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掲載日:2019年6月3日
Q 石渡 豊議員(公明)
冒頭申し上げますが、私が述べる県営団地の空き家といいますのは、建て替えが未定の空き家のことです。本県の県営団地は、その老朽化から建て替えが順次進められているところですが、現在建て替え準備中の団地は6団地あり、その解体と建て替えが長い間待たれています。この6団地の空き家の数はといいますと、県では空き戸数と表現されますが615戸あり、解体年度が示されているのは242戸となっております。すなわち解体年度が未定の空き家の数は373戸あります。これを有効利用しない手はないと私は考えます。
県営団地にも高齢化の波が押し寄せ、課題山積です。その課題は3点。課題1、高齢者の引きこもりや孤独死。課題2、自治会の担い手不足による自治会機能の低下。課題3、入居者同士のコミュニティの沈滞。本県も手は打たれてはいます。見守りや安否確認の実施、子育て世帯の優先入居、コミュニティ活動への助成です。しかし、問題解決への道のりは遠いです。団地内を見渡すとき、入居者が行うとされる清掃や草刈り、資源ごみ出しといったものにまでは手が回らず、そのまま放置されている状況が見られます。住環境の悪化につながり、とても心配です。
提案します。一石三鳥の提案です。県営団地、その空き家を有効利用する方は大学生とします。大学生に短期で入居してもらいます。期間限定での賃貸契約ですから、本県の建て替え計画を阻害するものとはなりません。そして、大学生には入居条件として団地内の軽作業ボランティアをしてもらったり、地域の貢献活動をしてもらいます。これは高齢者が年々増える県営団地が抱える諸課題に寄与し得るものと私は考えます。ただし、学生ですから家賃は格安と願います。
さて、県営団地を学生に使用させるには、目的外使用について国の承認が必要となります。併せて、県内大学との協議も必要となります。本県は両者との交渉に大変な汗をかいていただくことになりますが、この事業成果は大きいものがあると考えます。
私の一石三鳥の提案についてご検討くださいますか。都市整備部長のご所見をお伺いします。
A 南沢郁一郎 都市整備部長
県営住宅の入居者の高齢化により、自治会機能の低下などの課題があることは議員ご指摘のとおりでございます。
その課題解決のためご提案の、建て替え準備中の団地の空き家に学生を入居させるためには、次のような課題があると考えます。
まず、賛同していただける大学や入居を希望する学生のニーズを把握する必要がございます。
その上で、国の目的外使用の承認には十分な公益性が求められることから、学生のボランティア活動を担保するため大学や自治会などとの十分な調整が必要であります。
また、解体前の短期的な使用であり、中長期的な取り組みができないことに加え、使用のための修繕が必要になることから、費用対効果の問題もございます。
県といたしましては、学生による地域への貢献活動は自治会等の活性化を図る上で有効な取り組みになる可能性がございますので、以上の課題も踏まえて検討を進めてまいります。
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