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掲載日:2019年6月3日

平成25年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (沢田 力議員)

コバトンを埼玉県庁の宣伝部長に! その積極的な活用策について

Q 沢田 力議員(自民

9月17日、第4回ゆるキャラグランプリの応募が始まりました。11月23日、24日に埼玉県羽生市で開催されるゆるキャラさみっとで投票結果が発表されるそうです。2011年に第1位となったのは熊本県のくまモン、昨年は愛媛県今治市のバリーさんでした。埼玉県が誇るマスコット「コバトン」は40位、23位と毎年順位を上げていますが、今年はどうなるか注目したいところです。
成功事例を学ぶべく、8月に熊本県庁へ出かけて、くまモンについて調査してきました。そもそも、くまモンは九州新幹線の全線開通で熊本が通過駅になり、埋没してしまうのではないかという危機感から、熊本県民も気づいていない魅力を大阪などへPRしようというので、そのマスコットとして2010年9月に開発されたものです。一方、埼玉県のコバトンは、2000年の彩の国まごころ国体のマスコットとして誕生して、2005年1月に上田県政の下で埼玉県のマスコットとして正式に就任した経緯がございます。ゆるキャラが誕生した背景に、熊本県と埼玉県では危機感の存在や、その目的などに違いがそもそもあります。そんな違いはありますが、くまモン成功の鍵として注目すべき点が2つありました。
第一に、くまモンの動き、人間味にあふれる動きです。成功の秘訣は、仕掛け人の小山薫堂(こやまくんどう)さんや広告会社などが描いたブランド戦略ではなく、くまモンそのものに愛嬌があって、誰に対しても腰が低くて愛されること。また、その俊敏な動きにあるそうです。大阪の吉本新喜劇やテレビ局へ出演した際、観客に頭を下げるだけでなく、舞台裏の制作者など全ての関係者へあいさつして回ったそうです。新人タレントと変わらぬ心構えです。ぬいぐるみの中に人が入っていないことになっていますが、実は中に入っている人の人柄による貢献が大であるということです。
それに対してコバトンはどうでしょうか。キャラクター設定として、ゆっくりとした動きを特徴としているようですが、人間味という意味でも少し違いがあるようです。コバトンも人柄が良いという評判を聞きますが、まあ鳥柄が良いという評判を聞きますが。
第二に、くまモンのデザインがそもそも優れていること、その関連のキャラクターグッズの浸透力です。くまモンの商標使用許可、利用許諾件数は年々増加して、たった3年弱で1万件近くに及び、今年度の経済効果は500から600億円、PR効果は1,000億円を超えると試算されています。くまモンは熊本県庁内では一公務員と位置付けられて、蒲島郁夫(かばしまいくお)知事からは宣伝部長に抜擢され、熊本県のゆるキャラにとどまらず、売るキャラとして熊本県産農産物のPRなどを展開しています。一定の知名度の浸透とともに、UHA味覚糖やカゴメ、チロルチョコ、エースコックなどの加工食品メーカーと県庁がタイアップして商品開発に努めて、原材料の一つに県産農産物などを入れること、パッケージにくまモンをマスコット表記するなどを条件に取り組んでいます。最近では、イギリスのMINIやフランスのバカラなどの海外企業とのコラボレーションも展開しているそうです。
一方、コバトンは県庁から使用承諾を受ければ、営利目的でいつでも使用が可能です。2005年から12年の8年間で559件が承認されています。2013年度、今年度では山崎製パンの加工パン、八木橋百貨店内で大判焼きなどがあって、コンビニ弁当や加工食品のパッケージにコバトンが使用された事例があります。
そこで、コバトンの宣伝媒体としての付加価値を今以上に増すための方策について上田知事にお聞きします。コバトンの人柄やデザインを変えようが今さらありませんので、そこには言及しません。
第一に、コバトンが誕生して13年、これまでの活動を勤務評定して、そろそろ宣伝部長に昇格させてはいかがでしょうか。くまモンが中心市街地の百貨店の一角に部長室を構えて、関連商品を発売する店舗まで持っています。ぜひとも人目に触れるところにコバトンの部長室も整備していただきたいと思います。
第二に、今年のゆるキャラグランプリで何位を目指すのでしょうか。今日、9月30日の朝の段階で6,148票を得て53位です。締め切りは11月3日、昨年は68,000票を賜って23位でした。今年は10万票以上を得て、ぜひともベストテン入りを果たしたいものです。埼玉県の郷土意識を醸成し発揚すべく、少し緩い県民運動ではありますが、ぜひ期待したいものです。コバトンは埼玉県の鳥であるシラコバトをモチーフにしたマスコットですから、ぜひとも飛躍していただきたいものです。
以上、埼玉県知事にお尋ねいたします。

A 上田清司 知事

「コバトンを埼玉県庁の宣伝部長に」とのご提案ですが、既にマラソンの川内さんが「走る埼玉県の宣伝部長」という異名を取っておられます。
宣伝部長が2名いるとなかなかつらいので、「特命宣伝部長」という手もあるかもしれません。
また、ご承知のとおりコバトンは図体が大きいので、ドアそのものは通れないというような課題も抱えておりますので、部長室は勘弁していただきたいと思っております。
もっともコバトンの子供をつくって、ちょっと小型のコバトンにすれば、また違うアピールの仕方もあるのかなという風に考えているところでございます。
2年前から始まりました「ゆるキャラグランプリ」では、一昨年が40位、昨年が23位と順位を上げて、今のところ苦戦しているというご指摘もございました。
とにかく日本一ゆるキャラの多い埼玉県ですので、エントリーも多くて、「くまモン」や「ぐんまちゃん」1本に絞っている県と比べるとハンディがございます。また「ふっかちゃん」も健闘しています。
今後、どのような形でコバトンをアピールするかについて、いろいろな具体的な策を練っていきたいと思いますが、県民の皆さまにコバトンへの投票を直接呼びかけて、上位進出を狙っていきたいと考えております。
今後も引き続き、さまざまな場面でコバトンを打ち出しながら、ゆるキャラという形の中でも順位を高めて、本県の魅力や郷土愛向上のために役立たせていきたいと考えています。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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