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掲載日:2019年6月3日
Q 齊藤邦明議員(自民)
県教育委員会は、本年8月22日に来年度使用する高等学校教科書の採択を行いました。この際の記者会見において、前教育委員会委員長から「現場の判断を最優先に採択した」旨の発言がありました。しかし、教育委員会の主体的な判断が感じられないことから、文教委員会の閉会中審査に至ったと聞いています。
文教委員会の審議では、教科書採択に当たり、教育委員に対ししっかりとした情報が与えられていない状況であったこと、教育委員の教科書の読込みが不十分な状況であったこと、年度当初の校長会にて教育委員会から日本史教科書について指導資料集を作成することが伝えられており、副次的な指導資料集ありきで議論されてきたこと、実教出版の教科書を選定した校長より選定理由をお聞きしたところ、「見開き1ページで、写真・図版が豊富」など、内容でなく技術的な面を重視した選定が行われた旨の回答が全員からあったことなどが確認されました。これらの状況からは、教育委員会の主体的な判断が見られず、健全な状況で採択が行われたとは判断できないことから、文教委員会では再審査を求める決議に至ったと聞いています。
しかしながら、一般質問初日の加藤裕康議員の質問に対する答弁は、文教委員会の審議内容とそごを来しています。これは、議会はもとより県民に誤解を与える状況を発生させているのではないかと考えますので、確認の意味を込め、2点伺います。
1点目ですが、「教育委員会において慎重かつ十分に協議し、教育委員会が主体となって審査をし、採択した」との答弁がありました。これは文教委員会での前教育委員会委員長の答弁や、文教委員会全体を通して判明したさまざまな状況とは異なると考えますが、答弁の趣旨をお聞かせ願います。
2点目ですが、文教委員会の決議を重く受け止め、9月9日に委員協議を開き、また、9月19日の委員会において、「今回の採択結果について再確認した」との答弁がありました。しかし、9月9日の委員協議は非公式会議であり、かつ決議前のことです。また、9月19日の委員会については、文教委員会の審議内容が報告されたのみだと聞いています。決議を重く受け止めるのならば協議、審議事項として扱うべきものであると考えますが、報告事項の再確認とは何を指されるのでしょうか。
以上、教育委員会委員長に伺います。
A 千葉照實 教育委員会委員長
まず、1点目、一般質問初日の加藤裕康議員のご質問に対する、答弁の趣旨についてでございます。
文教委員会での一連の質疑応答では、教育委員会が責任を持って教科書採択に当たったことを説明するよう努めたつもりでございましたが、結果として、教育委員会としての意思をしっかりお伝えすることができませんでした。
そこで、加藤議員のご質問に対しましては、「各教育委員はそれぞれ教科書の調査・研究を進めたこと」、「学校訪問や校長ヒアリングを実施するなど、学校の実情に対する理解を深めてきたこと」、「教科書採択に当たりましては、教育委員会が自らの権限と責任において、しっかりと教科書の審査を行い、採択をしたこと」、「指導資料集の作成と有効活用についても、教育委員会において事務局に指示したものであること」を、改めてお答えを申し上げました。
答弁の趣旨は、そのようなことでございますので、ご理解をいただきたいと存じます。
次に、2点目の報告事項の「再確認」についてでございます。
教育委員会では、9月2日の文教委員会でご指摘をいただき、前委員長の指示により、9月9日に委員による協議を行いました。
また、9月13日の文教委員会の決議を重く受け止め、前委員長の指示により、9月19日の教育委員会において、報告事項の中で、教育長から文教委員会の調査および決議の内容について報告を受けました。
その上で、前委員長が各教育委員に対し、9月19日の時点においても、8月22日の教育委員会で採択した時の考え方に変更がないことを、改めて確認したものでございます。
報告事項の「再確認」とは、そのような趣旨でございますので、ご理解をいただきたいと存じます。
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