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掲載日:2023年11月21日

ようこそ知事室へ 埼玉県知事 大野元裕

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西部地域 (令和3年11月12日)

訪問日

令和3年11月12日(金曜日)

訪問地域

西部地域(所沢市)

訪問先

見澤牧場(所沢市)

 所沢に唯一残る肉牛の畜産農家です。
 ゆったりとした環境の中で約200頭の牛を飼育し、毎月8頭ほどを出荷しています。絶妙なサシ加減と味の濃い赤身の肉は、最高評価のA5ランクを獲得しています。
 地元で育ち、地元に愛され、地元の人が誇れる牛に、との思いで「所沢牛」としてブランド化。希少性から「幻のブランド牛」とも呼ばれています。
 今年度は、農林水産省の補助金により、「所沢牛」が市内の全小中学校の学校給食に提供され、地産地消と食育が進められました。
 知事は、所沢牛や牧場の説明を受けながら、視察を行いました。

見澤牧場

所沢牛や牧場の説明を受ける

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所沢市観光情報・物産館【YOT-TOKO(よっとこ)】(所沢市)

 ところざわサクラタウンに隣接し、令和3年5月にオープンした所沢市の観光情報・物産館です。
 「YOT-TOKO」という名称は、「Y(よいもの)」「O(おいしいもの)」「T(たのしいもの)」に所沢の「TOKO」を加えて命名されました。
 「所沢のもの」物産コーナーでは、地元産の原材料を使った地ビールの製造を通じて地域内経済循環に取り組んでいる野老社中(やろうしゃちゅう)株式会社の地ビール「野老ゴールデン」(「日本ギフト大賞2021 埼玉賞」受賞)をはじめとした所沢ブランド特産品や近隣の特産品が販売されています。
 施設内にある「JIGONA(じごな)Cafe」は、地元食材で農家と消費者をつなぐ地域内循環を目指す料理人が、所沢の地粉※文化を広める場としてオープンした飲食店です。「オール所沢」をコンセプトとし、全メニューに「所沢牛」や旬の地元野菜など所沢産の食材を使用しています。また、若い人たちに向けた働く場の創出にも取り組んでおり、持続可能な地域づくりを目指しています。
 知事は、施設内を視察し、生産者や料理人などの方々と意見交換を行いました。

※「地粉」とは、地元で採れた小麦などの粉のこと。所沢は畑作地帯のため、うどんなど小麦粉を使った文化が発達しました。

YOT-TOKO

物産コーナーを見学する

知事

 今日は、ありがとうございました。先ほどの見澤牧場を含め、短い時間で所沢を満喫した気がします。

 埼玉県のすばらしい所は本当に多く、県としてもPRをしていますが、なかなか行き届いていません。市でこのような施設を作っていただき、率先して発信していただけるのはありがたいです。

 事業者側から見て、こうした施設はどうですか。

吉村野老社中代表取締役

 ありがたいです。スーパーに、所沢産のものがポツンポツンとあっても、手に取ってもらうのはなかなか難しいですが、所沢や埼玉産の特産物コーナーがあると手に取ってもらいやすいです。

知事

  ここから所沢産の製品の販路を拡大していく期待はありますか。

澁谷OECマルシェ代表取締役

 所沢の事業者は外に出ていく体力のあるところが少なかったので、YOT-TOKOをきっかけに色々な所と連携しながら、つながっていくと良いと思います。

 所沢牛も、これまでは埼玉県産の国産牛として売られていて、一流ホテルでは評判でしたが、まだあまり広く知られていませんでした。

見澤牧場主

 肉の業界は、ブランドがないと流通ができません。

知事

 さきほど購入したビーフカレーは、見澤牧場産のお肉ですか。自宅で食べるのが楽しみです。

澁谷OECマルシェ代表取締役

 本当においしいですが、広く知ってもらわないともったいないと思います。私も料理人なので、料理をおいしく作れれば良いと思っていましたが、PRしないといつまでもこのおいしさを伝えられません。

 スーパーでどのお肉を買うか迷った時に、所沢牛や見澤さんの顔が思い浮かぶようになってほしいです。それが本当の地産地消であり、顔の見える化は地域をつなぎます。食材を見て、生産者の顔が思い浮かぶ。それが本当のおいしさにつながるのではないかと考えています。

宮本館長

 YOT-TOKOは、様々な地元特産品を販売する事業者が揃ってはじめて成り立つ施設だと思っています。皆さんと仲良く、楽しくやりたいと考えています。

知事

 そうですよね。ここで、人と人のつながりを感じる機会を作っていただくことによって、それがさらに付加価値にもなり、なおかつ販路も拡大する。

 事業者と事業者もつながり、その後の可能性にもつながるので、こういった拠点はとても大切だと思います。

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株式会社井口一世(所沢市)

 金属製品の塑性加工・組立事業を行う企業であり、従来の加工方法である金型を使った加工から、「真逆(金型を使わない)」の発想へ転換し、独自の板金加工技術による「金型レス」を武器に、顧客の初期費用の大幅な削減と開発期間の短縮を実現しました。
 これまで、職人技であった技術やノウハウをビッグデータ化することで、最新設備の融合によりモノづくりのICT化を実現しました。
 その結果、従業員の6割が女性、8割が文系という、モノづくりの会社では珍しい社員構成になりました。
 知事は、工場を視察し、代表取締役及び従業員の方々と意見交換を行いました。

井口一世

施設を見学しながら、社員教育について説明を受ける

知事

 お話しを伺ってとても共感したのは、製造は機械に任せて、生産的な部分は人間がやるというところです。私は県庁でそれを目指していて、ルーチンワークは全てパソコンにやらせたいと考えています。

井口代表取締役

 職人として採用している人は一人もいなく、どちらかというと頭脳労働者として採用しています。技術や勘がいらないように設備投資をしています。

 社員には、「余った時間で新しいものを創造するとか、違った文化を学びなさい」とよく言っています。些細なことでも色々なことを覚えると、いつか役に立つ時が来ます。

 また、良いアイデアは、大体リラックスしている時に生まれてくるもので、真剣に仕事をやっている時には思い浮かびません。そのため、モノを作るのは全部機械に任せ、その代わり人間は新しいことを考えるようにしています。

知事

 なるほど、社員の皆さんを巻き込んでいるのですね。全員が対象ですか。

井口代表取締役

 パートを含めて全員です。誰が失敗しても怒りません。失敗は上手くいかない方法の発見です。一旦、全ての機械を壊し、再び自分で直している社員もいます。また、生産技術を経験した後、産休・育休を取り、現在は復帰して未来システムを担当している社員もいます。

知事

 未来システムとは何ですか。

井口執行役員

 「未来につなげるシステム」ということで、部署を一つ作っています。今まで職人さんが頼っていた勘や技術を数値化し、それを未来につなげていこう、若い世代につなげていこうとする部署です。

井口代表取締役

 簡潔に言えば、デジタル化、IT化をして、未来のシステムを作っていこうという部署です。

知事

 失敗を恐れず挑戦し続ける理念には、大変刺激を受けました。

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企画財政部 地域政策課 地域振興担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎2階

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