ページ番号:270731
発表日:2025年7月18日17時
ここから本文です。
部局名:教育局教育総務部
課所名:文化財・博物館課
担当名:指定文化財担当
担当者名:町田
内線電話番号:6981
直通電話番号:0488306981
Email:指定文化財担当
国の文化審議会(会長:島谷 弘幸(しまたに ひろゆき))は、令和7年7月18日(金曜日)開催の同文化財分科会の審議・議決を経て、所沢市在住の善養寺 惠介(ぜんようじ けいすけ)氏を重要無形文化財「尺八」の保持者(各個認定、いわゆる「人間国宝」)に認定するよう、文部科学大臣に答申しました。これにより、県内の重要無形文化財保持者(各個認定)は3件3名となります。埼玉県在住者が重要無形文化財の保持者(各個認定)に認定されるのは、平成20年以来、17年ぶりです。
重要無形文化財 | 保持者 | ||
名称 |
氏名 |
生年月日(年齢) |
住所 |
芸能の部 | |||
尺八 | 善養寺 惠介(ぜんようじ けいすけ) |
昭和39年3月13日 (満61歳) ※年齢は令和7年7月18日現在 |
埼玉県所沢市 |
尺八は竹製縦吹きの管楽器の一種です。禅宗の一派である普化宗(ふけしゅう)において、他宗の読経に当たるものとして尺八が吹かれました。江戸時代には尺八を一般には奏することが出来ませんでしたが、明治4年に普化宗が廃された後は、広く人々によって愛好されるようになりました。尺八の演奏は、息遣い、指遣い、首の操作などによって様々な音色、音の強弱や揺れなどが作られます。かつての経典曲として、尺八だけで演奏されていた古典本曲に加え、箏や三絃との合奏も行われるようになり、日本伝統音楽の一つとして特色を発揮しています。
善養寺 惠介(ぜんようじ けいすけ)氏は、尺八古典本曲(かつての経典曲として、尺八だけで演奏されていた曲。琴や三味線と合奏する「外曲」と区別される)に本格的に取り組む数少ない演奏家として、その演奏技法を高度に体現し、卓越した技量を示しています。また、尺八業界の発展及び後進の指導・育成にも尽力しています。
※善養寺氏の詳しい概要や略歴は、下記の報道発表資料をご確認ください。