トップページ > しごと・産業 > 農業 > 環境にやさしい農業に関すること > J-クレジット制度等に関係する「水稲栽培における中干し期間の延長」に取り組む場合の留意点について
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掲載日:2026年6月11日
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農業からの環境負荷を低減する取組の一つである「水稲栽培における中干し※1期間の延長」※2については、水田からのメタンガス発生量を減らすとともに、J-クレジット制度※3等の活用により新たな収益を得ることが期待できるとして注目されています。
一方で、気象経過やほ場の条件によっては、米の収量や品質に負の影響が生じるおそれがあるため、取組に当たっては、以下の(1)、(2)の点に留意する必要があります。
中干し期間の延長等の実施については、ほ場条件やその年の天候(気温・降水量・日照時間等)やリスクについて、慎重にご検討ください。
※1 「中干し」:水稲の栽培期間中、出穂前に一度水田の水を抜いて田面を乾かす作業。過剰な分げつを防止し、成長を制御する目的がある。
※2「水稲栽培における中干し期間の延長」:中干し期間を、その水田の直近2か年以上の実施日数の平均より7日間以上延長して実施すること。
※3 「J-クレジット制度」:詳しくはこちら
国の研究機関により全国8県で実施された栽培試験の結果※4では、中干し期間を慣行の日数に対して1週間程度延長することで、平均3%程度の減収が見られたことが報告されています。
中干しの過度な延長には収量減が伴いますのでご注意ください。

図. 8県9カ所における中干し延長による精玄米重の変化(慣行水管理を100とする)
(「水田メタン発生抑制のための新たな水管理技術マニュアル」(平成24年8月(独)農業環境技術研究所)※4から引用
※4「水田メタン発生抑制のための新たな水管理技術マニュアル」(PDF:312KB)
食品衛生法の規定により、コメ(玄米及び精米)中のカドミウム濃度が0.4mg/kgを超えると、食品として販売することができません。
水稲がカドミウムを吸収・蓄積する時期に土壌が乾く(酸化状態が強まる)と、水稲による土壌からのカドミウム吸収量が増加し、コメ中のカドミウムの濃度が上昇する可能性があります※5。
過度の中干しは、土壌からのカドミウムの吸収を助長し、コメ中のカドミウム濃度を上昇させるリスクがあります。
カドミウム濃度への影響が懸念される場合は、中干しの延長は行わないようにしましょう。
※5 「コメ中のカドミウム及びヒ素低減のための実施指針」(PDF:1,173KB)