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掲載日:2026年9月18日

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議会運営委員会視察報告

調査日

令和8年5月18日(月曜日)~19日(火曜日)

調査先

(1)熊本県議会(熊本市)
(2)福岡県議会(福岡市)
(3)福岡県営天神中央公園(福岡市)

調査の概要

(1)熊本県議会

   (開かれた議会に係る取組について)

【調査目的】

■本県の課題

  • 県民に開かれた議会づくりの推進を行う必要がある。

■視察先の概要と特色

  • 熊本県議会では、県民に開かれた議会に向けた取組として、県内高校生を対象にした模擬議会「高校生県議会」を開催している。
  • 本会議場を使用し、高校生が議長・副議長・事務局長を務めて議事進行を行うなど、本格的な本会議運営を体験できる場となっている。

【調査内容】

■聞き取り事項

  • 「くまもとの未来を担う高校生たちが、県の施策や県議会の役割について理解と関心を深めるとともに、高校生たちが描いているくまもとの新しい時代について議論を交わすこと」を目的に、平成23年度から12回実施している。
  • 令和7年度に内容を見直し、事前研修時と模擬議会終了後に議員との意見交換会を実施した。参加した生徒からは、「貴重な体験ができた」「県が取り組んでいる政策を知ることができた」「議員と話す機会はほとんどないので、いろいろな話が聞けて良かった」などの高い評価を得ている。
  • 議員との意見交換会については、参加校ごとに担当議員を割り当てて実施するが、高校3年生は選挙権を有している可能性があり、中立性確保のため、担当議員を自身の選挙区内の学校に割り当てない対応を取っている。

■質疑応答

Q:意見交換会といった取組は、学校側の求めに応じていかないと成立しないと思うが、高校生県議会の実施に当たり、どのように参加する高校を募集し、選定しているのか。

A:学校の募集・選定について、公立学校は教育委員会、私立学校は私学振興課を通じて行っており、地域や質問項目がかぶらないよう調整し、実施校が決まった段階で議会側に報告される。なお、昨年度から実施校を4校に絞っており、公立学校を県央、県北、県南から各1校、私立から1校選出している。

Q:模擬議会では、知事も出席し答弁をしているのか。

A:模擬議会において、執行部の出席者は本会議と同様に知事以下各部長が出席している。また、実際の本会議における議員の質問に対するものと同様、知事や部長が答弁を行っている。

Q:高校生からの提案の中で、実際に改善や実施したものはあるのか。

A:詳細は不明だが、執行部側での施策につながったものがあったと聞いている。

Q:一般質問や委員会を高校生が体験する中で、議員の立場でどの程度中身をサポートしているのか。高校生が完全にゼロから考えているのか、ある程度議員からのサポートがあるのか。

A:質問のテーマは高校生からの提案だが、事前研修時に議員からアドバイスをもらっていると聞いている。またその後、執行部と一緒に質問を組み立てる期間を設けており、本格的に質問を作成している。

熊本県議会で議員とスタッフの集合写真

熊本県議会にて

(2)福岡県議会

議会運営について・特別委員会の設置について

【調査目的】

■本県の課題

  • 近年の複雑化・多様化する諸課題に対応するため、迅速かつ効率的な議会運営を行う必要がある。

■視察先の概要と特色

  • 福岡県議会では、本会議での代表質問・一般質問、常任委員会での審査のほか、調査特別委員会を設置し、より専門的な審査を行っている。

【調査内容】

■聞き取り事項

  • 代表質問は各定例会(2月、6月、9月、12月)に実施しており、交渉会派の各会派1名としている。質問順位は多数会派順だが、所属議員が同数の会派は、会期ごとに順位を交代している。なお、質問時間(再質問等を含む)は、当初予算が提案される定例会は60分以内、その他の定例会は45分以内と定めている。
  • 一般質問の質問者数は制限していないが、会派の持ち時間の範囲内により、各会派が自ら議員数を調整し届け出る。また、再質問の回数について制限はなく、質問時間の範囲内で行うことができる。
  • 調査特別委員会は、空港・交通インフラ調査特別委員会、子育て支援・人材育成調査特別委員会、再生可能エネルギー等調査特別委員会、国際化・多文化共生社会調査特別委員会、ワンヘルス・地方分権等調査特別委員会及びスポーツ立県調査特別委員会の六つ設置し、閉会中に審査を行っている。委員会審査のほか、現地視察も行っている。
  • 常任委員会及び特別委員会の審査又は調査事項が競合する場合は、調査特別委員会において審査を行い、常任委員会へ報告を行う。
  • 常任委員会の委員長報告は、審査又は調査の経過及び結果を口頭で各定例会行っている(1委員会1~2分程度)。
  • 調査特別委員会の委員長報告は、審査経過の概要を口頭で、原則2月定例会において早期議決日に3委員会、閉会日に3委員会の報告を行っている(1委員会10分程度)。
  • 予算特別委員会(原則2月定例会)及び決算特別委員会(9月定例会)の委員長報告は、審査経過及び結果を口頭で行っている(20分程度)。
  • 委員長報告に対する質疑は省略しているほか、常任委員会の閉会中の調査結果は、調査報告書を作成し、毎定例会の閉会日の本会議で配布し報告している。

■質疑応答

Q:再質問の回数に制限がないとのことだが、再質問を行うといろいろな方向に話が進み、当初の質問から逸脱したような質問が出てくるおそれがあると思うが、逸脱した質問とならないようにするルールはあるのか。また、当初の質問の内容から逸脱し、議長が整理した例は過去にあるのか。

A:議員から質問通告書を提出してもらっているので、その質問の範囲から内容が広がる可能性は低いと考えている。なお、過去には、逸脱した際に一般質問を中断し、議会運営委員会で協議した例があった。

(3)福岡県営天神中央公園

(県営公園における近年の民間活力導入事例について)

【調査目的】

■本県の課題

  • 県政における複数の分野が関わる施設等について、各所管の常任委員会若しくは必要に応じ設置する特別委員会において適切に審査を行う必要がある。

■視察先の概要と特色

  • 福岡県では、同県行政改革大綱に基づき「公共施設等の管理・整備についても、民間の資金や経営能力等のさらなる活用に向け、検討を進める」としている。
  • 同県都市計画基本方針においても、「公園・緑地の整備・管理においては、Park-PFIの活用により民間の優良な投資を誘導するなど、より柔軟な使い方を推進するとともに、地域住民や団体等による管理運営への参画を促進し、都市公園の魅力と利便性の一層の向上を図っていく」とし、天神中央公園及び大濠公園でPark-PFIによる整備がなされた。
  • 同県議会では、Park-PFIを活用した県営公園の整備・維持管理は建築都市委員会で審査する一方、敷地内の文化財活用は文教委員会で審査が行われている。また、その他各部局における事業のPRにも活用されていることから、公園の整備やその活用については、委員会をまたいで議論がされている。

【調査内容】

■聞き取り事項

  • 都市公園法改正によるPark-PFI制度を活用し、民間事業者の収益を公園整備に還元する形で、天神中央公園西中洲エリアの再整備が行われた。
  • 整備前は、昼夜を問わず観光への貢献度が低く、滞在時間が短い、水辺や緑を楽しめる空間が少ないといった課題があった。再整備により、飲食施設の充実、施設の老朽化対策、照明デザインの導入などが行われ、明るく魅力的な空間へと生まれ変わった。
  • Park-PFIの活用により公園の整備や管理に係る行政の財政負担も軽減された。また、民間事業者の創意工夫や専門的なノウハウが公園の整備・運営に生かされ、質の高いサービス提供が可能となった。

■質疑応答

Q:Park-PFIの活用により、公園のにぎわい等についてどのような効果があったのか。

A:整備前後で調査したところ、公園の利用者数は2倍になった。行政使用料は約200万円で、売上げとしては令和6年度で約4億円となっている。利用者からの評判も良く、官ができないことを民が行うことでウィンウィンの関係が生まれている。

Q:公園の再整備に当たり、住民の要望を聴く機会があったと思うが、どのような意見があったのか。

A:周辺にオフィスが多い立地であることもあり、飲食店が欲しいという要望は多くあった。また、中洲や天神から近いこともあり、イベントで活用したいという声も多く、現在も常に何らかのイベントが開催されているような状況となっている。

Q:再整備の検討段階において、樹木を伐採することに反対する意見などはなかったのか。

A:樹木の本数としては減少するが、夜でも明るい空間を作るメリット等を説明し、伐採が問題となることはなく整備が進められた。

Q:事業の構想から供用開始まではどの程度の期間であったのか。

A:基本構想からは5年程度で、公募からは1年半程度である。

お問い合わせ

議会事務局 議事課 議事担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4922

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