ページ番号:195444

発表日:2021年3月19日12時

ここから本文です。

県政ニュース

ムサシトミヨの生息数調査の結果について

部局名:環境部
課所名:みどり自然課
担当名:野生生物担当
担当者名:阿部・加島

内線電話番号:3143
直通電話番号:048-830-3143
Email:a3140-09@pref.saitama.lg.jp

musashitomiyoこの調査は、熊谷市の元荒川にのみ生息し、「埼玉県希少野生動植物の種の保護に関する条例」で定める希少種の魚であり、「県の魚」「市の魚」でもあるムサシトミヨについて概ね5年に1回実施しています。

1 調査概要

本調査は、ムサシトミヨの生息数の推定及び生息状況を把握し、今後の保護管理及び県指定天然記念物区域の環境保全対策を実施するための基礎資料とすることを目的としています。

(1)実施機関

  • ムサシトミヨ保全推進協議会(事務局:熊谷市環境政策課)
  • 関係機関協力のもと埼玉県水産研究所の技術支援を受け実施

(2)調査日

  • 事前調査 令和3年1月27日(水曜日)※水草の繁茂状況等の計測
  • 採捕調査 令和3年2月3日(水曜日)、4日(木曜日)

(3)調査区域

元荒川の上流部(全長約2.4km)を次のとおり5つの調査区域に設定

  • Ⅰ区 熊谷市ムサシトミヨ保護センターから下流 445メートル ※県指定天然記念物区域
  • Ⅱ区 Ⅰ区の終点から下流Ⅴ区合流地点まで 737メートル
  • Ⅲ区 Ⅱ区の終点から下流 422メートル
  • Ⅳ区 1級河川元荒川付近 430メートル(水量が少なく水草も自生していないため採捕調査は実施せず)
  • Ⅴ区 埼玉中央漁業協同組合跡地排水路 263メートル

   【別紙1 ムサシトミヨ生息数調査区域図(PDF:628KB)

2 調査結果

(1)推定生息数

  • ムサシトミヨの推定生息数 4,754尾

※ 推定生息数は、これまでの調査と同様に、採捕区間の採捕尾数に水草面積等を勘案して算出

表1 ムサシトミヨ推定尾数
平成8年 平成14年 平成18年 平成23年 平成28年 令和3年
14,950 16,432 8,137 16,593 1,199 4,650
1,475 2,202 1,728 1,272 334 104
5,095 7,123 2,826 2,133 37 0
0 492 0 0 0
3,091 7,261 3,066 2,657 775 0
24,611 33,510 15,757 22,655 2,345 4,754

※Ⅳ区は水量等の状況から未実施とした。

  • 前回平成28年2月調査の2,345尾と比較して増加しています。
  • Ⅲ区及びⅤ区で採捕できていないことから、ムサシトミヨの生息範囲が縮小傾向にあることが示唆されました。

(2)生息環境

  • 水草の繁茂状況については、前回調査と比べ、Ⅰ区で減少傾向にありました。
表2 生息地の水面積に対する水草被覆度
平成14年 平成18年 平成23年 平成28年 令和3年
0.8 0.49 0.39 0.6 0.11
0.6 0.16 0.14 0.07 0.08
0.5 0.16 0.1 0.07 0.41
0.3 0.15 0.19 0.03
0.4 0.14 0.09 0.17 0.21

※Ⅳ区は水量等の状況から未実施とした。

  • また、外来生物であるアメリカザリガニの採捕数は減少傾向にある一方で、エビ類が多数採捕されました。

3 今後の保全対策について

  • ムサシトミヨの生息に必要な水草の繁茂状況など生息環境の調査を行い、基礎的なデータを収集し、水草の生育等に影響する要因を解明しつつ、具体的な保全対策を検討します。
  • また、ムサシトミヨの増殖に影響を与えるおそれのあるアメリカザリガニの駆除はこれまでも定期的に実施していましたが、今後も継続します。

ムサシトミヨ(トゲウオ科トミヨ属)

  • 体長3.5~6センチメートルで、水温10~18度の冷たい湧き水があり水草が茂る場所に生息します。寿命は約1年。
  • 絶滅危惧種ⅠA類(環境省、埼玉県カテゴリー)

報道発表資料(ダウンロードファイル)

 

県政ニュースのトップに戻る