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掲載日:2019年6月3日
Q 藤澤慎也議員(刷新の会)
本年2月定例会の一般質問において、わが会派の菅原議員が県立図書館の再編は地元のみならず、県民全体の関心事であるが、その方向性について知事はどういった判断をされているのかとのお尋ねをいたしました。それに対して知事は、現在の県立図書館は3館とも耐震性が十分でなく、県民の安心・安全の観点からも結論はあまり先延ばしにするわけにはいかない。地元の意向や県議会の意見なども伺いながら結論を出していきたいと答弁されております。
県の耐震改修促進計画によりますと、県有施設の耐震化は平成27年度末までに進める予定になっております。耐震化の期限が迫っている中、県立図書館の再編については、そろそろ方向性を決めるときではないでしょうか。県立図書館は、設立以来長い年月が経過し、その間、時代の情勢は大きく変わっています。また、県内の市町村立図書館の充実には目覚ましいものがあり、県立図書館の在り方を改めて考える時期に至っているのではないかと思います。私は、これからの県立図書館は県民や企業の調査研究に十分応えられるような体制を整え、ビジネスやイノベーションを支援できる図書館にすることが大事ではないかと考えております。
そこで、知事にお尋ねをいたします。
菅原議員の質問から半年がたちましたが、県立図書館の再編について現在、知事はどのようにお考えでしょうか。改めてご見解をお尋ねいたします。
A 上田清司 知事
ご指摘のように、浦和図書館をはじめ現在の県立図書館3館は、開館後30年から50年を経過しており、図書館をめぐる環境は当時と大きく変わっております。
この間、県立図書館は市町村立図書館の充実に合わせて専門的な図書に重点を移してきました。そして今、役割や機能についても、時代の変化に合わせてどんな形にしていくかということを考えているところでございますが、基本的には、県民が必要とする情報がより高度で専門的になっておりますので、また、IT技術の進歩が格段に進んでいますので、そうしたことを踏まえて、県立図書館の構造を一新すべきではないかと思っております。
加えて、ご指摘もありましたように、平成27年度までの耐震改修の期限が迫っておりますので、すぐにでもやらなければならない、このように思っております。
そこで、これからの県立図書館が、専門的な見地から県民や企業のイノベーションを支援する情報の拠点になるべきだ、そのため、現在の3館の機能を集約して、できるだけ県民や県内中小企業の課題解決をワンストップで支援する新しいタイプの県立図書館になるべきではないかと提案しているところでもございます。
また、専門的な図書や情報を豊富にそろえるとともに、未来に引き継ぐべき図書の保存・活用を図るアーカイブ機能も充実させる必要があると思っております。
その上で、司書の情報能力やIT技術を活用し、市町村立図書館に対する支援のほか、新規事業を検討している中小企業など、企業や県民からの専門的な調査・相談に対応ができるようにするということが重要だと思っております。
また、新県立図書館は、北部エリアの市町村立図書館をカバーすることができるよう、現在検討を進めている北部地域振興交流拠点施設に、次世代産業支援施設と一体的に整備したいと考えています。
図書館と次世代産業支援施設が密接に連携することで、これまでにないイノベーション支援ができるのではないかと思っております。
例えば、海外展開を期待している中小企業に、産業支援施設が技術支援を行って、図書館が海外ビジネス情報を提供するなどのことを考えております。
また、久喜図書館については、県立3館の中で最も利用者が多く、地元自治体から存続のご要望もいただいております。
県立図書館の再編については、久喜図書館の耐震改修も含め、県議会にお諮りしながら早急に整備を進めてまいります。
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