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掲載日:2019年6月3日
Q 加藤裕康議員(自民)
私の地元深谷市にあります幡羅遺跡は、これまでの調査で古代の郡役所跡やそれに伴う倉庫と考えられる建物跡、また、古代の道路跡が見つかり、古代の政治や経済の在り方を明らかにする上で大変貴重な遺跡であると評価されています。また、隣接する熊谷市には古代の寺院跡や水辺の祭りの跡が広がっており、これらの遺跡群が一体として残っている全国的に貴重な歴史的遺産であると言えます。
私は、この幡羅遺跡群について、国の史跡に指定されることで末永く保存され地域の財産として生かされること、その財産を地域の活性化のために役立てていくことは意義あることと考え、これまで国史跡指定に向けた取り組みについて何回か質問をさせていただきました。
国指定史跡への取り組みは、深谷、熊谷両市が主体的に取り組んでいるところでありますが、現在の進捗(しんちょく)状況や県の支援の在り方について、改めて教育長に伺います。
A 関根郁夫 教育長
議員ご指摘のとおり、国の史跡に指定されることは、遺跡の保存や今後の活用に向けて大変意義深いものでございます。
幡羅(はら)遺跡およびその関連する遺跡群につきましては、現在も深谷・熊谷両市が、国指定に向けて作業を進めております。
史跡指定のためには、遺跡の重要性や、範囲を明らかにするための報告書の作成が不可欠です。この報告書は、深谷・熊谷両市がそれぞれに作成し、本年3月には両市ともそろったところでございます。
その中では、古代の郡役所、寺院跡、まつりの跡などがまとまって見つかったこと、それらが良好な状態で保たれていたことが報告されております。
これは全国的に見ても稀有(けう)な発見で、遺跡群としての価値が極めて高いことが明らかにされました。将来の史跡指定に向けた大きなステップであると受け止めております。
今後は、深谷・熊谷両市が地権者の同意をいただきながら、必要な資料を取りそろえ、国に対して事務手続きを行うことが必要になります。
県といたしましては、深谷・熊谷両市間の調整、国との連絡調整、技術的な助言などを積極的に行い、史跡指定の早期実現に向け、引き続き支援してまいります。
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