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掲載日:2024年2月15日

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野津 桜香 (留学先:オーストラリア)

オーストラリア留学で学んだこと

 

    今回の留学で、私は出発する前に目標を立てました。それは(1)日本とオーストラリアの文化について学ぶこと(2)英語を話す能力を上げること(3)留学での成功体験やオーストラリアの価値観・考え方を学び、より自分に自信を持てるようになること(4)埼玉親善大使として埼玉の文化を発信すること、の四つです。今回はこの目標に基づいて学んだことを報告したいと思います。

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オーストラリアの文化

    まず、(1)オーストラリアの文化について。日常の習慣の部分部分が日本と異なっていました。例えば、授業中に先生の話を聞くときですが、日本では基本的に話している人の顔を見ますし、このことは小さい頃からそうするべきだと教えられていると思います。しかしオーストラリアの高校では先生が話しているときであっても、ほとんどの人が先生に目を合わせずに話を聞いていました。私が現地の友達に、「日本では先生が話しているときに先生と目を合わせないと、話を聞いていないと思われて怒られることがあるよ。」と伝えたところ、その友達はクレイジーだ、と言っていました。また別の場面では、足を椅子に上げることが行儀の悪いことだとされていないのか、ホストシスターやバディは平気で自分の前にある椅子に足をかけていました。他にも食品の衛生管理やスーパーマーケットの店員の対応など、日本と比べて大雑把な面が多かったです。このような日常の気づきから、日本人は細やかなマナーを守って生活をしていること、更には完璧主義なところがあるのかもしれないと考えました。オーストラリアは移民が多く、現地の学校にもブラジルやフィリピンから来た生徒がたくさんいました。私はみんなの意見を聴きたいと思い、「オーストラリアは色んなことが大雑把だと思う」と話してみましたが共感してもらえませんでした。オーストラリアと日本、どちらのほうがいいなどと言うつもりはないですが、規律を守ることや、日本で質の高いサービスが受けられることなどは、日本が胸を張って誇るべきことではないでしょうか。

オーストラリアの英語

    次に(2)オーストラリアの英語について。私はこれまでアメリカの英語にしか触れていなかったために、オーストラリアならではの英語は私を終始混乱させました。例えば様々な単語を省略しようとするところです。Breakfastは breakie、Underwearは undie 、expensiveは exie と省略されていました。親しみを込めているのか、〜ieが単語の最後につくことが多く、言葉を省略するところは日本と似ていると感じました。

オーストラリア人の価値観

    続いて(3)オーストラリア人の価値観と自分に自信が持てるようになることについて。私はこの留学を通して自分に自信がつきました。この自信とは英語力において、などの自分にとっての部分的なものではなく、自分という存在自体への自信です。自信がついた理由は二つあると思っています。一つ目は周りの人が自分を受け入れてくれたことです。私は当初周囲の人に話しかけるたびに緊張していました。特にホストファミリーとは距離感が掴めず苦しんでいましたが、ファミリーが私が楽しめるように配慮してくれたり、私の問いかけに真剣に答えてくれたことで少しずつホストファミリーに馴染むことができました。二つ目はオーストラリアの美の価値観を知ったことです。あくまで私の主観ですが、日本ではほとんどの人が画一化された「かわいい」存在になることを目指し、「かわいさ」によってカーストなるものが形成され、多くの人が自己嫌悪やジェラシーを抱いていると思います。対してオーストラリアでは十人十色の美しさがあり、自分は自分だという自信に溢れていると感じました。その影響を受けた私は、それまでの価値観を変えるとともに、自信に溢れた友達に囲まれながら、自分に自信があるかのような振る舞いをすることで、自ずと意識もついてきました。

埼玉親善大使として

    最後に(4)埼玉親善大使として埼玉の文化を発信することについて。今回の親善大使の選考結果はオーストラリア出発日に届いたため、埼玉の特産物などを持たずに出国してしまいました。そのため、後日家族から狭山茶、急須、茶器を国際郵便で送ってもらい、ホストファミリーである父、母、中学3年生の女の子、中学1年生の双子の男の子に狭山茶を振舞いました。狭山茶を淹れながら、歴史や特徴、日本茶の中で最も味の良い茶であると言われていることを説明し、味や香りを十分に堪能してもらいました。香りに関しては全員に気に入ってもらえましたが、味については様々な感想があり、美味しいという声もあれば、渋味がしっかりあって飲みにくい、という意見もありました。海外のペットボトルの緑茶には甘味料が加えられている場合が多いことからも分かるように、国外では日本茶の渋味が苦手な人が多く、狭山茶の魅力を伝えるためにはスイーツなどに加工することが重要なのではないかと感じました。このように、私は多くの気づきを得て、それを自分の知識や考えに結びつけることで、大変貴重な学びを手にすることができたと思っており、今回、奨学金をいただいた株式会社グリーン・アート様には心より感謝申し上げます。この経験を活かし、広い視野で自分の将来を見据え、埼玉から世界に羽ばたく人材の一人になれるよう、これからの高校生活を大切に過ごしながら、目の前の目標を一つずつ達成していきたいと思っています。

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