埼玉県鉱工業指数(平成12年3月分)

生産・出荷指数 2か月連続上昇



1 概 要

 平成12年3月の埼玉県鉱工業指数(季節調整済、平成7年平均=100)は、前月と比べ、生産・出荷・在庫が上昇し、在庫率が低下した。生産・出荷は2か月連続、在庫は3か月連続の上昇となった。
 また、前年同月と比べると、出荷が上昇し、生産・在庫・在庫率が低下した。
 埼玉県の鉱工業生産活動は、依然として低水準で推移している。  














 




 

      埼   玉   県

       全     国


 指  数 


 前 月 比 ( % )

 前年同月
 比(%)

 指  数
 

 前 月 比
 ( % )

 前年同月
 比(%)

 生  産

   94.4

    1.6

 △ 0.3

   104.3

 △ 1.0

    4.7

 出  荷

   102.6

    3.7

    0.8

   106.3

 △ 0.7

    4.7

 在  庫

   91.4

    0.1

 △ 5.2

   94.8

    0.7

 △ 2.7

 在 庫 率
 

   95.8
 

 △ 0.9
 

 △ 9.3
 

   98.6
 

    0.4
 

 △ 5.2
 













 

                                   (前年同月比は原指数による)

2 業種別動向

 生 産・・・電気機械工業、食料品工業など19業種中11業種が上昇し、化学工業、金属
       製品工業など8業種が低下した。

 出 荷・・・電気機械工業、輸送機械工業など19業種中9業種が上昇し、化学工業、一般
       機械工業など10業種が低下した。

 在 庫・・・電気機械工業、一般機械工業など19業種中5業種が上昇し、輸送機械工業、
       化学工業など13業種が低下した。プラスチック製品工業は変わらなかった。


3 財別動向

 生 産・・・最終需要財  1.3%増
          投資財  6.5%増(資本財 14.7%増 建設財 1.5%減)
          消費財  3.0%減(耐久消費財 1.8%減 非耐久消費財 3.6%減)
        生 産 財  3.4%増(鉱工業用 3.3%増 その他用 1.5%増)

 出 荷・・・最終需要財  4.4%増
          投資財  10.0%増(資本財 15.9%増 建設財 1.5%減)           
          消費財  0.1%減(耐久消費財 0.8%増 非耐久消費財 3.8%減)
        生 産 財  2.3%増(鉱工業用 2.3%増 その他用 3.6%増)

 在 庫・・・最終需要財  0.1%増
          投資財  2.6%増(資本財 4.6%増 建設財 0.4%増)
          消費財  0.2%減(耐久消費財 7.7%増 非耐久消費財 5.0%減)
        生 産 財  2.3%減(鉱工業用 2.0%減 その他用 4.0%減)


4 上昇・低下に寄与した業種及び品目

(1)生 産:11業種が上昇、8業種が低下


 上昇した主な業種
 

 電気機械      6.9%( 1.3%)
 食料品       12.5%( 0.6%)

 カラーテレビ
 米菓

 低下した主な業種
 

 化学工業   △ 7.3%(△ 0.6%)
 金属製品   △ 4.4%(△ 0.2%)

 合成樹脂塗料
 スチールシャッター

 上昇した主な品目

 プラスチック製フィルム 整地機械 カラーテレビ

 低下した主な品目
 

 空気圧機器 スチールシャッター プリント配線板
 

(2)出 荷:9業種が上昇、10業種が低下


 上昇した主な業種
 

 電気機械       9.9%( 2.3%)
 輸送機械      2.8%( 0.5%)

 ミッドレンジコンピュータ
 普通トラックディーゼル車

 低下した主な業種
 

 化学工業   △ 5.3%(△ 0.6%)
 一般機械   △ 1.7%(△ 0.2%)

 化粧品
 飲料用自動販売機

 上昇した主な品目

 分離機器 ミッドレンジコンピュータ 携帯電話 

 低下した主な品目
 

 飲料用自動販売機 化粧品 汎用内燃機関
 

(3)在 庫:5業種が上昇、13業種が低下


 上昇した主な業種
 

 電気機械     4.2%( 1.0%)
 一般機械     5.6%( 0.8%)

 カーステレオ
 農業用乾燥機

 低下した主な業種
 

 輸送機械  △ 8.7%(△ 0.6%)
 化学工業  △ 5.9%(△ 0.5%)

 乗用車
 石鹸

 上昇した主な品目

 カーステレオ CDプレイヤ 電子レンジ 

 低下した主な品目
 

 乗用車 モス型半導体集積回路 食缶
 

  注1)上昇・低下した業種には、産業総合、鉱工業総合、製造工業総合、その他工業総
     合、公益事業を数えていない。
   2)数字は対前月比。( )内は寄与度。


                −埼玉県鉱工業総合指数の推移−
                                       (平成7年平均=100)