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発表日:2023年3月23日11時
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部局名:農林部
課所名:茶業研究所
担当名:小川、後藤、工藤
直通電話番号:04-2936-1351
Email:f361351@pref.saitama.lg.jp
茶業研究所では、狭山茶産地全体の生産性向上を図るため、デジタル技術を活用した新たな茶園管理の実証に取り組んでいます。
新たな広域通信規格(11ah※)の利用が可能となったことから、関東以北最大規模である入間市金子台の茶園において、入間市及びNTT東日本埼玉西支店と協力し、
茶園管理モデルの構築を目指した広域での実証実験を開始します。
茶業研究所では、これまでLPWA※通信を活用し、温度等の軽量なデータを携帯端末でリアルタイムに確認するシステムを構築してきました。新たな広域通信規格により、LPWA通信では実現不可能であった大容量の画像等の情報も活用し、害虫の発生量をリアルタイムに確認できる技術等の実証を行っていきます。将来的には産地全体の生産者がデジタル技術を活用した栽培管理が行えるように取り組んでいきます。
害虫の発生量をモニタリングすることで、被害の拡大を防ぐことによる安定生産や適期防除による農薬削減などが期待されます。また、画像から生育状況を把握することで見回り時間の削減も期待されます。
所属 | 役割 |
埼玉県茶業研究所 | 試験研究に関すること |
NTT東日本埼玉西支店 | 11ah環境の構築に関すること |
入間市 | 茶農家との実証実験にかかる調整に関すること |
試験研究に関すること:埼玉県農林部茶業研究所
茶業技術担当 小川、後藤、工藤
電話:04-2936-1351
11ah環境の構築に関すること:NTT東日本
経営企画営業戦略推進室
ビジネスコーディネーター 林
電話:080-1050-4416
茶農家との実証実験にかかる調整に関すること:入間市環境経済部農業振興課
主幹 新
電話:04-2964-1111
※ 11ahについて
「IEEE標準規格802.11ah(Wi-Fi HaLow™)は、920MHz帯の周波数を利用する通信手段のひとつで、特にIoTの通信システムとして様々な分野で活用が期待される新しい種類のWi-Fi規格です。(802.11ah推進協議会ホームページ」から引用)」
11ahは2022年9月の改正電波法により、国内での一般利用が可能となったWiFiの新規格です。特徴として、容量の大きいデータを最大半径1 kmの範囲で通信できます。
金子台の茶園団地において、11ahを活用することにより、現時点では、最小限のランニングコストでWiFi環境を構築することが可能です。
※ LPWAについて
「LPWA(Low Power Wide Area-network、LPWANとも称される)は、その名のとおり「省電力かつ長距離での無線通信が可能」という特長をもった通信技術の総称です。(京セラコミュニケーションズホームページ」から引用)」
LPWAは、低コストなどの特徴がある一方、送信できるデータ量に制限があります。
狭山茶産地でICTを活用した広域実証実験を開始 ― 新たな広域通信規格を活用した日本初の茶園管理モデルの構築 ―(PDF:149KB)