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掲載日:2021年10月11日

平成30年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(小林哲也議員)

高等技術専門校を活用した小規模事業者の人材育成について

Q   小林哲也  議員(自民

国内景気の緩やかな回復基調が続く中、雇用情勢は大きく改善されています。平成27年には一倍を超えた本県の就業地別有効求人倍率も、この7月、8月には1.55倍と高い水準を維持しています。就職氷河期から今や雇用氷河期ともいうべきかつてない売り手市場の中にあって、大企業、中堅企業は今まで以上に真剣な採用活動を行っております。一方、小規模事業者は、今後の自社を支える人材の採用を強く望みながら希望どおりの採用は極めて難しい状況にあります。
このような状況下において、小規模事業者が生き残っていくためには採用だけに頼るのではなく、自社で働いている従業員の活用、つまり従業員一人一人の技能向上を図り、これまで以上に生産性を高めていくことが大切な取組の一つです。
県ではこうしたニーズを捉え、小規模事業者がしっかりと地域に根を生やした経営を続けられるよう、従業員に対するスキルアップ講習を高等技術専門校において行っています。平成29年度の実績としては4,999人の方が受講され、これは東京都に次ぐ全国第2位の規模であると伺っていますが、それでも小規模事業所で働く方の1%にも満たない数字です。このスキルアップ講習をうまく活用すれば、小規模事業者においても従業員をより大きな戦力に育て上げることができ、小規模事業者を救う大きな手だての一つになるものと考えます。全企業のうち中小企業が99.9%、このうち86.8%が小規模事業者であるのが本県の現状である中、さらにこのスキルアップ講習を利用いただけるよう一層努力すべきと考えます。
そこで、伺います。県ではこれまでこのスキルアップ講習をどのように周知してきたのでしょうか。また、今後さらに小規模事業者の利用が図られるようどのように取り組んでいくのか、産業労働部長にお伺いします。

A   渡辺   充   産業労働部長

まず、スキルアップ講習をどのように周知してきたのかについてでございます。
このスキルアップ講習は、小規模事業者をはじめとする企業で働く方々の技能向上や資格取得を支援するため、県内7か所にある高等技術専門校で行っています。
より多くの企業に利用していただくため、平日だけでなく夜間、休日の講習や企業の希望に応じたオーダーメイド型の講習も実施しております。
これら講習の周知につきましては、高等技術専門校のホームページや展示商談会での案内に加え、ハローワークや商工団体、金融機関などにおいてもPRしていただいております。
さらに今年度は高等技術専門校の校長が、今まで利用のなかった小規模事業者を中心に約270社を訪問し、経営者に講習の活用を呼びかけたところです。
次に、今後の取組についてでございますが、更に多くの企業に御利用いただくためには、これまで以上に周知するとともに、魅力ある講習を実施していくことが必要です。
先月実施した「業務に生かすドローン講習」には、定員に対して4.6倍もの応募がありました。
参加者からは、「仕事で活用するイメージが湧いた」「ドローンの可能性が理解できた」といった前向きのコメントをいただいております。
これは、企業が新たなビジネスチャンスをつかもうとする強い意気込みの表れの一つであると考えます。
今後ともスキルアップ講習の情報を積極的に発信し、周知に努めるとともに、魅力ある講習を実施します。
そして、多くの小規模事業者に活用いただき、県内企業の稼ぐ力を後押ししてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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