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掲載日:2021年5月18日

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R3当初予算における道路整備の主要な施策

ミッシングリンクの解消による道路網の多重化

背景・目的

隣接する都県をつなぐ幹線道路においてミッシングリンクを解消し、幹線道路網を多重化することにより、円滑な交通が確保され、隣接都県との「人の交流」や「物流」の活性化が図られる。また、災害発生時には、一つのルートが被災しても他の代替ルートを確保でき、迅速な避難や救援物資等の円滑な輸送が可能となる。これにより「災害に強い県土」の形成を図る。

事業の概要

隣接都県とつながる幹線道路の未接続箇所の解消や暫定2車線区間の多車線化など、6路線7箇所について重点的に整備を進める。

市街地の強靭化のための無電柱化の推進

 背景・目的

昨今の大地震や台風等では、電柱の倒壊による道路閉塞により、避難や救急活動に支障が生じており、無電柱化による防災機能の強化の必要性が改めて認識されている。また、首都直下地震が今後30年以内に約70%の確率で発生すると予測されている。こ
のような背景を踏まえ、埼玉県では平成31年3月に埼玉県無電柱化推進計画を策定した。本計画に基づき計画的かつ迅速に無電柱化を推進し、災害発生時の道路閉塞に対するリスクの軽減を図る。

事業の概要

防災性の向上の観点から、災害時の緊急車両等の通行空間を確保する緊急輸送道路において、無電柱化を推進する。
また、無電柱化することにより、安全で円滑な交通の確保や、良好な景観の形成などの、地域の活性化の観点から高い効果が期待される道路についても整備を推進する。令和3年度実施箇所:川口上尾線など29箇所

 産業拠点を支えるインフラ整備

背景・目的

当県は、圏央道等の整備の進展により高速道路網が充実し、都内・東北・日本海側など全方位に産業経済活動の展開が可能となり、交通の要衝として魅力がさらに高まっている。これにより、新たな産業団地の造成や既存産業拠点の機能拡張を検討する企業もあり、産業拠点へのアクセス道路の整備が必要となる。そこで、産業団地の造成が予定されている箇所などについて、アクセス道路の整備を重点的に行い、円滑な交通を確保し、周辺での渋滞緩和や地域の振興を図る。

事業の概要

既存産業拠点の機能拡張により周辺道路のさらなる混雑が想定される箇所のバイパス整備や、新たに造成が進められている産業団地へのアクセス道路整備など、5路線5箇所について整備を進める。

鉄道高架で踏切ゼロ!の推進

背景・目的

春日部駅付近は、ピーク時1時間当たり40分以上遮断しているいわゆる「開かずの踏切」を含む複数の踏切が集中しており、交通渋滞や踏切事故、中心市街地の分断などの問題が生じている。このような状況を解消するため、鉄道を高架化し、複数の踏切を除却することにより、走行時間の短縮や交通安全の確保はもとより、地域の賑わいの創出や沿線の利便性の向上などの効果発現を目指す。

事業の概要

東武鉄道伊勢崎線・野田線の春日部駅付近を高架化することにより、10箇所の踏切を除却する。さらに、春日部市による駅周辺のまちづくりや鉄道事業者による鉄道機能の増強等を併せて行い、三者が連携することで、事業効果を最大限に発揮する。令和3年度は用地買収及び実施設計、仮線に支障となる鉄道施設の移転工事を行う。

暮らしの安全安心を支える歩道や自転車通行空間の整備

背景・目的

埼玉県における令和2年の交通事故死者数は121人(全国ワースト7位)を数え、依然として高い状況にある。交通事故死者数のうち歩行者の占める割合が約4割と最も高いことから、歩行者に対する交通安全対策が喫緊の課題となっている。そこで、歩行者の安全確保に効果的な歩行者と自動車を分離する歩道整備を進める。また、自転車事故が占める割合は、埼玉県では3割程度で推移しており、全国平均より高い傾向にあることから、自転車通行空間の整備を推進する。

事業の概要

児童を中心とした歩行者の安全を確保するため、通学路及び未就学児の移動経路を優先して、歩道整備を進める。令和3年度は、深谷嵐山線など78箇所の歩道を整備する。また、埼玉県自転車活用推進計画に基づき安全で快適な自転車通行空間を創出する。令和3年度は、さいたま草加線など12箇所の自転車通行空間を整備する。

円滑な交通と安全を確保する交差点整備の推進

 背景・目的

埼玉県内の交通事故の約6割が交差点及びその付近で発生しており、右折帯のない交差点では交通渋滞が発生している。交差点整備を実施した箇所では、交通事故件数が約3割、最大渋滞長が約6割減少するという効果が得られている。引き続き交通事故の減少や交通渋滞の緩和を図るため、交差点整備を進める。

事業の概要

交通事故が多く発生している交差点や最大渋滞長1 00m 以上、最大通過時間2 分以上の交差点などから整備箇所を選定し、右折帯や右折避譲帯などの交差点整備を推進する。令和3年度は、騎西鴻巣線など30 箇所で事業を行う。

 橋りょうの計画的な点検・修繕・更新及び耐震補強

背景・目的

埼玉県が管理する橋りょうの多くが高度経済成長期に建設され、老朽化に伴い多くの維持管理費を要している。道路機能の安全性と信頼性を持続的に確保するため、橋りょうの計画的な点検・修繕・更新を行うとともに、大規模地震の発生に備え、耐震補強を進める。

事業の概要

(1)着実な点検の実施

橋りょうの劣化の進行状況や補修の必要性を把握するため、610橋の定期点検を行う。

(2)維持補修及び架換えの実施

橋りょうの安全性を確保するため、保全計画に基づいた計画的な橋りょうの維持補修や架換えを行う。

維持補修:次木杉戸線(宝珠花橋/春日部市)など186箇所

架換え:国道299 号(霞橋/入間市)など37箇所

(3)耐震補強の実施

大規模地震の発生に備え、耐震補強を行う。

練馬川口線(川口陸橋/川口市)など40箇所

 直轄事業と連携した骨太の道づくり

背景・目的

国が施行する県内の直轄道路事業については、新大宮上尾道路などのほか、令和2年度には東埼玉道路の自動車専用部が新規事業化されるなど、近年加速傾向にある。これら県内道路網の骨格を形成する直轄国道の整備と連携し、関連する県管理道路の整備を推進することにより、直轄国道等を軸とした骨太の幹線道路網を形成していく。これにより、企業立地の促進など、地域経済の活性化のほか、災害発生時における輸送路のリダンダンシー(代替性、多重性)確保による県土の強靭化を図る。

事業の概要

現在事業中の直轄国道につながる県管理道路や地域高規格道路(県施行)13路線16箇所の整備を重点的に進める。

お問い合わせ

県土整備部 道路街路課 

ファックス:048-830-4862

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