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掲載日:2017年1月11日

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幻覚剤 LSD

1.特色
ライ麦の麦角菌から作る合成薬物で、無臭、無色、無味で極めて微量で効果があり、判明している乱用薬物中では、最も強力なものである。

純粋な形態では透明な結晶だが、液体の形で製造することも可能で、錠剤、カプセル、角砂糖、吸い取り紙、ゼラチンなどに簡単に形を変えることができ、切手、チューインガム、菓子などに、たった一滴でも垂らせば、たちまち幻覚の世界へ引きずり込まれてしまう。

乱用すると、次々とめまぐるしく躁鬱(そううつ)の状態が繰り返し起こっていく。また、他のドラッグに比べて脅迫観念が大変強いのも特徴である。

幻聴・幻覚・精神異常をきたし、たとえば壁の絵が動いている、天井のシミが人に見える、という気が狂いそうな症状が起こる。その他ひどいことになると、飛べると思いこんでビルの窓から飛び降りたり、力がみなぎったような錯覚から、電車を止められると思い込み、電車に飛び込み、死に至るケースもある。

幻覚が体から完全に消失しても、フラッシュバック(再燃現象)を断片的に経験することがある。こうした作用は、日常生活の中の、ちょっとした精神的なストレスや抗ヒスタミン剤の使用、更には、音楽やネオンサインの光などが引き金となって顕れる場合がある。


2.俗称
エル、ペーパー、アシッド など

LSDの紙片

キャラクター図柄のLSDの紙片

画像は、警察庁広報室に許可をいただき、『けいさつのまど No.132(特集号)』から転載しています。

お問い合わせ

保健医療部 薬務課 薬物対策・献血担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎4階

ファックス:048-830-4806

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