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掲載日:2025年8月18日
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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、マダニにより媒介されるSFTSウイルスによる感染症です。予防には、マダニに咬まれないようにすることが重要です。
農作業やレジャー等、草むらや藪に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、サンダルではなく足を完全に覆う靴を履くなど肌の露出を少なくしましょう。
肌が露出している部分には、ディート、イカリジンなどの有効成分が含まれた虫よけ剤を使用しましょう。(商品の取扱説明書に沿って使用すること)
マダニに咬まれているのを見つけたときは、無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関で処置をしてもらいましょう。
マダニに咬まれた後、数週間は体調の変化に注意し、発熱等がある場合は、事前連絡のうえ、医療機関を受診しましょう。
その際、マダニに咬まれたことを医師に説明してください。
動物からの感染例も報告されています。動物を飼育している場合は、過剰なふれあい(口移しでエサを与える、動物を布団に入れて一緒に寝ることなど)を避け、触れた後は必ず手を洗いましょう。また、動物にマダニが付着した場合は動物病院で適切に駆除してもらいましょう。
動物の体調が悪い場合は、マスクや手袋を着用し、咬まれたりなめられたりしないよう注意した上で、動物病院で診察してもらってください。
ペットがマダニに咬まれないようノミ・ダニの予防薬も有効ですのでかかりつけの獣医師に相談しましょう。
野生動物はどのような病原体を保有しているかわからないので、野生動物との接触は避けましょう。
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百日咳は、特有のけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。世界中で見られる疾患であり、年齢を問わず感染しますが、小児に多く見られます。特に1歳未満の乳児(新生児や6か月未満の乳児)では重症化しやすく、肺炎や脳症を合併するとまれに死亡することもあります。
大人などの百日咳では、長期間にわたる持続的な咳が主な症状となりますが、百日咳に典型的な発作性の咳を示さないことが多く、自然に回復へ向かいます。ただし、軽症で診断が見逃されやすい一方、菌の排出はあるため、ワクチン未接種の新生児や乳児への感染源となり得る点に注意が必要です。
感染経路は患者からの飛沫感染や直接感染です。咳エチケット、手洗いの励行が推奨されます。有効な予防法は、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)などの定期予防接種です。予防接種による免疫効果の持続期間はおおむね5~10年とされています。
埼玉県の発生動向調査によると、百日咳に罹患する主な年代が乳幼児から学齢期に変わってきている状況が示唆されています。感染者数の増加により感染が拡がれば、重症化しやすい乳児への感染機会の拡大にもつながります。生後2か月からの定期予防接種を徹底するとともに、まわりの大人などが「咳エチケット」をはじめ手洗いや手指衛生、マスク着用といった基本的な感染予防対策をきちんと行うことが重要です。
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現在、麻しんは東南アジアやアフリカなどで流行しており、帰国後に麻しんと診断された報告例も増えています。
特に、ワクチン未接種のかたは発症リスクが高いので、注意が必要です。
発熱、発疹等、麻しんを疑う症状が現れた場合は、医療機関に電話で相談の上、速やかに受診してください。
麻しんの海外での流行状況を踏まえ、厚生労働省が海外渡航者向けのリーフレット【出国前のかた向け版・帰国後のかた向け版】を作成しています。
参考にしてください。
麻しんリーフレット(2025年版・出国前)(PDF:519KB)
麻しんリーフレット(2025年版・帰国後)(PDF:519KB)
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