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掲載日:2023年8月25日

市川 有二郎 いちかわ ゆうじろう

所属・職名

大気環境担当 主任

専門学問(環境)分野

大気化学, 粒子状物質, ガス状物質, 環境放射能

関心のある研究テーマ、 今後の抱負

光化学大気汚染や原因物質に関する調査研究

大気化学反応, 粒子生成, 反応メカニズムに関する調査研究

大気汚染物質の発生源解析, 発生源対策に関する調査研究

学位

博士(学術)

学位論文:松林に散布された農薬の飛散状況調査ならびに健康影響の可能性評価

経歴

2008年               千葉大学大学院自然科学研究科生物資源応用科学専攻 修了

2008年~2009年  東京都健康安全研究センター 食品化学部食品成分研究科

2009年~2012年  千葉県印旛地域振興事務所

2012年~2018年  千葉県環境研究センター 大気騒音振動研究室

2018年~2019年  千葉県環境生活部大気保全課

2019年~             埼玉県環境科学国際センター 大気環境担当

 所属学会

大気環境学会

日本エアロゾル学会

日本環境化学会

 センターにおける調査・研究テーマ

自主研究事業

  • 夏季におけるVOC集中観測による光化学オキシダント発生要因の解明(R2~R4)
  • 高時間分解測定に基づく短寿命BVOCの実態把握(R3~R4)
  • 低沸点HFCsの分析法開発と大気観測への応用(R5)
  • 新たな計測技術とドローンを活用した上空の大気汚染物質の解明(R4〜R5)

行政令達事業

  • 有害大気汚染物質等モニタリング調査事業
  • PM2.5対策事業(VOC対策サポート事業)
  • 大気汚染常時監視事業(PM2.5成分調査)
  • 工場・事業場大気規制事業
  • 大気環境石綿対策事業
  • 化学物質環境汚染実態調査 

 研究業績

査読付き原著論文【筆頭のみ】

  • Yujiro Ichikawa, Kiyoshi Nojiri, Kouki Sasaka:Determination of BVOCs based on high time-resolved measurements in urban and forest areas in Japan, Asian Journal of Atmospheric Environment, 17(10) (2023) https://doi.org/10.1007/s44273-023-00009-6
  • 市川有二郎, 内藤季和:バイオマス燃焼を排出源とするPM2.5一次粒子の有機成分について, 大気環境学会誌, 54(4), 161-177 (2019)
  • Yujiro Ichikawa, Takehisa Watanabe, Yasuhide Horimoto, Katsumi Ishii, Suekazu Naito: Measurements of 50 Non-polar Organic Compounds Including Polycyclic Aromatic Hydrocarbons, n-Alkanes and Phthalate Esters in Fine Particulate Matter (PM2.5) in an Industrial Area of Chiba Prefecture, Japan, Asian Journal of Atmospheric Environment, 12(3), 274-288 (2018)
  • Yujiro Ichikawa, Suekazu Naito:Chemical compositions of primary PM2.5 derived from biomass burning emissions, Asian Journal of Atmospheric Environment, 11(2), 79-95 (2017)
  • Yujiro Ichikawa, Toshiaki Nakata, Tomohiro Inoue, Mayu Namekata, Eri Honda, Hideo Ishii, Akira Iimura, Yoko Fujimura, Suekazu Naito, Tsutomu Tanaka, Yoshihiko Takahashi:Distribution and behavior of radiocaesium in water and sediment of retention basins at Kashiwa City, Chiba Prefecture, RADIOISOTOPES, 65(5), 221-235 (2016)
  • 市川有二郎, 井上智博, 内藤季和, 田中勉, 高橋良彦:千葉県柏市における土壌中放射性セシウムの深度・水平分布に係る実態調査, RADIOISOTOPES, 64(8), 521-533 (2015)
  • 市川有二郎, 井上智博, 大橋英明, 渡邉剛久, 石井克巳, 内藤季和:2013 年 11 月 4 日に東日本として初めて注意喚起が実施された千葉県のPM2.5高濃度エピソードの要因推定, 大気環境学会誌, 50(3), 152-165 (2015)
  • Yujiro Ichikawa, Suekazu Naito, Katsumi Ishii, Hideaki Oohashi:Seasonal Variation of PM2.5 Components Observed in an Industrial Area of Chiba Prefecture, Japan, Asian Journal of Atmospheric Environment, 9(1), 66-77 (2015)
  • 市川有二郎, 井上智博,  木村賢文, 内藤季和, 高橋良彦, 矢沢裕:千葉県立手賀沼親水広場で実施した除染効果の検証, 環境放射能除染学会誌, 2(1), 19-27 (2014)
  • 市川有二郎, 井上智博, 内藤季和, 高橋良彦:千葉県営住宅敷地内の児童公園における除染効果の検証, RADIOISOTOPES, 63(1), 31-43 (2014)
  • 市川有二郎, 井上智博, 内藤季和, 高橋良彦:千葉県立柏の葉公園内の「日本庭園」における除染効果の検証, RADIOISOTOPES, 63(1), 45-55 (2014)
  • 市川有二郎, 井上智博, 石井栄勇, 内藤季和, 高橋良彦, 矢沢裕:千葉県立柏の葉公園内のアスレチックスペース「冒険のトリデ」における除染効果の検証, RADIOISOTOPES, 63(1), 13-30 (2014)
  • 市川有二郎, 井上智博, 内藤季和, 高橋良彦:千葉県立柏の葉公園内の舗装道路で実施した高圧洗浄の除染効果の検証, 環境放射能除染学会誌, 1(3), 209-215 (2013)
  • 市川有二郎, 井上智博, 内藤季和, 高橋良彦:千葉県立柏の葉公園内の庭球場における除染効果の検証, 環境放射能除染学会誌, 1(2), 129-137 (2013)
  • Yujiro Ichikawa, Midori Sasaki, Katsuhiro Tabata, Naoki Motoyama:Monitoring drift of fenitrothion MC, following application by a radio-controlled helicopter on pine trees in Akita prefecture, Journal of Pesticide Science, 34(1), 45-56 (2009)
  • Yujiro Ichikawa, Mitsuru Moriyama, Naoki Motoyama:Drift monitoring of acetamiprid sprayed by an air-blaster to pine trees in Gunma prefecture, Journal of Pesticide Science, 33(3), 281-288 (2008)
  • Yujiro Ichikawa, Naoki Motoyama:Monitoring and health effect assessment of spray drift following the application of fenitrothion EC by a radio-controlled helicopter over pine trees in Shizuoka prefecture, Journal of Pesticide Science, 33(3), 289-301 (2008)

査読無し原著論文【筆頭のみ】

  • 市川有二郎, 渡邉剛久, 堀本泰秀, 石井克巳, 内藤季和:2014年度から2016年度に千葉県で分析されたPM2.5中の有機成分, 全国環境研会誌, 42(4), 60-67 (2017)
  • 市川有二郎, 大橋英明, 堀本泰秀, 石井克巳, 内藤季和:千葉県の工業地帯とバックグラウンドにおける放射性炭素(14C)を 用いたPM2.5中炭素成分の化石燃料起源と非化石燃料起源の寄与解析, 全国環境研会誌, 42(1), 22-30 (2017)

総説・解説

  • 市川有二郎:バイオマス燃焼から排出される粒子状物質の化学的特徴と大気環境への影響, エアロゾル研究, 38(2), 67-79 (2023)
  • 市川有二郎:千葉県が実施した放射能除染とその効果について, 環境放射能除染学会誌2(3), 163-173 (2014)

学会発表【筆頭のみ】

  • 市川有二郎, 野尻喜好, 佐坂公規:高時間分解測定に基づく短寿命BVOCの実態把握, 第63回大気環境学会年会 2022年9月14日
  • 市川 有二郎, 野尻喜好, 佐坂公規:加熱脱着-GC/MSによる大気中BVOCの一斉分析法開発と高時間分解測定への応用について, 環境化学物質3学会合同大会 2022年6月15日
  • 市川有二郎, 佐坂公規:関東地域におけるオゾンの長期観測データ(1991〜2018 年度)の推移と特徴, 第62回大気環境学会年会 2021年9月15日
  • 市川有二郎, 佐坂公規, 野尻喜好, 長谷川就一, 米持真一:埼玉県内の時間値データに基づく光化学オキシダントと気象要素の地域的・時間的関係性について, 第61回大気環境学会年会 2020年9月14日
  • 市川有二郎, 佐坂公規, 野尻喜好, 長谷川就一, 米持真一:埼玉県内の時間値データに基づく光化学オキシダントとその前駆物質の地域的・時間的関係性について, 第61回大気環境学会年会 2020年9月14日
  • 市川有二郎, 渡邉剛久, 堀本泰秀, 石井克巳, 内藤季和:千葉県におけるPM2.5中有機成分の分析結果, 平成29年度全環研関東甲信静支部大気専門部会, 2017年11月29日
  • 市川有二郎, 渡邉剛久, 内藤季和:バイオマス燃焼に由来するPM2.5一次粒子の有機成分について, 第58回大気環境学会年会, 2017年9月8日
  • 市川有二郎, 中田利明, 行方真優, 飯村晃, 井上智博:千葉県都市域における放射性セシウム動態調査, 第32回全国環境研究所交流シンポジウム, 2017年2月16日
  • 市川有二郎, 井上智博:千葉県柏市内の手賀沼流末地域における放射性セシウム動態調査, 平成28年度放射線監視結果調査検討会, 2017年2月9日
  • 市川有二郎, 大橋英明, 堀本泰秀, 石井克巳, 内藤季和:放射性炭素 (14C) を用いたPM2.5中炭素成分の発生源寄与解析について, 平成28年度全国環境研協議会関東甲信静支部大気専門部会, 2016年11月10日
  • 市川有二郎, 内藤季和:バイオマス燃焼に由来するPM2.5一次粒子の成分解析, 第57回大気環境学会年会, 2016年9月8日
  • 市川有二郎, 中田利明, 井上智博, 飯村晃, 藤村葉子, 内藤季和:柏市内の手賀沼流末地域における放射性セシウム動態調査–水質・底泥編–,第56回大気環境学会年会, 2015年9月15日
  • 市川有二郎, 中田利明, 井上智博, 飯村晃, 藤村葉子, 内藤季和, 田中勉, 高橋良彦:千葉県柏市の雨水調整池における放射性セシウムの動態調査, 第49回日本水環境学会年会, 2015年3月16日
  • Yujiro Ichikawa, Suekazu Naito, Katsumi Ishii, Hideaki Oohash:Annual Trends of PM2.5 Major Components Observed in Chiba Prefecture, Japan, 第55回大気環境学会年会, 2014年9月18日
  • 市川有二郎, 中田利明, 井上智博, 飯村晃, 藤村葉子, 内藤季和, 田中勉, 高橋良彦:千葉県北西部の都市部における放射性セシウムの経時変化-雨水調整池内の水質・底質編-, 第51回アイソトープ・放射線研究発表会, 2014年7月7日
  • 市川有二郎, 井上智博, 石井栄勇, 内藤季和, 高橋良彦, 矢沢裕:千葉県立柏の葉公園における放射能除染に係わる調査, 第50回アイソトープ・放射線研究発表会, 2013年7月4日
  • 市川有二郎:千葉県の放射能除染区域における放射性物質の分布と除染効果, 放射能勉強会, 2013年5月27日
  • 市川有二郎, 井上智博, 石井栄勇, 内藤季和, 高橋良彦, 矢沢裕:千葉県の放射能除染に係わる調査, 第28回全国地方環境研究所交流シンポジウム, 2013年2月14日
  • 市川有二郎:秋田県潟上市天王浜山地区において無人ヘリコプターで松林に散布されたスミパインMC剤の飛散状況, 日本農薬学会第32回大会, 2007年
  • 市川有二郎:群馬県富士見村および太田市金山自然公園においてスパウターで松林に散布されたマツグリーン液剤2の飛散状況ならびに健康影響調査, 日本農薬学会第31回大会, 2006年
  • 市川有二郎:静岡県新居浜において無人ヘリコプターで松林に散布されたスミパイン乳剤の飛散状況ならびに健康影響調査, 日本農薬学会第31回大会, 2006年
  • Yujiro Ichikawa:Monitoring, for health effect assessment, of spray drift, deposition, and bioassay following acetamiprid application by an air-blast against pine trees in Gunma prefecture, Japan, 11th IUPAC International Congress of Pesticide Chemistry, 2006年
  • Yujiro Ichikawa:Monitoring, for health effect assessment, of spray drift, deposition, and bioassay following fenitrotion application by a radio-controlled helicopter over pine trees in Shizuoka prefecture, Japan, 11th IUPAC International Congress of Pesticide Chemistry, 2006年 

 外部競争的資金による研究

無人ヘリコプターにて松林に散布された薬剤の飛散状況ならびに環境中における動態(農薬環境研究補助金、2007年度、研究代表者)

熱分解法による大気中総窒素酸化物の個別成分濃度測定法の確立と、関東多地点における通年連続観測による挙動解明(環境研究総合推進費、2021~2023年度、研究協力者)

観測タワーとドローンの統合観測による多成分BVOC放出フラックスの面的不確実性評価(科学研究費助成事業 基盤研究(C)、2023〜2025年度、研究代表者)

表彰等

環境放射能除染学会 奨励賞(2018年7月)

RADIOISOTOPES誌 論文奨励賞(2017年7月)

大気環境学会 最優秀論文賞(2020年9月)

学会活動

大気環境学会 編集実務委員(2014年~2018年)

大気環境学会 編集実務委員(2020年~現在)

大気環境学会 企画運営委員会兼産官学民連絡協議会(2020年〜現在)

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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