我々、その税体系の中で、全体で考えていくべきものの1つだと思っています。

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第75回全国植樹祭について 【該当部分動画(YouTube)】

NHK

  先ほどの植樹祭についてお話が出たかと思います。茶業研究所とか、特別支援学校なども御覧になられる予定になっているかと思います。埼玉県の魅力についても、天皇皇后両陛下に知っていただける機会かと思うのですけれども、どういった部分を御覧いただいて御理解いただきたいと考えですか。

知事

  埼玉は本当に多くの魅力がありますので、正直、あと10日ぐらいいただけると有り難いと思ってはおりますけども、そういうわけにも、わざわざ天皇皇后両陛下にお越しをいただき、あるいは天皇皇后両陛下にお越しいただいたことで、国民全体の関心が高まるといった効果も期待ができますので、私たちといたしましては、一生懸命、これまで取り組んできた茶業研究所を例えば見ていただくとか、あるいはそのこどもたちと、天皇皇后両陛下に触れ合っていただいて、直接お声をお掛けいただいたり、あるいはいろいろなことを聞いていただくといった機会はとても大切だと思っていますし、植樹祭そのものもとても大切ですけれども、それをきっかけとして、埼玉県はこのようにすばらしいところで、そして埼玉県民は、非常に穏やかで、優しい人たちが多いということも是非知っていただきたいなというふうに思っています。

NHK

  日曜日のお天気、私も心配なので、てるてる坊主を作ろうと思います。

知事

  よろしくお願いします。

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八潮市内道路陥没事故について 【該当部分動画(YouTube)】

産経

  先週土曜日だと思いますけれども、八潮の事故の件で住民説明会が開かれたかと思います。その中で、住民の方ちょっと受け止めが結構複雑だったような発言が多かったというふうに聞いています。それに関して、知事の受け止めを聞きたいのと、もし工事の進め方について新しく何か変更があったりとか、アップデートあれば教えていただければと思います。

知事

  まず、今回の説明会につきましては、まずは、これから進めていく復旧工事などについて御説明をさせていただきました。また補償の方針についても、御説明をさせていただくとともに、補償の詳細についてはそれぞれ違いますので、これはその説明会を別途、相談をお受けするということで、我々の方からお話をさせていただきました。御参加をいただいた方々からは、特に実は多かったのは、臭気に関する御意見・御質問だろうと思っております。またさらには、補償に関する御意見・御質問も多く頂いた、というふうに私は下水道局から報告を受けているところであります。これらの御意見というものはやはり真摯に受け止めて、住民の皆様に寄り添った、丁寧な対応に努めながら、復旧工事を進めたいと思いますし、また補償等については、個別の相談会の御案内させていただいて、昨日から予約というのでしょうか、受付をさせていただいており、またきめ細かい、今回説明会として前回全体としてやったのですけど、今回4コマに分けて、可能な限り多くの方にお話いただけるような、そういった説明会でありましたので、いろいろな御意見出てくることは当然想定内ではあったのですけれども、私たちとしては、やはり臭気対策、これは喫緊だと思っています。正直、ゴールデンウィーク前ぐらいよりも状況悪くなっている気がするのですね。これはすいません、具体的な数値が極端に上がっているわけではないのですけれども、やはり水が少なくなったりですね、流れが止まったわけですよね、ガレキの所は、そういった影響だろうというふうに想像していますが、私たちといたしましても、これまでも4月になってからは、流出の立坑部分で防臭シートよりも密閉性の高い蓋としてコンクリート製に変えるとか、あるいはキャビン救出のために掘削した上流側の開口部から臭気が地上に上がるといったことも想定されたので、そこに大型の送風機によって管きょ内に空気を閉じ込める、こういった対策も行っているところであります。今後も防臭シートだとか、防臭剤の噴霧だとか、こういったことを続けたいと思っていますけども、それ以外のいわゆる汚泥の搬出等についても、今、可及的速やかに行うよう進めているところです。ただこれ実は全体、例えばここにあるものを取ると崩れてしまうとか、そういったことも考えなければいけないので、可及的速やかにと申し上げたのは、取れるものをすぐ取るだけではなくて、そのあたりのバランスも考えながら、とにかく住民の皆様に、長期にわたって御迷惑を掛けることがないような策を説明会と前後して、より一層、スピード感を持って進めたいと考えているところであります。 (終)

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