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掲載日:2022年3月24日

ようこそ知事室へ 埼玉県知事 大野元裕

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どこでも知事室(令和3年度)

  令和3年度の実績は下記のとおりです。

 第1回

日時

令和3年7月12日(月曜日)13時30分~15時00分

場所

深谷市内

参加者

花きの生産農家の方々

内容

コロナウイルスに負けない!県産農産物(花き)の生産者の取組

参加者からの意見

  • 付加価値をつけた販売方法やリスク分散した経営を行っている。1回目の緊急事態宣言後に需要が大きく落ち込んだ後、鉢花など家庭向けで「巣ごもり需要」が出てきた。今後は、増加した需要が縮小する懸念もある。情報発信を積み重ねて販路を広げる努力は必要と考えている。
  • 昨年は、春のイベントを見越して作っていた花はイベントがなくなりほぼ廃棄になった。新たな取組として、SNSで発信して、家庭の特別なメニューにエディブルフラワー(食用花)を取り入れてもらう提案などを始めた。
  • イベント向けは極端に需要が落ち込んだが、コロナ禍で家庭で過ごす時間が増え、癒しを求めている人が増えたと感じている。こういう機会に新しい品目を少しずつ作っていくべきと考える。
  • 洋蘭は厳しかった。苗の仕入れを減らした時期もあったが、こんな時こそ思い切ってやった方が良いと設備に投資したり、新たに情報発信して小売りのネット販売にも取り組んだ。
  • 輸入の花苗や園芸資材等、経費が全般的に高騰している。
  • 日本の住宅事情から、土の処分が課題。マンション・アパートでは土の捨て場がないため、土を再生して安価で提供する方法ができないかと考えている。
  • 昨年、オンラインで大商談会を実施したところ、オンラインに不慣れなため参加者が減ったが、他県ではオンラインでの成功例もあり、今後は埼玉でも取組が進むと考えている。こういう取組は、個人でやるよりも皆でやる方が良い。
  • 情報発信は大事。SNSで直接、消費者の声を聞けるようになったのも良い。
  • 先日県のイベントに花を使ってもらった。1回でも使ってもらい「花っていいな」と実感を持ってもらえることが大事だと思う。
  • 「プロボーズに108本の赤いバラ」というのが都内で広がりつつあると聞く。108は「永遠(とわ)」にの語呂合わせ。
  • 花に身近に接する体験も、情報発信のひとつかなと思う。親子での「花育」も大事だと思う。
  • 2年前に農林部が行なったフラワーウォークキャンペーン、男性職員に花を持って電車に乗ってもらう取組は評判が良かった。男性の花に対する理解につながる機会になる。父の日や母の日に花を贈るという文化を県が率先して作ってもらえるとありがたい。世の中に広がれば花の需要が広がるとの期待感がある。
  • 直売だと多くの男性が買いに来る。ドライブスルーのような感覚で来て、サッと買っていく。男性に手に取ってもらうための「(花も)奥様の機嫌も3か月長持ちします」とのメッセージは反響があった。花の管理の仕方を伝えると、男性のかたが熱心に育てると感じる。花の情報を生産者が直接伝えられることが大事だと思う。ネットの場合は対面ではないので工夫が要る。
  • 男性にとって花屋は敷居が高いが、利用するごとに経験値が高まるので、敷居がだんだん下がってくる。その習慣づけが大事だと思う。

知事から一言

  • 皆さんの話から「販路」(情報発信も含め)、「コスト」、「業態の転換」、「付加価値」の4つの視点があったと思う。イベント、情報発信等、振興につながることについては是非御協力させていただきたい。
  • (108本のバラのような)ストーリー性のPRは我々も取り組みやすい。花を気軽に購入してもらえるよう県産品購入サイトには生産者のメッセージを動画で掲載する等工夫する。

知事と花の生産者の皆さん

花の農業用ハウスを視察する知事

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 第2回

日時

令和4年1月11日(火曜日)13時30分~15時00分

場所

宮代町内(意見交換:新しい村、視察:山崎山の雑木林(緑のトラスト保全第5号地))

内容

    地域で守り育む、身近な環境を保全する取組

参加者

公益財団法人さいたま緑のトラスト協会関係者

MIYASHIROエコ☆スターズ関係者

参加者からの意見

  • (地域の環境保全に関心を持つ持たないは)自然に触れたか触れなかったか。小学校低学年ぐらいまでに触れないと、そのぬくもりとか命の大切さとかが育まれないのではないかと思う。
  • 今ある自然を残すという「保全活動」は、今ある自然を守る活動そのものと、これから後継者を育成するために子供たちに自然体験活動を通じて環境の良さを知ってもらう、この二面で活動している。まず自然や身近な環境を知ってもらう、次の課題として「守り、育む」というのにつながるのではないかと思う。
  • 大人も子供も自然体験が極めて少ない中で、県内14か所の緑のトラスト保全地は、自然体験を皆さんに広める場となっていると感じている。森林の保全活動(緑のトラスト運動)は、森林でとれる材料を使って工作をすることや、タケノコ掘りやしいたけのコマ打ちなどのイベントへの参加、活動に対する寄付も、トラスト地での散策も保全地に関わる動きをしてくれた人は全部トラスト活動をしている人だと広くとらえている。
  • 子供たちは環境活動とともに社会性も学ぶことができて、良い体験をさせてもらっている。
  • 日々の活動を通じて、エコに対する意識を地域の人たちにもっと広めていきたい。コロナウイルスで地域の皆さんと一緒にエコ活動することができなくなって改めて、地域の人と一緒にエコ活動をすることの大切さを実感することができた。コロナが収束したら、また地域の人と一緒に一丸となってエコ活動に取り組みたい。
  • これらの活動をする中で、課題となっているのが、広報。全県で「今ここではこういうイベントがありますよ」、と広報してもらえれば非常にいいかなと思う。
  • 現在、小学校5、6年生、中学1、2年生がメインで活動している。中学3年生や高校生になるとなかなか活動ができないので、小・中学生をいかに増やしていくかが活動を続ける上で重要だと思う。
  • ただチラシだけで環境活動のPRをするより、それを実体験するイベントや企画があると、それを通して横の広がりができる。「楽しい」という体験をした子供たちが活動に参加してくれる。子供たちが工夫を重ねながら、環境について実体験をしながらその大切さを学んでいける場所になっていると思う。
  • 自然を理解する機会や知的なもの、「この木は何ていうんだろう。〇〇って言うんだ」というような何か得るものがないとボランティアは長続きはしないと思う。
  • 「環境」は、「現場」というか「地域」からスタートして、それを総合的にやっていくということだろうと思う。やはり「現場」があり、その「現場」をやってくれる「人」がいる、ということが重要であると思う。
  • 新しい人を活動に入れていくためには、教育(特に小学校)と一体になって仕組んでもらって、「現場」が近くにあるということが重要だと思う。
  • 森・里、川の埼玉の原風景を一体で、まさに「地域」として一緒に組み込んでやっていくことが大事。県にはそういう橋渡しをしてほしい。
  • SDGsあるいはESG投資などでも企業の皆さんが入ってきている。現場を作ること、広報を工夫すること、そして「地域」で取り組む中に企業の皆さんにも加わってもらうというのが重要ではないか。
  • 例えば、里山などを持つというのは、「文化」のような気がする。「文化」や「環境」のレベルを上げるというのは、県の「品格」の問題かもしれない。

さいたま緑のトラスト運動(別ウィンドウで開きます)

知事から一言

  • 県としても、「未来」に対して緑を残す、あるいはそのエコという活動自体を大切に育てていくという観点から、県がしっかりと役割を果たす必要があると思っている。その上で、皆さんには、是非ご意見をいただいて、我々の今後の施策に生かせるようにフォローをいただけると一番いいと感じている。
  • (身近な環境を知ってもらうためのイベントなどについて)県で広報をする。(環境保全の取組は)コンテンツとしてはとても魅力的だと思うので、そこはこちらで是非工夫をさせていただきたい。
  • 県の「品格」という言葉をいただいたが、日本は、明治から昭和の初期には木が全然なかった。ところがその後、環境に目覚めた人たちが、今の埼玉県の自然や森をつくってくれた。そういった「文明」あるいは「品格」を持った埼玉県を、私たちは伝えていかなければいけないし、実はそれは「人」が作ってきたということもある。私たちはそれぞれの時代で責任を果たしてきたのだと思う。その意味でも、この「宮代」というところの、人の手もあり自然もあり、両方を持っている極めて貴重な里山を大切にさせていただきたい。

大野知事と参加者の皆さん

取組について熱心に意見を交わす大野知事と参加者

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県民生活部 県民広聴課 広聴・知事への提案担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-822-9284

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