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掲載日:2025年9月11日

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上里町「神流川(かんながわ)の水辺ゾーン活用提案~小さな変化が始まる未来~」

上里SA近くの水辺ゾーンを利用した体験活動など企業の皆さんに今できる活用策や将来に向けたアイデアを提案頂き、このエリアの賑わいを創出します。

説明資料

上里町「神流川の水辺ゾーン活用提案~小さな変化が始まる未来~」(PDF:4,743KB)

アーカイブ動画

上里町

御提案について

提案フォーム

https://form.run/@sscp-gp-proposal2025

発表概要(グラフィックレコーディング)

上里町

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発表

上里町まちづくり推進課の近藤です。皆様こんにちは。本日は御参加いただきありがとうございます。本日は神流川の水辺ゾーン活用提案と題して、私たちの町が企業の皆様と共に目指す、新しい水辺空間の可能性について御紹介いたします。

上里町は埼玉県の最北端に位置し、群馬県と隣接する自然豊かな町です。町の周辺には神流川と烏川という二大河川が流れ、四季折々の風景を楽しむことができます。また、鉄道、高速道路、国道といった交通インフラも充実しており、東京駅からはJR高崎線で直通約90分。さらにこの後御紹介する水辺ゾーンのすぐ近くには、関越自動車道のスマートインターも整備されており、都心からのアクセスも非常に良好です。

上里町の大きなにぎわい拠点の1つが、上里サービスエリアと、このはなパーク上里です。上里サービスエリアには年間約730万人、隣接するこのはなパークにも約100万人が訪れ、お菓子や農産物の販売、イチゴの収穫体験も楽しめます。

水辺ゾーンの周辺には、すでに年間800万人を超える人の流れがあり、大きなにぎわいが生まれているエリアです。上里町ではサービスエリア周辺を公園ゾーン、農業体験ゾーン、水辺ゾーンに分けて活用を進めております。

その中でも今回御紹介したいのが水辺ゾーンです。この水辺ゾーンは、現在、町が占用している約1.35ヘクタールの未整備地で、フェンスも設計もなく、ゼロベースで自由に活用できる余白のある場所となっております。

続いて水辺ゾーンの特性を御説明いたします。まず一点目は、川までの距離があるという点です。現在、町が占用している河川区域から、実際に水が流れている神流川までは約280メートルあり、やや距離がありますが、その分ゆとりのある空間が確保されています。2点目は水位に関する特性です。横断測量の結果、この区域は計画高水位、すなわち大雨などで川の水が最大まで増えたときに到達する基準の水位よりも低い位置にあることが分かっております。

ただし、河川内の他の場所と比較すると相対的に高い位置にあり、通常時は安全性が確保されております。また、後ほど御紹介する国土交通省のかわまちづくり制度を活用することで、かさ上げや整備が行われれば安全性が向上し、将来的には多様で魅力的な利活用が見込める場所になると考えております。現在のところ、水辺ゾーンは水の上昇リスクがありますが、仮設稼働式であれば幅広く活用でき、同じような条件下でも、実際に多くの地域で利活用が進んでいる事例が見られています。

町が占用する利活用エリアだけでも、約1.35ヘクタールと非常に広く、隣接するこのはな芝生広場と連携すれば、約1.75ヘクタールの一体的な活用も可能となります。こうした水辺ゾーンのポテンシャルも踏まえると、利用イメージもより具体的に広がってまいります。上里町周辺には、前橋、高崎、深谷、本庄などを含む約127万人の人口圏があります。例えば、休日に家族連れが、このはなパークで買い物を楽しんだ後、水辺ゾーンでもうひと遊びする、また、旅行中の大学生が上里サービスエリアから立ち寄り、自然の中でレジャー体験をする。このように水辺ゾーンは多様な人々にとって立ち寄りやすく、魅力的な滞在空間となる可能性を秘めております。こういった魅力ある場所ですが、水辺ゾーンの活用には、企業の皆様の企画力や運営力が不可欠です。そのため今回私たちは企業の皆様との連携を進めるため、水辺ゾーンを生かす御提案を2つの視点から募集いたします。現在の環境を前提とした提案と、今後の整備を見据えた提案です。

提案募集に当たっては、どちらか一方の御提案、あるいは両方を踏まえた御提案を歓迎いたします。まず、現在の環境において実施可能な活用提案を募集するに当たり、先ほど御紹介した水辺ゾーンとこのはな芝生広場の現在の様子を御覧ください。

右下の写真にある水辺ゾーンは現在未整備の状態となっており、草刈りなど最低限の管理が必要となります。一方、画面上部にあるこのはな芝生広場は、これまでにイベント実績もあり、使いやすいエリアとなっております。

水辺ゾーンでの提案実施に先立ち、まずはこちらのエリアを御活用いただくことも可能です。続いて、現在の環境でできる活用提案を募集いたします。例えば、デイキャンプやドッグラン、気球体験など、仮設設置が可能な取組であれば、すぐにでも始めることができます。また、アウトドア用品や地域食材との組み合わせ、季節に応じたイベントなど、アイディア次第で多彩な展開が可能となるため、そういった企画をしていただける企業の皆様も歓迎しております。

続いて、今後の整備を見据えた提案を募集するに当たり、水辺ゾーンの今後の整備について御説明いたします。現在、整備に当たっては、国土交通省が推進する「かわまちづくり支援制度」の枠組みを活用することを検討しております。

この計画が国土交通省に承認されると、河川整備や利活用に関する国の支援を受けることが可能となります。地域の声や社会実験の成果をもとに計画を策定し、川空間と町空間の一体的な活用を目指してまいります。また、水辺ゾーンの整備に当たって、上里町ではまず使ってみるということを重視しております。すなわち整備してから使うのではなく、まずは社会実験やイベントなどを通じて活用いただき、その中でここに水辺があったらいい、多目的広場が欲しいといった具体的な声を集めながら、地域や企業の皆様と一緒に必要な整備や運営のあり方を共に考えていきます。

また、「かわまちづくり制度」を活用すれば、右の図のように川を近くまで引き寄せたり、かさ上げで安全性を高めたりできる可能性があり、より使いやすく魅力的な場所にしていくことができます。このように、今後の整備によって、例えば水辺ゾーンがかさ上げ、インフラ整備、川へのアクセス改善などが行われれば、常設施設の展開も可能となっていきます。

例えば、現状では仮設の実施が前提となっているデイキャンプも、トイレや駐車場が整備されることで、将来的にグランピング施設の常設化も視野に入ります。また、水辺空間を生かしたカヤックや自然学習プログラム、カフェなど、体験性の高いコンテンツの導入も可能となります。こうした多様な活用を通じて、継続的な賑にぎわいを生み出す拠点づくりにつながる御提案をお待ちしております。上里町としても、企業の皆様や地域の方々のこんなことをやってみたい、こんな空間があったら面白いといったような声に対して、柔軟にお応えしていきたいと考えております。具体的には、関係機関との調整や技術的な御相談など、必要に応じて町が積極的にサポートしながら、企業の皆様と伴走する形で実現に向けた支援を行ってまいります。

また、並行して町のホームページやSNS等を通じて、取組内容やイベント情報の発信など、広報・PR面での支援も行うことで、より多くの方々に魅力を伝え、関心を高めていくサポートもしてまいります。水辺ゾーンで実現したいのは、自然・文化・人とのつながりを感じられる体験価値の提供です。地元食材を使ったバーベキューや、親子で楽しめるキャンプ、緑と川に囲まれたグランピング体験や、水辺カフェなど、自由な発想を歓迎いたします。未設備だからこそ、皆様の御提案がこの場所の未来を形づくります。是非、私たちと共に、体験のある町づくりに挑戦していただければ幸いです。多くの御提案を心よりお待ちしております。御清聴、ありがとうございました。

質疑応答

モデレーター

ありがとうございます。いいですね。河川敷活用、ワクワクしますよね。

上里町

これから夢が広がる場所なので、企業の皆様とともに、そういった未来を作っていけたらなというふうに考えております。

モデレーター

では近藤さん、ここの現在と未来という話がありましたが、上里町としてハード整備したいから、土木建築の企業さんを募集しているというわけではないのですよね。

上里町

水辺ゾーンにおいては、今回使ってみるということを大事に考えていまして。隣接するこのはな芝生広場も含めて、今すぐにできる小さなイベントだったり、仮設的な取組、そこからスタートして、ゆくゆくは、これも必要であるとの話が出てくる中で、そういったものも視野に入れて、あとは国の「かわまちづくり制度」も検討しながら、こちらのフィールドを育てていくような、そういったイメージを持っています。

モデレーター

なるほど、まずはいわゆるソフト的な部分。イベントやりましょうとか、こういう取組を一緒にやっていきたいのですとか。このフィールドを使って、こういう実証実験やっていきたいとか、そういったことが企業と一緒になってできていくといいなということなのですね。

上里町

そうですね、まずはそういったところがあるのですけれども、それ以外にもPRが得意なところとか、分析が得意なところとか、いろいろ企業さんがあると思いますので、特にその体験とか、そういったことには縛らずに、いろんな御提案をいただければ、私どもも嬉しいなというふうには思っております。

モデレーター

こうしたイベントをやっていくとなっても、なかなかそれが町民の方に伝わらないとか、周りに百何十万人いる方々に知ってもらわないと、まずは来てくれないというある種、広報PRでこの水辺空間の活用を捉えていくという形ですね。

上里町

地域の方々の声も生かしながら進めていきたいと思っています。

モデレーター

この川ってなかなか知らない方もいらっしゃるかと思うのですが、例えば泳いでいいのかや、これはやってはダメであるといったことはあるのでしょうか。

上里町

この水辺については、川まで280メートルとやや距離があるので、現状だと川で遊ぶということは難しいかとは思うのですが、今後、国土交通省と協議を重ね、川を近くまで持ってくることができた暁には、そういった水辺で遊ぶ体験をするといったところも考えられるかなと思っています。

モデレーター

水質としても大丈夫なのですよね。

上里町

はい、綺麗な川であるというふうに伺っています。上流だと魚が取れるようなすごく綺麗な川ということで。

モデレーター

昨今、大規模災害の1つである、河川水没のようなこともあると思うのですが、このあたりのリスクはどの程度あるのでしょうか?

上里町

こちらは上里町でも確認しておりまして、水辺ゾーンピンポイントではないのですが、付近の推計を算出したところ、想定ですが、令和元年の台風19号の際に、一部ちょっと浸水した可能性があるということはありましたので、今後もそういった規模の大型の台風が接近した場合は、少し浸かってしまうとか、そういった可能性はあるかと思っております。ただし、社会実験とかイベント実施時には、そういったリスクも把握した上で安全管理についても徹底しながら、今後の整備も見据えながら、活用していこうとは考えております。

モデレーター

今「かわまちづくり」は、全国でもいろいろと先行的に進んでいるところもあれば、上里町のようにこれからもっともっと盛り上げていこうと思っている町もあるんですけど、やっぱり企業からすると上里町だけというよりは、ここから他の自治体への展開をしていきたいとか、横展開で稼いでいくぞと思っている方々もいらっしゃると思うのですが、上里町でやっていくことで、この河川活用できたことで、横展開のしやすさであったり、価値みたいなことは生まれると思いますか。

上里町

水辺ゾーンですね。変化がこれから始まるというところで、どういったところまで育っていくかはあれなんですけども、先ほどお示ししたとおり、あのサービスエリアですね。こちらについては、県内的にも多分とても有名で、名が通っていて、年間約700万人以上訪れるすごいポテンシャルのあるサービスエリアなので、そのすぐ近くに水辺ゾーンというところがあるので、そこと連携しながら進めていけば、今後、他の自治体でも同じように広げていけるというふうに思っています。

モデレーター

でも、こうした河川敷活用なので、川そのものというよりは河川敷なので、川を越えるとまた違う町じゃないですか。そことの連携協力も当然あるとは思うのですが、しっかり連携していくっていうよりは、まずはここの水辺ゾーンとして、上里の権限でやれるところからまずやっていきましょうって話でしょうか。

上里町

上里の方でまずはやっていただきながら、今後も展開していただければと考えています。

モデレーター

学校とか、例えば最近だとカヌーの部であったりとか、サップであったりだとか、部活に限らないのですが、川を使った取組も、若者のアクティビティで流行っていると思うのですが、そうしたサークルのようなものとか、部活のようなことがこの近辺であったりするのでしょうか。

上里町

私が知る限りは存じ上げないのですが、ゆくゆくはそういった、団体、地域の方でもいいですし、近隣の方でもいいですが、そういったところが出てきていただければ、より夢は広がるかなと思っています。

モデレーター

そんな形でどんどん広げていくっていうことの一歩目を、まずは作っていくという形なのですよね。

上里町

そうですね、はい。

モデレーター

このはなパークでしょうか、来られる方々は、例えば駐車場を使いたいとなると、どこに停められているとかあるのでしょうか。このサービスエリアに停められて、遊びに行くことや、歩いていくような形で。

上里町

現状は、駐車場はまだ水辺ゾーンの駐車場っていうところで、整備はまだされていないのですけれども、そこについてもこの水辺ゾーンで今後どういうふうに展開していくかという、よりやっていくことが現実化していったときに、必ず駐車場であるとか、そういったところの話は出てくると思いますし図の中で車が何台か止まっている駐車場があると思うのですけれども、そちらも一緒に使っていただくこともできるかなというふうに思っています。

モデレーター

そうした取組をやっていきたい、イベントをやっていきたいという中で、上里町としてこうした協力ができるよという中で、駐車場の問題であったりとか、広報周知の問題というか取組の課題感であったりとか、ということも一緒になって話しながら、そこに課題がある、ちょっと考えますとか、あそこやっていかなきゃいけないですねっていうことが見えて、将来的にそれを見えていって、未来をどんどんつなげていきたいということなのですよね。

上里町

パースの方に映っているのですけど、車が奥の方に何台もたくさん停まっているそのあたりで使えるかなというふうには考えています。

モデレーター

いいですね。改めて、こんな企業と一緒になってやっていきたいなっていう企業像というか、ソリューションというだけではなくて、こんな思いを持っている企業とか、こういう取組をやっている企業と一緒にやっていきたいみたいな企業像はありますか。

上里町

体験価値を提供したいなというふうには思っていまして、ここで体験価値を提供することで滞在してもらう。そのために提案例として、アウトドアとかレジャーとかイベント体験とか、交流とか書かせてもらったのですけれども、それ以外にもこちらが想像し得ないいろいろな提案が民間の方であると思いますので、特にそこは絞っていないので、是非、水辺ゾーンを盛り上げたいんだ、そういう気持ちがある企業であれば、是非、どしどし御応募いただければと思っています。

モデレーター

ありがとうございます。こうしたイベント、とてもポジティブなイベントもたくさんあれば、逆に防災減災の取組を考えなきゃいけないということもあり得るということですよね。

上里町

そうですね、そういった観点もあるかなと。

モデレーター

ありがとうございます。

最後に改めて、近藤さん、思いの共有をお願いいたします。

上里町

上里町は、埼玉県の北の玄関口として、多くの方が行き来する町です。その中でも特に有名なのが上里サービスエリアです。実際に、私の知り合いに上里町と伝えてもピンと来ない方もおられるのですけども、上里サービスエリアというと、「ああ、あそこね」という形で一気に分かってもらえたりする、それぐらい知名度は抜群だと考えています。

今回御紹介した水辺ゾーンについては、そのサービスエリアすぐ近くにありまして、今回のガバメントピッチをきっかけに、企業の皆様が大きなポテンシャルを秘めているというふうに感じていただければと思っております。

そしてゆくゆくは、サービスエリアの隣の場所でなくて、水辺ゾーン自体がこうワクワクできるような体験がある場所なんだというふうに、皆さんに知っていただけるような、そんな場所にしていきたいというふうに考えていますので、民間事業者の皆様も、これから御提案をどしどしいただければというふうに考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

お問い合わせ

環境部 エネルギー環境課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第三庁舎3階

ファックス:048-830-4770

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