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掲載日:2019年6月3日
Q 本木 茂議員(自民)
首都圏の大消費地に位置する本県では、多彩な農業が展開されており、その中でも野菜は、本県農業産出額の49パーセントを占め、全国第6位で、本県農業において大変重要な作物となっています。私の地元狭山市では、ホウレンソウやサトイモをはじめ、エダマメ、ミズナなどの野菜生産が盛んで、野菜王国埼玉において重要な野菜産地となっています。
例えば狭山のサトイモは、夏場の干ばつによる品質低下を回避するため、かん水施設を整備するなど、高品質なサトイモの安定生産に取り組んでおり、市場から高い評価をいただいています。また、最近では、夏場の新たな作物としてハショウガやアスパラガスなどの産地化を積極的に進め、より収益性の高い農業経営の確立に取り組んでいます。このため、狭山市の生産者の方々をはじめ県内の他産地においてもさまざまな創意工夫をして、品質の高い新鮮な野菜を安定的に生産し、消費者にお届けしようと並々ならぬ努力をしています。
私は、このように意欲的に取り組んでいる産地に対しては、野菜の生産に対する支援はもとより、販売や消費対策など産地強化に向けた総合的な対策を講じる必要があると考えています。そこで、野菜産地に対し、現在どのような支援を行っているのか、また、今後埼玉野菜の生産振興をどのように考えているのか、農林部長にお伺いいたします。
A 高山次郎 農林部長
まず、野菜産地に対する現在の支援についてでございます。
県では、技術指導はもちろん、野菜産地の生産集団に対して競争力強化につながる施設整備、機械化等を支援しております。
ネギやキュウリ、トマトなどの主要産地には市町村や農協などを単位として集荷・選別・出荷のための共同利用施設の整備を、露地野菜産地には畑地のかんがい施設などの整備を推進しております。
共同利用施設の整備につきましては、この2年間でトマトやキュウリの集出荷施設2カ所、イチゴ温室1カ所の整備を支援しております。
畑地のかんがい施設整備では、例えば、狭山市とその周辺でかん水施設を計画的に整備し、スプリンクラーを利用して高品質なサトイモが安定的に出荷できるようになりました。
サトイモ日本一埼玉の中心産地となっております。
また、病害虫を防ぎ健全なネギ苗が生産できる農業用パイプハウスの設置や、エダマメの鮮度維持に必要な予冷庫などの施設整備を支援しております。
この3年間で、ネギ、エダマメ、ホウレンソウのパイプハウス6カ所、予冷庫7カ所、かん水施設5カ所の整備を支援いたしました。
さらに、機械化等の支援につきましては、この2年間でブロッコリーの植付け機27台、サトイモの掘取り機1台などの導入を支援しました。
次に、今後の埼玉野菜の生産振興についてでございます。
議員お話しのとおり、野菜産地の強化を図るためには、生産だけでなく販売、消費に至るまで総合的な対策を講じていくことが極めて重要と考えております。
まず、生産面では既存産地のブランド力と生産力を一層強化するとともに、新たな野菜導入なども支援してまいります。
野菜生産が少ない夏場の高収入が期待できる葉ショウガなど、多彩な産地づくりを進めてまいります。
また、生産を支える研究開発では生産性向上に必要な省力化技術、例えばブロッコリーの収穫機の研究開発などに取り組んでまいります。
販売面では県内食品関連業者の県内野菜に対する加工需要が高まってきております。
キャベツなど機械化による大規模産地の育成や、飲食業者へ高品質野菜を供給する産地の育成にも努めてまいります。
消費面といたしましては健康長寿のためにも埼玉野菜のおいしさや機能性の高さを知ってもらい、買って、食べていただけるよう情報発信に努めてまいります。
こうした取り組みにより、埼玉野菜のブランド力を一層向上させ、生産振興に努めてまいります。
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