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掲載日:2019年6月3日
Q 高橋政雄議員(自民)
毎回私ごとで申し訳ないんですが、自分の体験から話を始めます。正直に話します。私は、高校を1年余りで中途退学しました。理由は言えません。妻にも子供たちにも話しておりません。棺おけへ持っていくものがほかにもたくさんある高橋政雄です。
そんな私でもありがたいことに、卒業もしていないのに何度も同窓会に呼ばれている幸せ者です。45年前の高橋政雄、16歳のときに話を戻します。中途退学して昼間肉体労働していると、血の気の多かった自分が不思議と落ち着いていくのが分かりました。やがて真剣に勉強がしたくなったから不思議ですね。昼間の職場は建築現場でした。時々その現場に指導に来る雲の上の存在の一級建築士の先生が、まぶしく見えたのを覚えています。一生こんなにも大変な力仕事を続けなくちゃいけないのか。当時は電動機械があまりなく、思いっ切りの肉体労働でした。そんな重労働からの脱出と、いつか将来には建築界のリーダーである建築士、一級建築士、建築家になりたいと思ったのです。そこで、夜間の建築科に通うことになったのです。入学したときには学年200名以上いた生徒が、卒業したときには43名でした。結構過酷な夜学部経験でした。でも、途中挫折することなく卒業できたことは、何にも増して自分自身の自信と誇りにつながり、今があると確信しています。ありがとう、ありがとう、頑張れたことに感謝です。関係皆さんに感謝です。ありがとう。
関根教育長に初めての質問です。平成23年度の全日制の中途退学者の数を見ると、教育局の努力もあって減少しました。でも、悲しいことに定時制では少しですが増えてしまいました。いい話もお伺いしました。平成24年度から定時制高校生自立支援プログラム事業が始まったとのことです。支援が必要な生徒へ、外部からの支援者や事業推進担当教諭を配置するなど取り組むとのことです。定時制の生徒たちへの悩みなどへの相談としてスクールソーシャルワーカーを置き、一人一人の生徒を助けていると教育局の人からお聞きしました。本当にうれしくてうれしくて感激しました。
どうか教育長、一人でも二人でもいいからやる気のある純粋な子供たちを助けてあげていただきたい。支援をしていただきたい。今、そして今後のご支援についてお伺いいたします。
A 関根郁夫 教育長
定時制高校には、家庭環境や心理面、学力面において、経済的な困窮、不登校傾向、基礎学力の不足などの課題を抱えている生徒が多数在籍しております。
定時制高校では、これまで、学力に課題のある生徒には、大学生なども活用し、基礎学力を定着させるための指導を行ってまいりました。
また、民間企業経験者を活用し、生徒一人一人と面接しながら、就職への意識を高める指導も行っております。
さらに、平成24年度からは、モデル校において、定時制高校の教員が中心となって、福祉や心理の専門家である非常勤職員と連携して、こうした課題のある生徒への支援を行う事業を開始しました。
例えば、経済的困窮に対応するため、福祉事務所と調整して生活保護を受給できるようにするなどの支援を行っています。
また、生徒の心理的な相談に対しては、生徒の気持ちを受け止め、適切な助言をするなどの援助を行っております。
教員と福祉や心理の専門家が互いに連携してきめ細かい支援を行った結果、生徒の家庭環境が改善し、生徒が心理面においても安定を取り戻した事例もございます。
モデル校においては、平成24年度の中途退学者数は前年度に比較して、約3割減少するという成果も出ております。
今後、モデル校での成果を生かしながら、全ての定時制高校において、生徒が自立していくための支援体制を強化してまいります。
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