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掲載日:2019年6月3日
Q 水村篤弘議員(民主・無所属)
所沢市にある独立行政法人国立病院機構西埼玉中央病院ですが、ちょうど1年前の平成24年10月1日からNICU(新生児特定集中治療室)およびNICUで治療を受け状態が安定してきた赤ちゃんがケアを受けるGCU(回復治療室)が、新生児専門医の退職により休止状態となっています。また、分娩予約についても中止となりました。同病院は、所沢市、狭山市、入間市、飯能市、日高市を圏域とする埼玉県西部保健医療圏における唯一の重要な地域周産期医療拠点です。特に、早産による低体重児や先天性の重い病気の新生児を受け入れるNICUの休止は、この地域で出産を考えている方には大きな不安を与えています。同病院のNICUの休止により、従来であれば同病院に搬送されていた方が、現在は救急車でも30分以上かかる川越市の埼玉医科大学総合医療センターなどに搬送されています。
この問題については、同病院はもちろん、周辺の5市や県も専門医の確保に向けて取り組んでいただいております。また、昨年の10月には、私も地域の先輩議員とともに上田知事に要望を行わせていただきました。最近の状況では、昨年8月から中止となっている新規の分娩予約ですが、正常分娩については、件数を限定して来年2月から予約を再開するとのことであります。しかし、新生児専門医の確保とNICUの再開には至っておりません。
そこで質問は、県として今後、西埼玉中央病院のNICUの再開に向けて、より一層の取り組みをお願いしたいと思いますが、現状について保健医療部長にお伺いをいたします。
A 奥野 立 保健医療部長
西埼玉中央病院では、新生児担当医の退職に伴い昨年10月からNICUが休止しており、本年4月からは分娩の取り扱いも休止しました。
県では、病院を統括する国立病院機構の本部に対し早期の医師確保を要請したほか、複数の大学を訪問して医師派遣を依頼するなど病院の医師確保を支援してまいりました。
病院においても、本年5月に新病院長が就任し、医師確保に向けて精力的に取り組んでまいりました。
こうした取り組みの結果、9月から産婦人科医の採用が実現し、産科外来の診察を再開しております。
また、来年2月からは正常分娩の取り扱いを再開する予定となっております。
さらに、来年4月からは複数の小児科医を確保できる見込みであり、小児科の体制強化が図られる見通しもございます。
このようにNICU再開に向けて、少しずつ明るい兆しも見えてきております。
県といたしましても、早期に周産期医療体制を回復できますよう病院とともに引き続き努力をしてまいります。
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