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発表日:2021年3月18日11時

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県政ニュース

県立文書館『埼玉県史料叢書 23小室家文書二』を刊行します―江戸時代の文化や村のくらしを伝える医師の日記―

部局名:教育局
課所名:文書館
担当名:史料編さん担当
担当者名:駒見

直通電話番号:048-865-0112
Email:p650112@pref.saitama.lg.jp

埼玉県の歴史と文化にとって重要な史料を解読・編集し、解説を付した史料集『埼玉県史料叢書(さいたまけんしりょうそうしょ)』第23巻「小室家文書二 四代小室元貞日記」を刊行しました。

小室家文書(こむろけもんじょ)とは、現在のときがわ町に住み、代々産科の医師として活躍した小室家に伝わった古文書群です。本書は小室家三代当主元長(げんちょう)の日記を収録した第22巻「小室家文書一」に続き、小室家四代当主小室元貞(げんてい)が、天保3年(1832)から天保11年(1840)までに記した日記23冊と、安政5年(1858)の日記1冊の、計24冊を収録しました。本県の江戸時代後期における地域の歴史・文化を、具体的に知ることができる史料集です。

本書は県内の公立図書館等に配布するほか、有償頒布を行います。地域史研究や生涯学習にぜひ御活用ください。

1 本書の特色

本書は小室家から文書館に寄贈され、県指定有形文化財(指定名称「小室家資料」)となっている小室家文書のうち、小室家四代当主の小室元貞が記した日記を収録しています。

日記の原本は墨筆によるくずし字で書かれています。本書ではくずし字を解読し、史料に忠実に活字化しています。また読者の利用の便を考慮し、本文には読点を付け、基本的に常用漢字を用いるなどわかりやすく編集しています。

あわせて史料の理解の助けとなる地図を付録として収録し、小室家文書や収録した日記の解説を付しています。

2 収録史料の概要

本書所収の日記は、書かれた期間は短いものの、日々の出来事が詳細に記録されています。元貞の本業とする医療関係では、日常的な往診の記録により、当時の医療体制をみてとることができます。また、種痘(しゅとう)を広めたことで知られる安藤文沢(あんどうぶんたく)や、日本初の帝王切開を行った伊古田純道(いこだじゅんどう)は小室家の門人で、元貞としきりに交流していました。さらには忍藩儒(おしはんじゅ)芳川波山(よしかわはざん)や俳人の川村碩布(かわむらせきふ)など、多くの文化人とのやりとりもみられます。

ほかにも、年末年始や節句に関する年中行事に関する記録は、当時の民俗を知るうえでも有用で、日記からは当時の医療活動はもちろん、山間農村の一年を通した生活をつぶさに見てとることが出来ます。

3 収録史料のトピック

医療〈史料10〉天保5年(1834)6月~9月「如達堂(にょたつどう)日記」

元貞らは門人の力を借りながらも、毎日のように往診に赴いていることがわかります。とりわけ8月には元貞が住む番匠村(ばんじょうむら)で「痢病(りびょう)」(下痢を伴う病気)の流行がみられ、元貞は息子の求馬や新平に灸治をさせていました。

交流〈史料2〉天保4年(1833)1月~2月「如達堂日記」

年始の挨拶に小室家を訪れた門人たちのなかに、安藤文沢や伊古田純道がみられます。1月13日・14日には元貞・文沢・純道で連日酒盛りをしていて、日記には「終夜痛飲大笑」と記されています。

民俗〈史料13〉天保5年(1834)12月「如是庵(にょぜあん)日記」

年末ならではの歳暮のやりとり・すす払い・餅つきなどの年中行事の記録がみられます。12月25日の餅つきには多くの人が小室家に集まり、めでたく餅つきが済んだと記録されています。

4 有償頒布

県政情報センター(県庁衛生会館1階)で、3月18日(木曜日)から有償頒布(税込2,117円)します。

(県政情報センター 電話048-824-2111 内線2890)

報道発表資料(ダウンロードファイル)

県立文書館『埼玉県史料叢書23 小室家文書二』を刊行します―江戸時代の文化や村のくらしを伝える医師の日記―(PDF:193KB)

提供写真(PDF:436KB)

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