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掲載日:2022年12月1日
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今、あなたの近くでも虐待を受けている子供、子育てに悩んでいる人がいます。「子供を守る」ためには、周りの温かいまなざしと勇気ある行動が何よりも大切です。また、「子供を育てる」ということについて、改めて考えてみませんか?
【問合せ】県こども安全課
電話:048-830-3335
児童虐待は、家庭という密室の中で行われるために、子供は逃げたり、自ら救いを求めたりすることが困難です。児童相談所などに連絡(通告)することは、子供を守ること、また虐待してしまう親も救うことになります。
児童虐待とは、子供を温かく守り育てるべき親や親に代わる養育者が、子供の心や体を傷つけ、健やかな成長や人格の形成に重大な影響を与える行為のことです。
殴る、蹴る、首をしめる など
性交や性的な行為を強要する、ポルノの被写体にする など
食事を与えない、ひどく不潔なままにする、自動車や家に置き去りにする など
ひどい言葉で傷つける、わざと無視する、子供の目の前で暴力をふるう など
県内の児童虐待相談対応の特徴
・心理的虐待が64.5%と最も多い
・虐待を受けた児童の45.0%が、0歳から就学前までの乳幼児
すべての国民の義務として、虐待を受けていると思われる子供を発見した時は、児童相談所などに通告※しなければならないことが児童虐待防止法で定められています。※通告は、匿名で行うことができ、通告した人・その内容に関する秘密は守られます
中央児童相談所の飯田担当部長に話を聞きました。
最初から虐待をしようと思っている人はいません。ただやり方が間違っている、親も追い詰められているというケースが多いです。相談に乗る時は、その人の今までの努力や工夫を教えてもらい、その人に合った支援をするようにしています。
児童相談所は親子を罰するところでは決してありません。親子がどのようにすれば暮らしやすくなるかを一緒に考える機関です。
子育てに悩み、このままでは子供を傷つけてしまうなどの心配がある時は、自分だけで解決しようとせず、相談してください。
子供は親の思いどおりにならないものです。子育てはとても大変で、不安がつきもの。子育ての悩みは一人で抱え込まず、誰かに気持ちを話したり相談したりしてみてください。
「しつけ」を理由に子供が暴力を受け、命を落とす事件が起きたことなどをきっかけに「体罰は許されないもの」であることが令和2年に法定化されました。
子供の人格や才能などを伸ばし、子供が社会において自律した生活を送れるようにサポートして社会性を育む行為
子供の身体に何らかの苦痛を引き起こし、または不快感を意図的にもたらす行為(罰)
体罰はよくないと分かっていても、それによらない子育てが難しいと感じることもあります。子供との上手な関わり方や子育ての工夫の一例をご紹介します。
子供は、自分の気持ちや考えを受け止めてもらえることによって気持ちが落ち着いたり、大切にされていると感じたりします。
子供に伝えるときは、大声で怒鳴るよりも、「ここでは歩いてね」など、肯定文で何をすべきかを具体的に、落ち着いた声で伝えると、子供に伝わりやすくなります。「一緒におもちゃを片付けよう」と共に行ったり、やり方を示したり教えたりするのもいいでしょう。
イライラしてしまった時は、人と話す、一人になるなどそれぞれ自分がリラックスできる方法を取りましょう。時間がないという人でも、例えば良い香りのものを身近に置くなど自分が落ち着けることをやってみましょう。
\新しい家族のかたち/
「里親」になりませんか
里親とは
さまざまな事情により自分の家庭で暮らすことができない子供を、一時的または継続的に預かり、育てる「親」のことです。
オンラインでも開催中!まずは里親入門講座へ
里親制度の説明や実際に里親になった方の体験談を聞くことができる「里親入門講座」を開催しています。里親制度に関心がある方は、お住まいの地域の児童相談所にお問い合わせください。
【問合せ】県こども安全課
電話:048-830-3339
より多くの子供と親を守るための県の取り組み
まずは気軽に相談してください。
県では、児童虐待の未然防止、早期発見、早期対応のための相談窓口を設けています。
学校や友達、家族のことなど子供に関わるさまざまな悩みについて電話相談ができます!
子どもスマイルネット
電話:048-822-7007
毎日午前10時30分〜午後6時
(祝日・12月29日〜1月3日を除く)
孤独・孤立対策
声を上げよう。あなたはひとりじゃない。
【問合せ】県福祉政策課
電話:048-830-3391
社会全体のつながりが希薄化している中で、新型コロナウイルスの長期化により浮き彫りになった「孤独・孤立」の問題。
孤独・孤立は、人生のあらゆる場面において誰にでも起こり得ます。
県では、それぞれのライフステージや個人の生活環境・悩みに応じた相談窓口を設けています。
子供たちに読んでほしい今年度の「埼玉県推奨図書」から4冊を紹介します。
【問合せ】県青少年課
電話:048-830-2907
乳幼児向け
びりびり
さあ、紙を破ってみよう!破り方によって色々なものができあがるよ。想像力がふくらむ一冊です。
童心社
中新井純子/作
小学校低学年向け
しゅくだいがっしょう
自分の苦手なことから初めは逃げていた主人公が、友達や先生の励ましを受けながら、苦手な合唱を克服していきます。
PHP研究所
福田岩緒/作・絵
中学生向け
あしたの幸福
二人暮らしをしていた父が他界し、離婚した産みの母と住むことに。家族とは何か、人と人とのつながりとは何かを考えさせられます。
理論社
いとうみく/作 松倉香子/絵
高校生・青年向け
エレジーは流れない
生い立ちに複雑さはあるものの、悩みながらも前向きに生きる高校生の主人公。モヤモヤした日常を吹き飛ばす青春群像小説です。
双葉社
三浦しをん/著
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