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イベントレポート

移住セミナー「埼玉ではじめる農ある暮らし 就農支援&農的暮らし体験編」を開催しました!

日時 2023年3月19日17時30分

場所 オンライン開催(Zoom)

チラシ

オンラインにて移住セミナー「埼玉ではじめる農ある暮らし・就農支援&農的暮らし体験編」を開催しました。

このセミナーでは、様々な形がある「農ある暮らし」の中から、農業を仕事として考えているが今まで農業を体験したことがないという方、自然が大好きで農に関わる仕事がしたい方、農山村への移住を検討しているため田舎での農的暮らしを体験してみたい方などが参考になるような埼玉での農ある暮らしの魅力を紹介させていただく内容で実施しました。

農林公社職員による就農事例の紹介の様子

はじめに、公益社団法人埼玉県農林公社の職員の方から、農林公社で行っている就農支援と就農事例についてご紹介いただきました。
農林公社では、就農支援として、就農セミナーなどの就農相談、働きながら初歩的な農業技術を身につけたい方や農業を体験したい方向けの就農予備校、無料職業紹介の事業を実施しているとのことで、就農予備校の様子をスライドで分かりやすく、紹介していただきました。無料職業紹介では、最近の求職者の傾向としては、異業種、非農家の方からの就農相談が多いことや、農業法人への就農を「給与を得ながら研修」と捉え、短期の就職後に独立を希望する方が多いなどのお話がありました。

次に就農事例として、大学卒業後に農業法人に就職、その後農業大学校、明日の担い手塾での農業研修を経て、就農したお二人の若い有機野菜の農業者の事例について御紹介いただきました。活動風景や農場の様子など、沢山の写真をつかって説明いただき、就農の様子がよくイメージできるお話でした。非農家の方が農業を学び就農した事例は、農ある暮らしをこれから考えていきたい参加者にとても参考になったと思います。

かねこかつひこさん、あべゆかさんによる農ある暮らし体験談の様子

続いて、ときがわ町に移住をして、農家民宿 楽屋(らくや)をオープンし、有機農家として就農した金子勝彦(かねこ かつひこ)さん、そのパートナーで、DIYや農業などのワークショップや講座を開催するなど、ときがわ町のエリアで活動をしている阿部由佳(あべ ゆか)さんから、お二人が実践されている無理のない自給や、楽しい農的な暮らしをテーマにお話しをいただきました。

講演の前半では、お二人が日々の農ある暮らしの中で楽しいと感じている活動の様子をスライドで紹介いただきながらお話していただきました。
例えば「ニワトリやヤギと暮らせて心が和む。」、「食べるものを自給できる。」、「DIYで手作りの小屋とか下屋を自分たちで建てる充実感」、「面白いと思うことが仕事にできる。」、「農家民宿、農業、ワークショップを通じて、色々な人と出会うことができる。」など、失敗することも沢山あるけど、それらも含めて農的暮らしは、自分で生きている実感が湧いて楽しいとのことです。
講演の後半では、楽しい農的暮らしを実現するためには、何をしたらよいのかという点について、「農と生活の時間的バランス、農の規模、農と自分の人生観、農業技術、周辺環境を作る力、会計及び経営知識、公共セクターとの連携、仲間」の8つの観点から説明をしてくださいました。

農業技術や経営だけでなく、周辺環境を作ることの大切さなど、項目ごとに丁寧に説明いただき、これから農ある暮らしを始めたい方にとって、とても参考になるお話でした。
地域に農ある暮らしの移住者を呼び込む活動も積極的に行っている金子さんからは、農家民宿に来たお客さんとは、一晩中お話をすることも多く、これまで8組のご家族の移住に関わってきたとの話などもあり、講演後に行われた交流タイムでは、就農、家庭菜園、移住に関する真剣な質問が参加者から寄せられ。活発なやり取りがありました。
就農、家庭菜園など様々な形がある埼玉での農ある暮らしの魅力に触れることができるセミナーになったのではないかと思います。