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ページ番号:203313

掲載日:2022年1月4日

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第66回アンケート「アルコール等依存症対策」についての結果を公表しました。

1 調査の概要

(1)調査形態

〇調査時期 令和3年7月1日(木曜日)から7月12日(月曜日)まで

〇調査方法 インターネット(アンケート専用フォームへの入力)による回答

〇対象者 県政サポーター 3,175人(うち、県内在住 2,922人)

〇回収率 72.7%(2,307人)(うち、県内在住 72.7%(2,123人))

〇回答者の属性は以下のとおり

※百分率表示は、小数点以下第二位を四捨五入したため、個々の比率は、100%にならない場合があります。

  人数(人)(内、県内在住) 比率(%)(内、県内在住)
全体 2,370(2,123)

100.0(100.0)

 

年齢 人数(人)(内、県内在住) 比率(%)(内、県内在住)
16~19歳 13(13) 0.6(0.6)
20~29歳 111(105) 4.8(4.9)
30~39歳 213(192) 9.2(9.0)
40~49歳 491(453) 21.3(21.3)
50~59歳 599(544) 26.0(25.6)
60~69歳 402(362) 17.4(17.1)
70歳以上 478(454) 20.7(21.4)

 

職業 人数(人)(内、県内在住) 比率(%)(内、県内在住)
個人事業主・会社経営者(役員) 213(194) 9.2(9.1)
家族従業(家業手伝い) 14(14) 0.6(0.7)
勤め(全日) 862(782) 37.4(36.8)
勤め(パートタイム・アルバイト) 359(335) 15.6(15.8)
専業主婦・主夫 322(291) 14.0(13.7)
学生 41(38) 1.8(1.8)
その他 27(25) 1.2(1.2)
無職 469(444) 20.3(20.9)

 

性別 人数(人)(内、県内在住) 比率(%)(内、県内在住)
男性 1,291(1,180) 59.2(58.9)
女性 889(822) 40.8(41.1)

※任意回答(総数:2,180(2,002))

(2)調査結果の見方

ア. 設問中の( )内の数字及びグラフの中の数字は、回収比率(%)です。

イ. 回収比率(%)は小数点以下第2位を四捨五入したため、個々の比率の合計と全体またはカテゴリーを小計した数値が、100%にならないことがあります。

ウ. 図表中の「-」は回答者が皆無のもの、「0.0」は回答者の比率が0.05%未満のため四捨五入中の結果0.0%となったものです。

エ. グラフの中で「n」とあるのは、その質問の回答者の総数を示し、回答比率は「n」を基数として算出しています。

オ. 複数回答の質問については、その回答比率の合計は、100%を超える場合があります。

カ. 断りのないものについては、埼玉県内在住のサポーターからの回答をもとに算出しています。

2 調査の目的

県では、様々な社会問題を生じさせる、アルコールやギャンブル等の依存症対策を盛り込んだ、総合的な依存症対策推進計画の策定を検討しています。

この計画の策定にあたって、県政サポーターの皆様から、依存症の原因として指摘されているアルコール(酒)の摂取習慣やギャンブル等の経験などについて伺い、これを計画に反映させていきたいと考えていますので、アンケートへの御協力をお願いします。

(担当課)保健医療部 疾病対策課 精神保健担当 電話:048-830-3565(E-mail:a3590-13@pref.saitama.lg.jp

3 調査結果

飲酒の頻度について

→週に3日以上が3割強(31.7%)

♦質問1 あなたは週にどれくらい飲酒しますか。(n=2,123)

1q

自身の飲酒の頻度について尋ねたところ、「3~5日」(10.9%)と「ほとんど毎日」(20.8%)を合わせた週3日以上飲酒をする人が3割強(31.7%)でした。

1回のアルコール摂取量について

→男性で「40グラム以上」が2割強(20.6%)、女性で「20グラム以上40グラム未満」(28.6%)と「40グラム以上」(6.3%)の合計が3割半ば(34.9%)

♦質問2 (質問1で週1日以上飲酒すると回答した方にお聞きします。)あなたの1回の飲酒量(純アルコール摂取量)はどのくらいですか。(n=1,126)

※20グラムの目安

日本酒=1合、ビール中ビン(500ml)=1本、焼酎(25%)=0.6合(110ml)、ウイスキーダブル=1杯(60ml)、缶酎ハイ(7%)=350ml×1缶、ストロング系缶酎ハイ(9~12%)=350mlで1缶弱

(男性)(n=776)

m-q2

(女性)(n=350)

f-2

1日あたり男性で40グラム以上、女性で20グラム以上の純アルコール摂取量は、生活習慣病のリスクを高める量です。

週1日以上飲酒する男性のうち1回のアルコール摂取量が「40グラム以上」という回答が2割強(20.6%)、週1日以上飲酒する女性のうち1回のアルコール摂取量が「20グラム以上40グラム未満」(28.6%)と「40グラム以上」(6.3%)の合計が3割半ば(34.9%)でした。

アルコールの大量摂取について

→「はい(ある)」が、3割弱(29.3%) 

♦質問3 (質問1で週1日以上飲酒すると回答した方にお聞きします。)過去30日間で、一度に純アルコール60グラム以上の飲酒をしたことはありますか。(n=1,126)

3q

1日平均60グラム以上純アルコールを摂取する飲酒は「多量飲酒」といいます。

一度に純アルコール60グラム以上の飲酒をしたことがあるか尋ねたところ、「はい」との回答が3割弱(29.3%)でした。

飲酒する目的について

→「気分転換」が5割半ば超(57.5%)

♦質問4 (質問1で週1日以上飲酒すると回答した方にお聞きします。)あなたが飲酒する主な目的は何ですか。(n=1,126)

4q

飲酒の目的について尋ねたところ、「気分転換」との回答が5割半ば超(57.5%)、次いで「食事を進める」が2割強(20.8%)でした。

飲酒量の変化について

→「1年間と変化なし」が、5割強でした。

♦質問5 (質問1で週1日以上飲酒すると回答した方にお聞きします。)あなたの飲酒量について1年前と比べて変化はありましたか。(n=1,126)

q5

1年前の飲酒量と現在の飲酒量の変化について尋ねたところ、「1年前と変化なし」が5割強(52.9%)、次いで「1年前より減った」が3割半ば(34.3%)でした。

妊娠中の飲酒について

→妊娠中に飲酒をしたことがある人の割合は、平成29年度のアンケートでは2割半ば(24.7%)、今回のアンケートでは1割半ば(15.8%)

♦質問6 (妊娠経験のある女性にお聞きします。)あなたは妊娠中に飲酒をしたことがありますか。(任意回答)(n=646)

h29-r3 

妊娠経験のある女性に妊娠中に、妊娠中に飲酒をしたことがあるか尋ねたところ、「週3回以上飲酒をしていた(している)」(0.6%)、「時々(週に1、2回程度)飲酒をしていた(している)」(3.9%)、「特別な時(誕生日など)には飲酒をしたが、禁酒をしていた(している)」(11.3%)の合計は1割半ば(15.8%)でした。

飲酒に関する問題について

→「はい(悩んだことがある)」が、1割強(13.7%)

♦質問7 あなたやあなたの身近な人の飲酒に関する問題(健康障害、依存症、飲酒者による暴力など)で悩んだことがありますか。(n=2,123)

q7

→あなたやあなたの身近な人の飲酒に関する問題で悩んだことがあるか尋ねたところ、「はい」という回答が1割強(13.7%)でした。

飲酒に関する問題の相談や治療について

→「いいえ(受けなかった)」が7割強(71.4%)

♦質問8 (質問7で「はい」と回答した方にお聞きします。)あなたやあなたの身近な人は、相談や治療を受けましたか。(n=290)

q8

飲酒に関する問題で悩んだときに、相談や治療を受けたことがあるか尋ねたところ、「いいえ」という回答が7割強(71.4%)でした。

相談や治療を受けた場所について

→「精神科やアルコール依存症等の専門医療機関」が7割強(73.5%)

♦質問9 (質問8で「はい」と回答した方にお聞きします。)あなたやあなたの身近な人は、相談や治療をどこで受けましたか。(あてはまるものすべて)(n=83)

9q

飲酒に関する問題で悩んだときに、相談や治療をどこで受けたか尋ねたところ、「精神科やアルコール依存症等の専門医療機関」が7割強(73.5%)。次いで「保健所や市町村の保健センターなど公的相談窓口」が1割強(12.0%)でした。

相談や治療を受けなかった理由について

→「相談や治療の必要性を感じていない」が3割(30.0%)

♦質問10 (質問8で「いいえ」と回答した方にお聞きします。)あなたやあなたの身近な人が、相談や治療を受けなかったのはなぜですか。(あてはまるものすべて)(n=207)

q10

飲酒に関する問題で悩んだときに、なぜ相談や治療を受けなかったか尋ねたところ、「相談や治療の必要性を感じていていない」という回答が3割(30.0%)。次いで、「相談や治療がどこで受けられるかわからない」「相談や治療を受けても、状況がよくなるとは思っていない(相談や治療に期待していない)」が共に2割強(23.7%)でした。

アルコールに関する問題の関心について

→「飲酒者による交通事故」が6割半ば超(67.4%)

♦質問11 アルコールによる健康障害及び関連する問題について、あなたが最も関心(心配・重要性)があるものは何ですか。(n=2,123)

11q

アルコールによる健康障害及び関連する問題について、最も関心(心配・重要性)があることを尋ねたところ、「飲酒者による交通事故」という回答が6割半ば超(67.4%)、次いで「飲酒者による暴力」が1割強(11.7%)でした。

アルコールに関する問題の対策について

→「警察等による取締り」が3割半ば(34.5%)

♦質問12 (質問11で、関心がある問題を選択または記述した方にお聞きします。)アルコール問題に関する対応策について、あなたが最も必要(重要)と思うことは何ですか。(n=1,975)

q12

アルコール問題に関する対応策で最も必要と思うことを尋ねたところ、「警察等による取締り」が3割半ば(34.5%)、次いで「相談体制」が1割半ば(14.4%)でした。

ギャンブル等について

※「ギャンブル等」とは、公営競技、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為をいいます。また、この調査の「ギャンブル等」には、宝くじの購入や株への投資等も含めています。

行ったことがあるギャンブル等の種類について

→「宝くじ/サッカーくじ(toto)」が6割強(62.4%)、「パチンコ・パチスロ」が5割弱(48.3%)

♦質問13 これまでにしたことがあるギャンブル等の種類はどのようなものですか。(あてはまるものすべて)(n=2,123)
12q

これまでに経験のあるギャンブル等の種類を尋ねたところ、「宝くじ/サッカーくじ(toto)」が6割強(62.4%)、「パチンコ・パチスロ」が5割弱(48.3%)、「競馬」が3割半ば超(36.9%)でした。

初めてギャンブル等をした年齢について

→「20代」が6割強(61.1%)

♦質問14 (質問13で、ギャンブル等の種類を選択または記述した方びにお聞きします。)あなたが、初めてギャンブル等をしたのはいつですか。(n=1,653)

14q

初めてギャンブル等をした年齢について尋ねたところ、「20代」が6割強(61.1%)、次いで「10代」が2割半ば超(26.3%)、「30代」(7.6%)でした。

ギャンブル等をした理由について

→「遊技(ひまつぶし)」が5割強(50.8%)

♦質問15 (質問13で、ギャンブル等の種類を選択または記述した方びにお聞きします。)あなたがギャンブル等をする(した)目的はなんですか。(あてはまるものすべて)(n=1,653)

15q

ギャンブル等をした理由について尋ねたところ、「遊技(ひまつぶし)」が5割強(50.8%)、次いで「金銭を増やす」が4割弱(38.4%)でした。

ギャンブル等で使用した金額について

→「1,000円以上5,000円未満」が3割半ば(35.5%)

♦質問16 (質問13で、ギャンブル等の種類を選択または記述した方びにお聞きします。)1か月間にギャンブル等をするために使用した金額(使用した総額の最高額)はいくらですか。※勝ったお金は含めずにお答えください。(n=1,653)

16q

ギャンブル等で使用した金額について尋ねたところ、「1,000円以上5,000円未満」が3割半ば(35.5%)、次いで「5,000円以上1万円未満」が2割弱(19.3%)、「1,000円未満」が1割半ば超(16.9%)などでした。

ギャンブル等による問題への関心について

→「多重債務や貧困といった経済的な問題」が5割強(53.7%)

♦質問17 ギャンブル等による問題についてあなたが最も関心(心配・重要)のあることは何ですか。(n=2,123)

q17

ギャンブル等による問題への関心について尋ねたところ、「多重債務や貧困といった経済的な問題」が5割強(53.7%)でした。

ギャンブル等による問題への対策について

→「公営競技やぱちんこ屋等への規制」(23.5%)及び「相談体制」(22.0%)が共に2割強

♦質問18 ギャンブル等による問題への対策で、あなたが最も必要(重要)だと思うことは何ですか。(n=2,123)

q18

ギャンブル等による問題への対策について必要(重要)だと思うことを尋ねたところ、「公営競技場やぱちんこ屋等への規制」が2割強(23.5%)、「相談体制」が2割強(22.0%)でした。

ギャンブル等依存症について知っていること

→「気持ちや意思だけではコントロールが困難な精神疾患である」が7割強(71.5%)

♦質問19 ギャンブル等依存症(ギャンブル等にのめり込むことにより日常生活又は社会生活に支障が生じている状態)について知っていることは何ですか。(あてはまるものすべて)(n=2,123)

q19

ギャンブル等依存症について知っていることを尋ねたところ、「気持ちや意思だけではコントロールが困難な精神疾患である」が7割強(71.5%)、次いで「ギャンブル等依存症へと進行していることが気付きにくい」が5割半ば(54.5%)、「ギャンブル等をしていれば、誰もが依存症になる可能性がある」が4割半ば(45.7%)でした。

ギャンブル等依存症の相談窓口として知っているもの

→「医療機関(病院や診療所)」が5割半ば(55.7%)

♦質問20 あなたがギャンブル等依存症の相談窓口として知っているものは何ですか。(あてはまるものすべて)(n=2,123)

q20

ギャンブル等依存症の相談窓口として知っているものについて尋ねたところ、「医療機関(病院や診療所)」が5割半ば(55.7%)、次いで「公的機関(市役所、保健所や精神保健福祉センターなど)」が4割強(40.7%)でした。

今後対策が必要な依存問題について

→「薬物依存」が8割強(81.4%)

♦質問21 今後において対策が必要な依存問題は何だと思いますか。(あてはまるものすべて)(n=2,123)

q21

今後必要な依存問題について尋ねたところ、「薬物依存」が8割強(81.4%)、次いで「アルコール依存」が7割半ば(75.2%)、「ギャンブル等依存」が6割半ば(64.4%)、「ゲーム依存」が5割強(53.3%)でした。

自由意見

質問22 埼玉県の依存症対策に対して期待することや御意見がありましたら、自由に御記入ください。

<主なご意見>

  • 飲酒による交通事故が多い。対策、取り締まり、啓発が急務。
  • 埼玉県は公営競技が全てあることから周知とルールの明確化、定期的な取り締まりを行い、県内では安心して楽しめる場所であることをPRするほうがよいのではないでしょうか?
  • 依存に陥ってる人で本人自ら相談や病院に行く人はなかなかいないように思います。気軽に相談などできる所の周知を。
  • まだまだ本人の気持ちの問題、根性の問題と誤解している人が多いと思う。精神疾患であり気合いでは改善しないこと等、教育や啓発が必要だと思う。
  • 依存症治療を専門としている医療機関が全国的にも少数であるため、依存症の専門家や相談員の育成が急務と思われる。ゲーム依存、インターネット依存は、低年齢化が進んでいると思うので、自治体で取り組める治療プログラムを確立できると良いと思う。
  • 誰もが陥る可能性のある依存症。つい他人事と思ってしまうが、注意喚起、相談できる機関の告知ポスターなど、駅や商店街に貼って周知する必要があるのではないでしょうか。
  • 依存症の問題は、その当事者である本人が気づきにくく、しかも家族などの周囲の人を巻き込むこともあるので、専門的な介入、相談等の支援が非常に重要だと考えます。特にアルコールやギャンブルなどの依存症の場合、家族や身近な人の共依存関係などにも対応が求められるので、専門性のある支援者、医療者等の「人」の養成と人員の確保が必要だと考えます。
  • 特に若年層のスマートフォン(ネット、SNS、ゲーム含む)依存は、大きな問題だと考えます。親世代への啓発活動も重要なのではないでしょうか。小中学校における保護者向け講演会等の機会を設けることも良いかと思います。
  • 依存症というものは、外からはなかなかわかりにくいものだと思います。
    依存症そのものへの理解とその治療方法がもっと世の中へ浸透して行けば、救われる人も多いのではないかと思います。
  • 依存症になってしまった背景が重要。依存症になるきっかけが分かれば、対策が見えてくる。統計を出すだけでなく、注意喚起、教育、支援の現場に情報を共有する事が重要。
    また、依存症を抱えている人や家族への対策と同時に、依存症にならない対策を同時に行わなければ目の前の問題しか解決出来ず、依存症に苦しむ人は減らない。

※ 上記を含め、計517件の貴重なご意見をいただきました。アンケートへのご協力ありがとうございました

 

お問い合わせ

保健医療部 疾病対策課 精神保健担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎4階

ファックス:048-830-4809

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