トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成25年9月定例会 > 10月3日(木曜日) > 本木 茂(自) > 平成25年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (本木 茂議員)

埼玉県議会 県議会トップ画像

ここから本文です。

ページ番号:16234

掲載日:2019年6月3日

平成25年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (本木 茂議員)

旧騎西高等学校に開設されている避難所への対応について

Q 本木 茂議員(自民

未曽有の被害をもたらした東日本大震災から、はや2年半が過ぎました。被災地では、国による復興事業が始まってはおりますが、例えば津波被害を受けた沿岸部が発災直後から手付かずの状態であることなどを報道で見ると、まだまだ復興は途についたばかりと言わざるを得ません。被災された方々は、今なお多くの方が被災3県内あるいは全国の応急仮設住宅に入り、不安な日々を過ごされております。復興庁によれば、現在、被災3県に避難されている方は約22万5千人、3県を除き全国に避難されている方は約6万1千人で、約28万6千人の方々が避難生活を余儀なくされております。
そのうち、本県に避難されている方は3,222人で、私の地元狭山市でも124人の方が応急仮設住宅で生活をされております。発災直後から、県では知事自らが陣頭に立ち、支援物資の提供や職員の派遣、現地事務所の設置など迅速な支援をしてきました。また、避難者の受け入れについては、福島県の佐藤知事から全国知事会長に対する緊急要請に応えて、3月16日、さいたまスーパーアリーナを一時避難所として提供し、多いときで2,177人の避難者を受け入れました。特に双葉町については、東京電力福島第一原子力発電所事故のため、全域が避難指示の対象区域となり、知事は、役場機能ごと受け入れるという英断をされたわけであります。
平成23年3月19日夕方、双葉町長をはじめ避難者約1,200人が埼玉県の手配したバス40台でさいたまスーパーアリーナに避難してきました。避難所では、食料や飲料水の提供、情報提供や相談業務など、官民を挙げての支援を実施してきました。その後、4月1日からは旧騎西高等学校に移り、現在でもなお約100人の方々が避難所生活をしております。旧騎西高等学校避難所においても、県は、食料や飲料水の提供、日用品の提供、就労支援、民間借り上げ住宅の提供、相談業務や健康支援など、今日までいろいろな支援をしております。
しかし、避難所はあくまで発災後の暫定的な施設のはずであります。特に旧騎西高等学校は、県が畳を敷き詰めたり冷房を設置したりして生活できる環境を整備してはおりますが、あくまでも学校施設であり、居住施設ではありません。現双葉町長も避難所閉鎖の方針を打ち出しており、入所している町民との話し合いを続けているとの報道がなされています。原子力発電所事故の収束が長期化し、双葉町への帰還のめどが立たずに、避難生活が長期化しています。
聞くところによりますと、最終段階の現在、避難所に残られている方々は高齢者も多いということで、そういう皆さまには今後の生活に対する不安も大きいものと思います。現在の旧騎西高等学校避難所は、閉鎖に向けてどのような状況になっているのでしょうか。また、入所した避難者に対してどのような支援をしていくのか、知事に伺います。

A 上田清司 知事

原発事故直後の双葉町の全町避難の状況を見て、私は、旧騎西高校に役場機能を含めた避難者の受け入れを決断いたしました。
最大時には1,400名以上の方々が避難されていましたが、1年半で約200人になりました。
避難所を出られた方々のほとんどは、県が提供する公営住宅や民間賃貸住宅に移られました。
しかし、震災から約2年半が過ぎた9月27日現在では、60世帯、95人の方が旧騎西高校避難所での生活をしておられます。
現在残っておられる方の平均年齢は約70歳で、不自由ながらも慣れた避難所から出て行くことに不安を感じておられる方々がほとんどです。
双葉町では、去る6月17日に役場機能をいわき市に移転したことに伴い、避難所を閉鎖する意向を表明されました。
そこで、私は避難されている方々がばらばらにならないように住宅提供に当たってはコミュニティを維持した形での移転を考えました。
幸い、加須駅周辺や花崎駅周辺、旧騎西高校に近い加須市役所騎西総合支所周辺の地域に、ある程度まとまった住宅を確保することができました。
現在、95人中67人の方々は移転先が決定しております。
残る28人の方々もできるだけ早期に生活環境が整った住宅へ移転できるように支援をしてまいります。
次に、入所していた避難者に対する支援についてでございますが、旧騎西高校に入所された方々は、高齢で集団生活が長期に及んだため、健康や新しい生活に不安が多いのではないかと思っております。
そのため、独立した住居に移った後の見回りや健康相談などが手厚く行われるよう、双葉町や加須市と調整をしております。
さらに、皆さんが一緒に朝ラジオ体操をしたり気軽に集まれる場所を確保したり、今提供している畑づくりを続けてもらうことなども効果的だと思っております。
避難者の方々がコミュニティを維持しながら健康で生活できるよう、引き続き支援をしてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?