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掲載日:2025年7月4日
Q 松本義明 議員(自民)
ちょうど1年前の前回の一般質問冒頭でも申し上げましたが、県議会議員となり2年数か月、この間、知事はじめ執行部の皆様とのやり取りの中で、一番多く聞いた言葉がございます。それは、「厳しい財政状況」という言葉でございます。
私は、この間、厳しい財政状況の実態を正確につかむために調査研究を重ねてまいりました。将来の県政を考えたときには、厳しいとはいえ、まだ余力が残されている今こそ、持続可能な財政に向けてあらゆる手法を駆使して、新たな歳入確保につながる施策を展開すべきと考えます。
そのような考えの下、昨年の一般質問では「稼ぐ県庁」という観点から一般質問を行い、ネーミングライツや企業版ふるさと納税について具体的な提案も含めて行いました。前回の「稼ぐ」に続き、今回は「投資」です。
令和5年度普通会計決算における都道府県別の投資的経費の割合を調査しましたところ、本県の比率は10.1パーセント。全国順位で見ると、47都道府県中、下から7番目の41位と低い状況にあり、総体的にも埼玉県はまだまだ投資を増やすべきと考えます。
先般の予算特別委員会の総括質疑でも、当時の白土幸仁政調会長から、財政力指数と実質公債費比率を挙げながら同様の切り口での御指摘がありました。
一方で、昨日の内沼博史県議の一般質問にもあるように、八潮市の道路陥没事故をはじめといたします公共インフラ、公共施設の老朽化対策や福祉・教育分野など、投資的な観点だけでははかれない施策が県政を運営する上で主であるということも理解しております。
他方で、これらを将来にわたり支えていくためにも安定的な財源が必要であると考えており、投資的な事業により積極的に取り組むべきと考えます。
そこで、お伺いします。今後の予算編成における投資的な事業にどのようなスタンスで臨み、どのような観点を重視して取り組むのか、大野知事のお考えをお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
本県は「人口減少・超少子高齢社会の到来」と「激甚化・頻発化する自然災害などへの危機対応」という二つの歴史的課題に直面をしています。
特に、「人口減少・超少子高齢社会」に対応するため、少子高齢化にあっても持続可能なまちづくりを進める埼玉版スーパー・シティプロジェクトや、人口減少下でも生産性向上による持続可能な経済成長を確かなものとするためのDXの推進等に取り組んでまいりました。
さらには、ロボット開発支援のための「SAITAMAロボティクスセンター」の整備、「渋沢MIX」の設置による起業家や企業間の交流・マッチングを通じたイノベーションの創出など、未来を見据えた成長分野への投資を積極的に進めているところであります。
その一方で、令和7年度当初予算においては1,176億円の収支不足が生じているほか、今後も社会保障関連経費等の増加が見込まれるなど、本県の財政は非常に厳しい状況にあります。
このような中にあっても、投資的経費については、私が就任をして以来、毎年度増加をさせていただいており、令和7年度の当初予算では過去10年間で最大となる、2,058億円を計上をさせていただきました。
今後も、将来の税収の増加や雇用創出、地域経済の活性化といった本県の発展につながる未来志向の投資に対しては積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
再Q 松本義明 議員(自民)
知事のお考えというのは理解いたしました。そしてまた、知事就任後この6年間、かなり投資的な事業に取り組まれているというのも、今、具体的な施策を通じてお示しいただいたとおりだと思っております。
私、今回、この質問をポテンシャルを活かした「投資する県庁」という文脈で聞いております。埼玉県は、私はポテンシャルが高いというふうに理解する中で、知事のそのお考えを基に、この埼玉県のポテンシャルを活かしてということも含めて、より私は、これ知事、予算編成に当たってという部分でいろんな方に決意を示していただきたいと思いますので、再度、知事の決意をお伺いしたいと思います。
再A 大野元裕 知事
私は、今後の投資や予算に関する考え方の基本の一つとして、ポテンシャルの問題と同時に、我が県が直面する歴史的課題、この両方に対してバランスよく対応することが必要だと思っています。
本県は首都圏に位置し、新幹線や高速道路で全国にアクセスできる我が国トップレベルの交通利便性、これが大きな強みとなっており、多種多様な産業・業種が集積するなど、非常に高いポテンシャルを持っております。
本県が直面する歴史的課題に立ち向かい、持続的な成長を実現するためには、これらの強みを生かし、課題を克服し、将来を見据えた中長期的な施策に先手先手で取り組むことが重要と考えており、私自身強いリーダーシップを発揮させていただき、本県の発展につながる未来志向の必要な投資に県庁ワンチームで積極的に取り組んでまいります。
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