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掲載日:2024年11月27日
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県内に就業又は就学する満30歳未満の青年技能者のうち、優れた技能を有し、勤務実績、日常生活等で他の青年技能者の模範と認められる者を知事が表彰する制度です。平成7年度に14人が表彰されて以来、令和6年度までに341人が表彰されています。
建築板金工として従事し、住宅の屋根、雨どいなどを取り扱うほか、倉庫・工場の屋根、外壁等を手掛けて技能を磨いている。手作業のみで板金に圧力を加えて圧縮し凹状に加工する絞り加工、加熱して鋼材を軟化させる焼きなましにより、繊細な加工を行う技術を持つ。この技術を生かし、継ぎ手を目立たなくする加工、すき間ができないような加工などを可能としている。また、就業以来10年間、川口市市産品フェアに作品を出展して業界をPRするほか、関連事業者の若手とコミュニケーションを深め、技術を共有するなど業界の発展に貢献している。
鋳物工として、円筒の側面に紙等を貼りつけて回転しながら印刷する機械であるシリンダー印刷機の主要部品であるシリンダーを生産する業務に従事している。主型造型・中子造型・中子セットと呼ばれる主な工程があり、その全てをこなす。特に、主型造型において、金型の中に木型を入れて砂を込める工程では、型の形状・強度が問われるが、この作業に長けている。そのほか、中子セット工程のリーダーとして、形状・寸法の正確性及び鋳造欠陥の有無に目を配り、良品率向上に努めている。後輩の指導・OJTにも尽力し、周囲からの信頼も厚い。
エンジン組立工・調整工として、大型ディーゼルエンジンの組立作業に従事している。エンジンの構造・機能を熟知しており、品質確認や組立チェックを的確に行い、現在まで品質不具合件数は0件という実績がある。作業は迅速、正確であり、このような高い技術が認められ、社内の品質表彰を受けた。また、部品組立てに当たっては、不具合・不良の抑制、作業時間短縮などを行うため、治具を製作したり、異常処理の対応方法をマニュアル化、リーダーとして同僚の意見を取りまとめつつ、複数人が短時間で複数技能を習得する体制を整えるなど改善活動にも多大な貢献をしている。
プレス成形工として、車体プレス加工業務に従事している。材料の特性や金型構造を習熟しているため、プレス加工後の外観のチェック業務を任され、車体の製品品質維持の役割を担っている。金型保全業務にも従事し、金型を補修するため正確に溶接、削りを行う技能を持つ。また、車体部品の切断加工の不良発生時においては、原因を分析するとともに、刃の設定や切断タイミングを変更して生産性向上に貢献した。そのほか、金属プレス作業については、講師役となり、使用している金型に関する知識や補修業務の方法について教育する場を設け若手を指導するなど、後進育成にも積極的である。
自動車ぎ装組立工として、作業者が離れる場合や問題発生時の対応に係る車両製造ラインのリリーフマンに従事している。ライン全体の作業を把握する必要があるため、全13工程を把握している。ライン作業者とのコミュニケーションが不可欠な職務であり、チームワークの向上を図る能力がある。現在は、ライン製造における不具合の分析と、それを解決するため、部品供給・運搬の器具の製作などの改善に取り組んでいる。これにより、部品取り付けのミスや作業の遅れの抑制などに貢献している。また、標準作業の遵守とともに、安全・品質・納期・コストを意識した生産活動の姿勢は、周囲からも信頼されている。
建築板金工として従事し、板金の重なり部分を折り曲げ加工する「ハゼ葺き」により、屋根だけではなく壁も施工しており、歪みなく仕上げることができる技能を有する。特に板金の曲げ加工で生じる凸部について、軒先の部分を平にする加工を得意としている。棟から軒に向かって屋根の傾斜に沿って板金が葺かれている縦ハゼ葺きの軒先部分の曲げ加工部分は、当人が得意とする加工によって水漏れが低減するほか、デザイン性にも優れている。また、埼玉県板金工業組合青年部の役員として、業務に関する知識・技能の向上の場を設けるなど、業界の発展にも尽力している。
建築大工として従事し、主に木造軸組在来工法による住宅建築に携わっている。規矩術(きくじゅつ)や、かんな、のこぎり、のみ等の手道具による手刻みで作業を行う。現在は木材をあらかじめ工場で加工するプレカット工法や、木工機械や電動工具による作業が増える中、手刻みの技術を生かして一般住宅のほか、社寺の修復作業など幅広く手掛ける。また、その技術を用いて全国青年技能競技大会では入賞するなど、高く評価されている。そのほか、自身が関わることのできる現場の幅を広げるため、多くの技能資格を取得している。その姿勢は他の青年大工の模範となっている。
鉄道車両修理工として、鉄道車両に使用されている車体や部品の鋼材部分の修繕に従事している。特に鋼材を活用し切断・溶接・研磨・プレス等の加工を処置する作業全般である鉄工作業を担当している。車体鋼体の溶接作業では、個々に異なる車体の劣化状態を的確に把握し、それぞれの状態に合致した修繕方法を施し、車体強度に問題が出ないよう適切に作業できる技術を有する。また、社内外からの製作依頼品に対して、迅速かつ精度の高いものづくりを行うことで、改善活動を通して地域社会の発展に貢献している。そのほか、社内外の溶接に係る技能競技会に積極的に参加し、社内や県内の車両技能競技会で表彰されるなど、技能の高さが認められている。
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