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掲載日:2021年4月15日
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株式会社龜屋の総務経理部長の山口さんと元取締役でシニア社員の松津さんにお話を伺いました。
60歳以上の社員は12人で、製造に1人、販売に6人、事務に2人、配送に3人と様々な職種で働いています。60歳以上になってから雇用した社員も半分くらいいます。
当社はお菓子を運びますので、もともと安全運転ではあるのですが、より安全に配慮するということで安全ブレーキやドライブレコーダーの装着のために使用しました。
就業規則を変更した後、全社員に配布しました。規則を変更することで、70歳まで安心して勤められるんだと思ってもらえて、モチベーションアップにもつながっていると思います。
全く畑違いの方も半分くらいいます。例えば、販売部門のシニア社員には前職が公務員という方がいます。ご本人も「もっと早くこういう仕事をしていたら良かった」と言うくらい販売の仕事を楽しんでいます。
シニアの方は経験が豊富で人当りも柔らかく、初めてのことでも一生懸命取り組んで上達されます。「初めてのことは難しい」と言う声も聞きますが、「仕事をしていたほうが健康的でいられる」という声を聞きますし、実際に見ていても本当にそうだなと感じています。
60歳以上の社員は半年ごと、70歳以上の社員は3か月ごとに契約を更新しています。これは、体調や体力などに応じて勤務日数や時間をこまめに調整しやすくするための配慮です。
それから、配送部門のシニア社員については、健康診断の結果を他の社員よりもしっかり確認しています。そのほか、体力的なことなどを理由とした配置転換にも対応するようにしています。
松津さんは新卒から入社し、取締役を経て今はシニア社員として総務部門で働いています。
当社は天明三(1783)年創業、江戸時代から続く川越の老舗ですので、お客様から川越のことを尋ねられることも多いです。川越は「説明をすると面白い街」なのですが、松津さんは川越検定1級を取得するなど、江戸時代の人と言ってもいいくらい川越の昔のことも良く知っています。
ですので、通常の総務の仕事だけでなく、社員研修や小学校の課外学習などで川越のことを伝えるのも松津さんならではの仕事です。街中の施設で松津さんが解説をしていると、観光客の方が寄ってくるくらい楽しく川越の魅力を話してくれるんですよ。
私は川越で生まれ育ち、街の老舗である当社でこの街の歴史にも折々触れながら働くことにやりがいを感じてきました。お菓子を毎日のように食べられるのも嬉しかったですし(笑)。
定年前は仕事100%という形で仕事一筋で忙しく働いてきました。ですが、定年後は仕事とそれ以外の時間のバランスが大切だと感じています。
今も会社を思う気持ちは変わりませんが、最近は週に数日の出勤に調整して、他の日には昔から大好きな将棋も仲間と楽しんでいます。
当社では、昔から代々、さまざまな年齢の方が一緒に働くことが普通で、シニアの方が働いていることも自然なことです。
(現時点で採用の計画は特にありませんが)今後も、特性が合っていて各業務に必要なことができそうな方でしたら年齢に関係なく採用していきたいと思っています。
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