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発表日:2021年6月18日17時

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県政ニュース

国指定天然記念物「石戸蒲ザクラ」(北本市)の追加指定について

部局名:教育局市町村支援部
課所名:文化資源課
担当名:指定文化財担当
担当者名:北川

内線電話番号:6981
直通電話番号:048-830-6981

 国の文化審議会(会長:佐藤信(さとうまこと))は、令和3年6月18日(金曜日)開催の同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、国指定天然記念物「石戸蒲(いしとかば)ザクラ」(北本市)について、指定地北側の土地を追加指定するよう、文部科学大臣に答申を行いました。

 なお既存の天然記念物の追加指定のため、県内の国指定天然記念物の件数(16件)に変更はありません。

国指定天然記念物「石戸蒲ザクラ」(北本市)(大正11年10月12日指定)について

  • 石戸蒲ザクラは、埼玉県北本市石戸の東光寺境内にあるカバザクラの巨樹です。古来より「特殊の種類」の桜として知られ、現在はエドヒガンとヤマザクラの自然雑種とされています。大正11年10月12日に国指定天然記念物に指定されました。
  • 樹齢は800年ともいわれており、現在の樹高は約11mです。指定当時は4本の支幹からなっていましたが、現在はそのうち1本と、昭和50年代以降に成長した孫生(ひこば)え1本の計2本の支幹からなります。

追加指定の理由

  • 令和元年度に蒲ザクラ北側の根系調査を行なった結果、隣接地への根の伸長が確認されたことから、根の伸長を促し、根系の保全を図るため、北側隣接地を追加指定する。

国指定天然記念物について

国指定天然記念物

天然記念物(動物、植物、地質鉱物などで学術上価値の高いもの)のうち、重要なものを文化財保護法に基づき、文部科学大臣が指定したもの。

県内の国指定天然記念物

県内に所在する国指定天然記念物は16件(うち特別天然記念物が4件)。最近の指定は平成28年で、国指定天然記念物「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)が指定された。最も古い指定は大正9年指定の特別天然記念物「田島ケ原サクラソウ自生地」(さいたま市)。
国指定天然記念物の追加指定は平成2年の国指定天然記念物「宝蔵寺沼ムジナモ自生地」以来31年ぶり。

(参考)埼玉県に所在する国指定天然記念物一覧

国指定特別天然記念物

1 田島ケ原サクラソウ自生地(さいたま市)大正9年指定

2 牛島のフジ(春日部市)昭和3年指定

3 御嶽の鏡岩(児玉郡神川町)昭和15年指定

地域を定めず指定したもの(うち埼玉県が主な生息地に含まれるもの)

4 カモシカ(埼玉県ほか29都府県が主な生息地)昭和9年指定

国指定天然記念物

1 石戸蒲ザクラ(北本市)大正11年指定

2 長瀞(秩父郡長瀞町・皆野町)大正13年指定

3 吉見百穴ヒカリゴケ発生地(比企郡吉見町)昭和3年指定

4 与野の大カヤ(さいたま市)昭和7年指定

5 武甲山石灰岩地特殊植物群落(秩父郡横瀬町)昭和26年指定

6 三波石峡(児玉郡神川町)昭和32年指定

7 宝蔵寺沼ムジナモ自生地(羽生市)昭和41年指定

8 平林寺境内林(新座市)昭和43年指定

9 古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)平成28年指定

10 越ヶ谷のシラコバト(主な生息地が越谷市とその周辺)昭和31年指定

11 ミヤコタナゴ(主な生息地が埼玉県・栃木県・千葉県・神奈川県)昭和49年指定

報道発表資料(ダウンロードファイル)

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