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掲載日:2021年12月27日
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地震、水害などの大規模災害時に大量に発生する災害廃棄物の処理を疑似体験し、迅速かつ的確な処理ができるよう、災害廃棄物処理図上訓練を実施しました。平成30年度は、災害発生時に現場で指揮を担う管理職を主な対象に研修及び訓練を実施しました。
実務経験者及び学識者による講演により、被災現場の全体像を把握し、また実務上の論点の解説を受け災害発生時の基礎的な知識を習得することを目的としています。国と共催で実施しました。
講演の様子
主催・企画 環境省関東地方環境事務所、埼玉県環境部資源循環推進課
講演:環境省関東地方環境事務所、国立環境研究所、常総市
県内での被災時の具体的な対応とその手順をグループ毎に検討して発表、その判断について有識者や実務者からの助言等を得るというものです(検討会方式)。
事前学習(個人学習)⇒{第1日目・第1課題の検討(グループ検討)⇒発表⇒助言及び講評⇒まとめ講義}
⇒事前学習(個人学習)⇒{第2日目・第2課題(グループ検討)⇒発表⇒助言及び講評
⇒第2日目・第3課題(グループ検討)⇒発表⇒助言及び講評}
ポイント:巨大災害発生時は状況の推移を把握及び推測しつつ、適時に指示を行う必要があります。そのためには、平常時に業務フローの整理や必要となる資源(ヒト・モノ)の確保が必要です。
自分の団体の特性や資源を把握した上で具体的な業務遂行手順等に習熟し、非常時の状況に対応できるようにする必要があります。
訓練の様子
プレイヤー:市町村、清掃関係一部事務組合
進行・企画:国立環境研究所、廃棄物・3R研究財団、埼玉県一般廃棄物連合会、埼玉県環境産業振興協会
埼玉県環境科学国際センター、埼玉県環境部資源循環推進課
(浦和会場のプログラム)
具体的な実行計画を事前に準備しておかないと、発災後に行動することができないことを実感しました
常総市の方や熊本、東日本大震災で実際に起きた事例を知ることができたことは大変参考になりました
事前の準備(協定等)が重要であると感じた。
仮置き場の具体的な運営については、ある程度計画を立てていても、実際は予定通り進まないことも十分考えられるので、何を優先して考えるのか、予め担当間で共有しておいた方が良いと思った
地震、水害などの大規模災害時に大量に発生する災害廃棄物の処理を疑似体験し、県、市町村等が広域的に連携して迅速かつ的確な処理ができるよう、平成28年度に引き続き、災害廃棄物処理図上訓練を実施しました。
(東部エリア)平成29月11月8日 蓮田白岡環境センターエコプラザ
(南部エリア)平成29年11月22日 川越地方庁舎
(北部エリア)平成29年12月1日 熊谷地方庁舎
平成28年4月の熊本地震を体験した熊本県西原村の担当者の講演や、環境省の担当者による災害時の現場の状況や対応についての解説を受け、訓練参加者の災害廃棄物処理に対する意識を高めるとともに、災害廃棄物処理計画策定のポイントを学びました。
大規模地震により広域的に大量の災害廃棄物が発生したことを想定し、県東部、南部、北部の3エリアで地域特性に合わせた状況を付与する図上訓練を実施しました。
訓練では、県、市町村及び一部事務組合職員が仮想の県市町の職員(プレイヤー)となり、県職員からなるコントローラーから付与される状況について各仮想県市町のグループで検討・対応し、その結果について発表を行いました。
○訓練の様子
講評
訓練の総括、改善点について、国立環境研究所及び環境科学国際センターから評価してもらい、次回以降の訓練へのフィードバックを行いました。
(主催・事務局)埼玉県環境部資源循環推進課
(アドバイザー)環境省関東地方環境事務所、国立環境研究所、(公財)廃棄物・3R研究財団
(オブザーバー)埼玉県一般廃棄物連合会、(一社)埼玉県環境産業振興協会、他県視察者等
(コントローラー)埼玉県
(プレイヤー)埼玉県、市町村・一部事務組合
〔参加者数〕
|
市町村 組合 |
県 |
関係団体 視察者 |
オブザー バー |
計 |
|
全体研修 |
80 |
28 |
14 |
8 |
130 |
|
地域別 訓練 |
東部エリア |
20 |
23 |
14 |
8 |
65 |
南部エリア |
31 |
23 |
12 |
3 |
69 |
|
北部エリア |
33 |
20 |
10 |
6 |
69 |
|
延べ |
164 |
94 |
50 |
25 |
333 |
参加団体数:56市町村、17一部事務組合
時間
|
プログラム |
13時00分~ |
開会挨拶 埼玉県環境部副部長 |
13時05分~ |
熊本地震における災害廃棄物処理について 熊本県阿蘇郡西原村保健衛生課 松下 公夫 係長 |
14時05分~ |
国における災害廃棄物対策について 環境省関東地方環境事務所 宇田 仁 巨大災害廃棄物対策専門官 |
14時50分~ |
休憩 |
15時00分~ |
市町村災害廃棄物処理計画の策定について 資源循環推進課 |
15時20分~ |
図上訓練について 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター 多島 良 研究員 |
16時00分~ |
図上訓練で想定した都市と災害の設定について 資源循環推進課 |
16時15分~ |
図上訓練グループ顔合わせ ~解散 |
時間 |
プログラム |
10時00分~ |
開会あいさつ |
10時05分~ |
図上訓練についての説明 資源循環推進課 |
10時30分~ |
各グループ内で役割分担の話合い(作戦タイム) |
11時00分~ |
図上訓練(1)(震災発生3日後) |
12時00分~ |
昼食・休憩 (DVD上映) |
13時00分~ |
解説タイム(国立環境研究所) |
13時30分~ |
図上訓練(2)(震災発生4日後) |
14時30分~ |
各グループ 発表内容の検討、取りまとめ(適宜休憩) |
15時00分~ |
各グループ 被害及び対応状況等の発表 |
15時30分~ |
各グループ 振り返り、意見交換・発表 |
16時30分~ |
講評(国立環境研究所・環境科学国際センター) |
16時40分~ |
閉会あいさつ |
仮置場候補地、廃棄物発生量、処理業者との連携など、事前に行えることを準備しておかないと大変厳しい。災害が起きてからでは追いつかない。
仮置場の管理に人員が必要であること、数日で満杯になってしまうことを想定できなかった。
地域防災計画では、更地のほとんどが避難場所となっている。担当部署と話し合い、仮置場候補地を確保していきたい。
スピーディーな判断が必要と感じ、他県の事例や課題を勉強することができた。
住民への災害ごみと生活ごみの分別収集の広報が難しいと感じた。
焼却施設を管理している団体なので、施設の損壊により受入れが困難となった場合の対応(他団体への委託処理)を事前に想定し、準備しておくことが重要と感じた。
生活ごみと災害廃棄物を分けるという認識が甘く、発生した廃棄物を取りあえず収集業者に依頼という対応が多く見られた。
自らの手元で落ち着いて情報整理することで、結果的に効率化に繋がる。同じ情報のやり取りの繰り返しを防げる。
感染症予防対策としてのし尿処理の重要性を再認識した。
地震、水害などの大規模自然災害時に一度で大量に発生する災害廃棄物の処理を疑似体験し、県、市町村、一部事務組合等が広域的に連携して迅速かつ的確な処理ができるようになることを目的に、県は県内を4ブロックに分け災害廃棄物処理図上訓練を4回実施しました。
東松山市民文化センター 参加市町村・組合数 : 18市町村・一部事務組合
熊谷文化創造館 参加市町村・組合数 : 29市町村・一部事務組合
松伏町中央公民館 参加市町村・組合数 : 13市町村・一部事務組合
朝霞市産業文化センター 参加市町村・組合数 : 24市町村・一部事務組合
昨年9月に発生した関東・東北豪雨による、常総市での災害廃棄物処理の現場の状況や苦慮した点などについて、第1回は環境省担当者から説明してもらい、訓練参加者の災害廃棄物処理に対する意識を高めました。
環境省関東地方環境事務所宇田仁巨大災害廃棄物対策専門官から御講演(※第1回)
常総市市民生活部生活環境課 渡邊課長補佐から御講演(※第2回以降)
国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター多島良研究員から、訓練の目的について説明
(公財) 廃棄物・3R研究財団森朋子上席研究員から、訓練の手順について説明
大規模水害により広域的に大量の災害廃棄物が発生したことを想定した訓練を想定しました。大規模水害による被害が発生している状況下で、災害廃棄物処理に関して発生する様々な状況を仮想でつくり、県、市町村、一部事務組合職員が対応する訓練です。
各仮想市・町の職員になりきって、真剣に訓練 次々に付与される状況に対する対応を検討
仮想地図 と 付与される状況
訓練後、各想定県市町から、対応状況を災害対策本部長へ報告形式で発表
訓練の総括、改善点について、国立環境研究所研究員の専門家に評価してもらい、次回以降の訓練に反映します。
(主催・事務局)埼玉県環境部資源循環推進課
(アドバイザー)環境省関東地方環境事務所、国立環境研究所、(公財)廃棄物・3R研究財団
(オブザーバー)埼玉県一般廃棄物連合会、埼玉県環境産業振興協会、他県視察者
(コントローラー)埼玉県、環境省関東地方環境事務所、(公財)廃棄物・3R研究財団
(プレイヤー)市町村・一部事務組合
時間 |
プログラム |
10時00分~ |
災害廃棄物処理の実態について |
10時35分~ |
訓練の目的、手順の説明 |
11時30分~ |
訓練準備 |
13時00分~ |
図上訓練1(水が引いてから1日目) |
14時00分~ |
解説タイム |
14時20分~ |
図上訓練2(水が引いてから2日目) |
15時20分~ |
グループの発表等 |
16時30分~ |
講評等 |
実際に想定されうる状況だったので、たいへん勉強になった。ハードでもあった。今後も一人でも多く体験してもらいたい訓練である。 |
仮置場の設定、管理方法、近隣市町村との連携等、事前に準備しておくことの重要さを強く感じた。 |
処理計画の重要性を感じました。 |
リーダーをやらせていただきましたが、常に2人以上で対応を考えることの重要性がよくわかりました。時間に追われながら適切に判断する能力が磨かれたように思います。ありがとうございました。 |
優先順位にもっと注意をしたらよかったと思う |
短時間での処理、人員不足等から、困難な作業であることが分かった。実際の場面を想像すると末恐ろしくなる、という思い。 |
時間が長い短いということは関係なく、いざというときに自分がどのような行動がとれるのかと不安になりました。今回の図上訓練の経験を活かせればと思います。 |
指揮する人は一人でなく、サポートする人が必要だと感じた。普段からできることとして、ごみ仮置場のレイアウトを作っておくこと、協定の確認をしておくことが大事だと思いました。 |
すぐに対応が必要であるものとそれ以外を見極めながら、業務を行っていく必要があると思いました。 |
カ・キ・ク・ケ・コ 忘れません。市町村単独でも、こういったことを行ったほうが良いとも感じましたので、今後、実施に向けて企画したいと思います。ありがとうございました。 |
など、訓練を実施した結果、参加者各人が災害廃棄物初動対応への気づきを得ました。
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