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掲載日:2019年6月3日
Q 水村篤弘議員(民主・無所属)
埼玉県内の交番の数は、平成15年に2カ所新設をされて273カ所となったのをピークに、交番の新設はされておりません。その後、交番および駐在所の統廃合が進み、現在、交番の数は249カ所となっています。
さて、県内の刑法犯検挙率は、平成14年に12.8パーセントと過去最低となり、認知件数は、平成16年には戦後最多となる18万1,350件を記録しました。その後は、平成13年度以降全国最多となる2,681人の警察官が増員されたことや、上田知事の下、日本一となる防犯ボランティア団体の育成などにより犯罪件数は減少しつつあり、平成24年には刑法犯認知件数は9万3,157件、検挙率は28.7パーセントと大きく改善をしてきております。改めて、警察本部長をはじめ第一線の現場で活動しておられる警察官の皆さまのご尽力に、心から敬意を表する次第でございます。
このように統計上は治安は回復しつつあります。しかしながら、県民の間では、犯罪抑止の拠点として、また犯罪被害に遭った際の対応窓口として、地域の安全・安心の拠点としての交番、駐在所に対する期待は大変大きなものがあります。例えば、私の地元であります所沢市では、以前から所沢駅東口への交番の設置の要望があります。また、狭山ヶ丘駅西口にある交番は、建物の耐用年数が3年過ぎていることや敷地が狭いなどの理由から、移転や改築を検討しているとのことですが、計画を聞いた地域住民の中には大変心配や不安を感じている方もおります。
そこで質問は、交番の新設や既設交番の移転や改築にどのような考えで取り組んでいくのでしょうか、また、地域住民のこうした声にどのように応えていくのでしょうか、警察本部長のご所見をお伺いいたします。
A 金山泰介 警察本部長
議員ご指摘のとおり、交番は、地域安全センターとして、地域住民に最も密着した警察活動を行う上で非常に重要な拠点であります。
交番の設置は、警察官の人数が限られている現状を踏まえ、地域の犯罪発生状況、交通事故発生状況などの治安情勢、人口、面積、近隣の警察施設の設置状況などに加え、地域住民の意見要望等を総合的に勘案し、効率的かつ効果的に警察活動が行えるよう、バランス良く行うこととしております。
現在、県内249カ所の交番のうち、狭あいで、かつ、施設耐用年数が超過した交番を優先して、計画的に改築を行っているところであります。
改築にあたっては、相談者のプライバシーを守る多目的室の設置、来訪者の駐車スペースの確保をするなど地域住民の利便性の向上を図ると共に、パトカーの駐留スペースと交番機能の強化に必要な敷地を確保することとしております。そのための敷地が確保困難な場合等には状況により、適地に移転整備をすることとしております。
今後とも、交番の整備にあたっては、地域住民の意見要望を十分踏まえると共に、地域住民の心配や不安を解消できるよう努めてまいります。
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