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掲載日:2024年3月26日

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ノロウイルス食中毒の予防について(動画配信)

ノロウイルスによる食中毒は一年を通じて発生していますが、乾燥に強いウイルスのため、冬場に特に流行します。

適切な手洗いや消毒方法を学び、食中毒を予防しましょう。

Youtube 「埼玉県公式チャンネル(サイタマどうが)」 配信

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ノロウイルス動画トップ

動画テキスト

スライド 1【ノロウイルス食中毒の予防について】

これから、ノロウイルスに関する食中毒予防についてお話しします。

スライド 2【ノロウイルスの特徴】

ノロウイルスは冬を中心に一年中発生が見られる感染症で、乳幼児から高齢者までの広範囲の年代の人が感染します。感染力がとても強く、少量でも感染し発症します。さらに乾燥に強いため、環境中に長期間生存します。そのため集団生活を行うような施設では、集団感染を起こしやすい危険性があります。また、注意が必要なのは消毒のためのアルコールが効きにくいという点です。どのように消毒すればよいのかということについては後程説明します。

スライド 3【ノロウイルスの感染経路(食中毒)】

続いてノロウイルス食中毒の代表的な感染経路についてお話します。1つ目はノロウイルスに感染した人が料理をすることによって食品にノロウイルスが付着し、感染するルートです。2つ目は、牡蠣などの2枚貝を食べて感染するルートです。牡蠣など2枚貝の中腸線という部分には海に流れてきたノロウイルスが蓄積している場合があります。そのため、加熱調理用の2枚貝を加熱不十分な状態で食べるとノロウイルス食中毒になることがあるので十分に加熱してから召し上がってください。

スライド 4【予防のポイント①健康管理】

ここからはノロウイルス食中毒の予防法をお伝えします。予防法1つ目のポイントは体調管理です。先ほどお伝えした感染した人が調理することが原因での食中毒の発生は、ノロウイルス食中毒の主な原因です。

スライド 5【予防のポイント①健康管理】

そのため、調理を担当する人は次の点に気を付ける必要があります。ふだんから感染しないように食べものや家族の健康状態に注意する。調理前に自身の体調を確認し、必要に応じて報告する。下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状があるときは、食品を直接取扱う作業をしない。ただし、症状がないからといって感染していないということではありません。ノロウイルスの症状は個人差があり、不顕性感染といって、症状が出なくても感染している人もいるため、細心の注意が必要です。

スライド 6【予防のポイント②手洗い】

そこで重要になってくるのが、予防法2つ目のポイントである「手洗い」です。コロナ禍において手のアルコール消毒については習慣化されている方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながらアルコールによる消毒はノロウイルスに効果が低いため、石鹸を使ってしっかりと手を洗うことが重要です。特に調理前、食事前、トイレの後、嘔吐物など汚物の処理後は石鹸を付けて手を2回洗う、「二度洗い」を行うようにしてください。アルコール消毒を行う場合は手洗いの後、水気をペーパータオルなどでふき取ってから消毒をしましょう。

スライド 7【予防のポイント③加熱】

予防法3つ目のポイントは加熱です。ノロウイルスは85~90℃で90秒間加熱すると死滅します。そのため、特に二枚貝などを使用した料理を作る場合はしっかりと中心まで加熱をすることが必要となります。

スライド 8【予防のポイント④消毒】

最後のポイントは消毒です。ノロウイルスに対しては、塩素系消毒剤である次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。次亜塩素酸ナトリウムは、一般的な市販の塩素系漂白剤に含まれています。市販の塩素系消毒剤の原液の濃度には、1%~12%程度のものがあります。表に書かれているのは、1リットルの水に5%原液や10%原液を加えて消毒液を作る場合に必要な原液の量です。作りたい消毒液の量によって、使用する原液の量が異なりますので、原液の濃度を確認してから、表を参考にして消毒液を作って使用してください。

スライド 9【予防のポイント⑤】

こちらに示しましたのは、ペットボトルのキャップや漂白剤のキャップを用いた消毒液の作り方です。参考にしてください。

スライド 10【消毒のために用意するもの】

最後に嘔吐物などの汚物の消毒方法をお話しします。まず、準備するものです。新聞紙等の汚物を拭き取るための使い捨ての紙や布、バケツ、塩素系漂白剤、ゴミ袋、ガウン又はエプロン、使い捨て手袋、マスク、靴カバー、ペットボトルキャプです。これらの用意するものは、ひとまとめにして日常から使いやすい場所に保管しておくことをお勧めします。

スライド 11【消毒のための準備(身支度を整える)】

次に、身支度です。汚物の処理をする時には、ノロウイルスを処理するという気持ちで臨んでください。そのためにも、ノロウイルスに感染しないための身支度が必要になります。また、汚物の処理の際は、部屋の窓を開放し、十分な換気に努めてください。まずはガウンや手袋により、洋服の袖口を汚染しないようにします。また、ノロウイルスは空気中を舞うことから吸引しないためにもマスクの着用が必要です。さらに、汚物などの床への飛散は目で確認できるものだけとは限らないことから、作業時に靴を汚染させないため、またそこから更に汚染を広めないためにも、靴カバーを着用します。靴カバーについては、靴ごと入るビニール袋での代用も可能です。さらに、事前準備として用意したバケツに0.1パーセントの次亜塩素酸ナトリウムを作成します。時間が経つと消毒効果は下がりますので、作り置きはせず、必要になった時に作りましょう。また、あらかじめゴミ袋の口を開けておくと、後の作業で汚染の拡大が防止できます。

スライド 12【消毒方法手順①】

消毒方法です。0.1パーセント次亜塩素酸ナトリウムをしみこませた新聞紙を汚物全体に広めに覆いかぶせます。次に新聞紙の周囲から汚物の中心に向かって包み込むように拭き取ります。

スライド 13【消毒方法手順②】

汚物を包み込むように拭き取った新聞紙は、口をあらかじめ広げておいたゴミ袋に入れます。再度、消毒液をしみこませた新聞紙で、周囲から中央に向かって拭き取ります。このふき取りの際は、拭くたびに新聞紙の汚れていない面で拭き取ります。拭き取った新聞紙は、先ほどのごみ袋に入れます。

スライド 14【消毒方法手順③】

次に、拭き取りをおこなった床に十分な消毒液をしみこませた新聞紙を広めに敷き、10分間放置します。その後、周囲から中央に向かって拭き取ります。最後に自らが汚染されないように手袋、ガウン、マスクを外し、あらかじめ用意しておいたビニール袋に入れます。ゴミ袋の口を結び消毒は終了となります。ここでの注意点は、ゴミ袋の封をする時には、無理に脱気を行わないこと。及び、作業後は手洗いを2回実施することです。

スライド 15【まとめ】

令和3年度は、手に付着しているウイルスを洗い流すための「二度洗い」や、「次亜塩素酸ナトリウムによる消毒」を行うことで防ぐことができたノロウイルス食中毒もありました。ノロウイルスを正しく知り、食中毒を未然に防ぎましょう。

 

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保健医療部 食品安全課 食品保健・監視担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

ファックス:048-830-4807

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