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掲載日:2023年9月15日
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NPO法人やボランディア団体等が子供などに対し、無料又は低額で食事を提供する「子ども食堂」、学習を支援する「無料学習塾などの学習支援教室」、遊びの場を提供する「プレーパーク」など、子供の居場所づくりの取組が広がっています。
子供の居場所は、「家でも学校でもなく居場所と思えるような場所」のことです。子供の安全・安心を守るための最低限のルールを除き、「こうあるべき」といった固定概念はなく、運営者の創意工夫により多様な形で展開されています。人とのつながりや教育・体験の機会を通じて子供の自己肯定感をはぐくみ、貧困や孤独・孤立の解消、コミュニティの再生などの役割も担っています。
代表的なものとしては次の3つが挙げられます。
地域の人々が主体となり運営し、子供が一人でも安心して利用することができる無料または低額の食堂です。食事を提供するだけでなく、学習支援や体験の機会を提供しているところも増えています。
経済的に苦しい家庭の子供はもちろん、夜一人で食事をしている子供や、忙しくて食事を作ることのできない家庭、一人暮らしの高齢者等地域の人たちが一緒に食卓を囲み、団らんしながら、顔の見える関係を作っています。
経済的に苦しい家庭の子供への学習支援は、単に勉強を教えるだけでなく、ときには家庭訪問なども行い、保護者や家庭も支えつつ、子供が安心して過ごせる居場所を確保しながら行われています。
高校中退を含む中卒者が貧困に陥るリスクがとくに高いことから、文部科学省でも高校卒業を目指す支援を強化しています。こうした背景から、各地の教育委員会を中心にNPO や民間団体、塾などが協力して支援が行われています。
地域住民や行政などが協働しながら、禁止事項を減らし、子供たち自身が想像力で工夫して、遊びを作り出す、子供たちがのびのび遊べる場所です。
遊び場の環境づくりや場のコーディネートをするプレーリーダーが、遊びの種類に応じ注意を払ったり、子供の関心を引き出したり、声掛けをすることにより、お互いに信頼関係を結ぶことができ、よき相談相手にもなっていきます。
子供の居場所の新たな展開として、「フードパントリー」も県内で急速に広がっています。
フードパントリーとは、生活に困っているひとり親世帯などを中心に、フードバンクや企業・団体などから提供を受けた食品や日用品等を無料で配付する活動です。配付の際に、子供や保護者から困りごとを聞き取り、必要に応じて行政や関係機関などにつなげる「地域のセーフティ・ネット」としての役割も果たしています。
埼玉県では、地域全体で子供を育てる社会の実現を図るため、子供の居場所の増加に向けた取組を行っています。
子供の居場所は、「子供が一人で安心して来られる居場所」として力を発揮できるよう、地域がつながりあい、ネットワーク力を高めていくことが求められます。
そこで、社会貢献活動を主体的に行う団体・個人のネットワークである「こども応援ネットワーク埼玉」を発起人とともに立ち上げました。
会員の社会貢献活動等をフェイスブックで積極的に広報するほか、会員に有益な情報を提供します。
また、子供の居場所活動団体と支援企業とのマッチングを行うなど、社会貢献活動を推進しやすい環境づくりを行います。
この仕組を通じて、会員自らが個々の得意分野を生かし自発的に社会貢献活動を行うことで子供の居場所づくりなどを推進し、すべての子供たちがチャンスと希望を持って素敵な大人になれるような社会を目指します。
詳しくは、以下の「こども応援ネットワーク埼玉」のホームページをご覧ください。
https://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp(別ウィンドウで開きます)
フェイスブックは、以下からご覧ください。
https://www.facebook.com/kodomoouen.saitama(別ウィンドウで開きます)
子供の居場所やフードパントリーなどを利用したい方などに向け、埼玉県で把握している子供の居場所及びフードパントリーの活動マップを作成しています。
http://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp/map(別ウィンドウで開きます)
フードパントリーマップ
http://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp/pantry(別ウィンドウで開きます)
子供の居場所づくりに取り組むにあたり、活動のノウハウがないために開設に踏み切ることができない方に対して、子供の居場所づくりの実践者や食品衛生・栄養・広報・福祉制度・法律・資金等に関する専門家を派遣し、開設や運営、地域とのネットワークづくりなどのノウハウを提供しています。
また、子供の居場所づくりに必要な情報や留意事項などをまとめたスタートブックや事例集なども作成しています。
https://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp/document(別ウィンドウで開きます)
子供の居場所の立ち上げ及び活動継続のための支援を行うため、埼玉県社会福祉協議会が令和元年5月にこども食堂応援基金を設置しました。
基金の活用や寄附方法などについては、以下の埼玉県社会福祉協議会のホームページをご覧ください。
https://www.fukushi-saitama.or.jp/site/contribution_77.html(別ウィンドウで開きます)
寄付者のご紹介
https://www.fukushi-saitama.or.jp/site/contribution_14.html(別ウィンドウで開きます)
埼玉県では、子供の居場所等の安定的な運営を支えるため、物資の受け入れや輸送、保管等を地域単位で行うためのプラットフォームである「地域ネットワーク」の立ち上げ・強化に係る経費を補助しています。
令和5年1月に実施した「食品衛生講習会」の様子を公開しています。
令和5年9月30日(土曜日)及び10月1日(日曜日)に大宮ソニックシティにてこどもの居場所フェア埼玉を開催します!
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