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掲載日:2025年9月10日
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世界初の「ドローン航路」開通を契機に先端産業の育成・集積を目指す当市と共に、実証実験やPRに力を発揮していただける企業の皆さんの提案をお待ちしています。
提案フォーム
秩父市
秩父市役所先端技術推進課の課長をしております、笠井と申します。
本日は、今資料を投影いたしますが、「秩父フロンティア戦略 ~ドローン×若者×地域が開く未来地図~」と題して発表をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず、秩父市の紹介をさせていただきます。この地図にある通り埼玉県北西部に位置してまして、一級河川の荒川という川の最上流域に位置しています。
一都三県、群馬、長野、山梨、東京に接していまして、過疎地域を抱える自治体ということで、人口がこの8月1日に56,000人ちょっとであり、実は合併して20年になりますが、この間で16,000人以上の人口が減っているという地域となります。面積は一番埼玉県で広い577平方キロメートル。多くを森林に囲まれたところで、近隣の自治体、この後、長瀞町さんも発表されますけれども、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町という町とも秩父圏域として色んな事業も展開しております。
魅力の紹介ですが、年間約600万人来るということで、観光のまちとしていうこともありますが、芝桜のほか、雲海、私のバック、壁紙になっていますが、雲海、そして日本三大曳山祭りということで、ユネスコ無形文化遺産の夜祭りがあったり、大小三百、四百の祭りがあるところの地域でもあります。
アニメの聖地、これも魅力ですが、左側から「あの花」、「ここさけ」、「空青」というアニメ3部作があり、若い方々が聖地巡礼なんていうことで来ていただいております。
それと地震に強い自信があります。まず図を見ていただきますと、秩父の周り青いエリアになっていますが、これ地震の揺れが伝わりにくい地域です。その真ん中に秩父市の中心市街地があります。
左側の比較見ていただきますと秩父市、もう劇的に違うと思います。震度3といっても28回。これまでの過去25年間の気象庁の統計から見ても少ないということになっておりまして、5弱というのも東日本大震災1回だけということで、地震に強い地域ということになります。
ここから、タイトルにありましたドローンのことですが、この図は左側から右へ時系列に並んでいまして、これまでの取組を記載しております。2016年、平成28年に災害時におけるドローン等の活用支援協定を結んだことをきっかけにして、黄色で示したように、その翌年の2017年ドローンハイウェイ構想、これは当時のことですが、この構想に参画をしたというところから、思いっきりドローンに足を踏み入れたということで、以降8年以上にわたってドローンに事業を展開したということになります。
今回のガバメントピッチのきっかけになる埼玉版スーパー・シティプロジェクトにつきましても、2022年は黄色にしてありますが、ここでエントリー自治体として採択をいただきまして、その後2023年にはスターリンクを活用した、この後もう少し詳しくお話ししますが、そんな出来事があり、そして昨年は政府が進めるデジタルライフライン全国総合整備計画という計画がありますが、これのドローン航路の先行地域ということで、ある日突然何もこれはエントリーしてなかったのですが、国の方から言われて、その後先行地域としての事業を進めてきて、今年の3月25日にドローン初航路ということで、静岡県の浜松市さんと秩父が選ばれたということでございます。今後これまでの実績を踏まえまして、国に選ばれしドローン航路の先行地域として、自治体として、これからの秩父市の未来地図をいかに描いていったらいいのかということで、皆さんに御提案いただきたいということでございます。
ドローンの取組スターリンクのことですけれども、この大きな写真のとおり土砂に埋もれた、これは県道ですが、その奥地に人がおりましたが、ドローンで運ぼうと思いました。しかし、衛星通信がありませんでした。そこで衛星通信スターリンクを使って実装しました。このことの後に能登半島地震が2024年元旦に起こりましたが、この事業が大きく役立ったということで、KDDIの方々から言われております。
そして3月25日ということをお話しましたが、ドローンの先行地域ということで、このポンチ絵にあるように、山の方には送電線、下の方には川が流れていますが、これにドローンのルートができまして、色々なユースケースを使って、これからドローンのさらなる発展をしていくと、国の流れに乗って、我々も頑張っていきたいと思っております。
150キロドローン航路作ると国から言われましたが、この航路は世界初ですが、地図を見ると、秩父地域が真ん中にありますが、なかなか人口消滅可能性都市に囲まれていたり、赤い線は送電線、これがドローン航路になりますが、青い線の荒川はじめ、河川を使ったりだとか、そういうところを移動しなくてはいけないと思っています。
150キロの航路が他の地域にも及ぶということで、秩父市ドローン社会実装コンソーシアムを作りまして、本日現在で78の団体の皆さんに協力していただいて社会実装を目指して取り組んでいる。産学官金民、この「民」とのいうのは市民ですが、住民の皆さんとも連携して取り組んでいるところでございます。
ここでドローン、若者という話になりますが、色々考えると、キーワードとして若者ってやっぱりあるのかなと思っていて、若者が戻ってくるためにどうしたらいいかということで考えています。この困りごとは、ある意味、地方都市であればどこでもあるのかなと思いますが、秩父にとってもそのような状況があるということから、若者に刺さるような事業として、ステップワンツースリーということで、1で、ドローン活用における想いや取組の広報、そして2では、ドローンを中心とした未来技術の社会実装を促進したいと。そして荒川最上流の町が最先端になったらどうかということで考えております。
若者が少なくなったという話をしましたけれども、このグラフは縦軸に人数、横軸に10歳刻みで年齢がとってあり、この20歳前後でかなり人口が落ちて、そしてまた戻るというグラフになります。太い赤い線は2010年から2015年、このグラフ上、データ上直近になりますが、最近は出ていく人も少ないのですが、赤い字のグラフも見ていただきますと、ゼロに戻ってきていません。一方で太いグラフ、1980年から1985年、40年前ですが、ここは出ていく人も多いが、必ず一番上に戻ってくるっていうことで、これでいくと、300人ぐらい戻ってくるという状況がありました。これがないということから、大変憂いておりまして、若者が戻ってくるようなことをどうにかしたいと思っているところであります。
戻ってこない理由はいくつかあると思いますが、秩父市の魅力をきちんと伝えきれていないのではないか、これが大きな課題と思っています。ドローンはまさに先端産業ですので、若者が大いに関心を寄せてくれるコンテンツの一つであろうと私は思っており、8年以上ドローンをやっており、それも国が地域として注目していると思っていますが、なかなかポテンシャルがあるとしても、まだまだこの雲のもやもやであるように、秩父市に期待できてないだとか、チャレンジしたいけどできないだとか。やっぱり東京なのかな、みたいな、そんな課題が見え隠れしております。
作りたい未来ですが、ドローン×若者として、あえてターゲットを絞るということで、秩父ならできるかもしれないみたいなことを思っていただける地域を目指したいと思っております。ここに記載したように1、2、3と、1については、若者が秩父ならやれるかもということを考えてもらうことを中心に取り組んでいきたいと思っていまして、ステップ2ではドローンを中心にした未来技術の社会実装をさらに促進させて、一級河川の最上流部が最先端であるということをステップ3で目指しております。
提案していただきたいことの3つですが、このドローン活用の想いを効率的に広める仕組み、そしてドローン事業に参画する企業や若者への魅力創出や参加のきっかけ作り、そして「秩父」イコール「ドローン」みたいな戦略を一緒に作っていただけたらと思っています。
我々が提供できるものは、フィールドの提供、ドローンには住民との合意形成が必要になりますので、このようなこともしっかりやり、企業とのつなぎ役にもしっかり徹したい。そして圧倒的な熱量ということで頑張っていきたいと思っております。
共創のメリットとすると、この取組を一緒にやっていただけたら全国に横展開できますとか、ワンツースリーと書きましが、連続的な展開によって、市内外の企業との連携、ビジネスチャンスが生まれる可能性があろうかと思っています。
中山間地域のリアルな課題・データを収集可能ということで、そんなこともつながるのかなと思っております。
地域活性化起業人ということで秩父市も採用しており、民間企業さんからも派遣いただけるという土壌もありますので、一緒にする方、大いに募集したいと思っております。
最後になりますが、本日はドローン活用における秩父市の取組の一端を御説明申し上げて、若者が少ない状況、また、きちんと秩父市の思いが届けられていないということを若者×ドローンということでイメージ戦略の御提案をお願いしました。
消滅可能性都市の秩父市ですが、このままでは終わりにできません。連携できます企業の皆さんと、今年の最高気温にも負けないよう、すごく圧倒的な熱さでパッションを持って、皆さんと取り組んでいきたいと思っております。些細なことでも構いません。御提案をお待ちしております。
以上、秩父の発表を終わらせていただきます。ありがとうございました。
モデレーター
今回、秩父市って本日聞いた中でも、そんなに面白いことやっているんだとか、ドローンでそんなことを実証実験とか社会実装までやっているんだということで、新たに気づいた方がおそらく多いと思います。そこがあまり知られていなかったり、そこの思いのようなことを言語化、色々なことをやっているが、なかなか言語化できていないということが今回の困りごとであると思いましたが、その広める仕組みということなので、ドローンに関わっている企業からの提案じゃないといけないというわけではないのですよね。
秩父市
そういうことではないです。私の課の名前、先端技術推進課なる課名を背負っておりますが、ドローンはその1つでありますし、ドローンというその1つの手段を持って今回の提案になっておりますが、もっと自動運転やIoTだとかAIだとかいろんなものがありますから、そういうものを含めてです。ドローンはドローンでもちろんですが、他のものでも何かあれば、お話をいただければありがたいなと思います。
モデレーター
例えば、広める仕組みで、ドローンではないが、違う先端技術や実証実験となど、こういうまちの魅力があるということをしっかりとやってきたような企業であれば、提案を受けたいということでいいですか。
秩父市
もちろん、待っております。
モデレーター
先ほど3つ提案してほしいとのことですが、ここにも書いてあるように、広める仕組みであったり、参加のきっかけ作りであったりとか、イメージ戦略設計の支援であったりと思いますが、これを理想で言えば全部やっていきたいと思いますが、例えば、うち若者への参加のきっかけ作りは得意という、どれか1個だけでも大丈夫ですか。
秩父市
もちろん、大丈夫です。
提案を募集して、3つと書きましたが、若者たちに刺さるものと単純に書いておりますが、ドローンを切り口に手段にして、まちづくりはまずは行政で進めるものなので、もちろんそれをちゃんとやっているべきであるというところですが。いろんなことが頭の中をぐるぐる回っているところもありまして。イメージ戦略、こんなことがあったらいいなっていうところとか、もっと幅広に提案していただければ、この3つに限らないって言ったらそれまでかもしれませんけども、柔軟に受け入れたいなと、受け入れさせていただきたいと思っています。
モデレーター
ありがとうございます。質問もいくつかいただいているのですが、78の団体が加入されている団体がありますよね。そこにはドローンメーカーさんとの連携もされていたりとか、エンタメ利用に関する団体さんとのつながりのようなこともあったりしますか。
秩父市
ありますね。ドローン事業者、日本の中でも有数なドローンの企業の皆さんがいらっしゃいますけれども。それだけじゃなく、地元の企業さんでこれからドローンやってみたいな、これからは成長産業で、「まだうちはドローンをやっていない」っていうところもありますし、映像コンテンツとして考えている企業さんもいますので、多種多様ということでございます。
モデレーター
そうした例えば、実はもうドローンメーカーが入っているので、ドローンメーカーは来てほしくないとか、エンタメの企業さんが入っていて、そことやっていくことになっているから、他の提案ができて、例えばドローンのエンタメ活用などもやっていきたいような、仮に提案があったとしても、入っているからダメという方向性なのか、それともここはもうコンソーシアムなので、あるということは承知の上で是非来てくださいなのか、どちらですか。
秩父市
皆さんに来ていただきたいと思っていまして、実はドローンメーカーとか、入っている企業を見て、うちの会社はここと競合だから入れないっていう話が来ました。私が言ったのは、社会実装をさせるためにどうするかを考える場ですので、競争するものじゃないと。ですので、いろんな事業を内々あるいはオープンで会議を行い、そういうものを考えながら、なかなか社会実装ができていない、ことドローンについて、選ばれし浜松市さんと秩父市ですから、これをもとにもっと広めていきたいので、そういうことは全く関係なく、是非、トントンとドアを叩いていただけたらありがたいなと思います。
モデレーター
今回、このドローン航路150キロみたいな話も本当にすごいと思う方々がたくさんいらっしゃると思うのですが、実際にドローンが活用できるフィールドであったりとか、拠点みたいなこものもあったりするのですか。
秩父市
ありますね。もちろん、この送電線の上ということになると、東京電力さんなり電力会社さんが今持っていますので、すぐすぐそこを物流だとか点検にできないというのもあるのですが、我々山間地域ですので、グラウンドだとか、市の施設だとか、そういうところで飛ばすこともできますし、実はドローンの一等二等という国家資格があるのですが、それを取れるフィールドをこのほど作ろうと思っていまして、今申請中になります。
ですので、この選ばれし地域としてさらに国家資格も取れる、人材育成もやっていこうというところもありますので、フィールドとしてはですね、いろんなものを考えて、もっと自然の中でドローンを飛行していただけるような場所を作っていきたいと思っています。
モデレーター
最上流が最先端に向けていろんな取組をしているというところとか、これからそういった申請もという動きがとても活発な秩父市ですが、改めて、こんな感じの企業さんと一緒になってやっていきたいという、そのソリューションを持っているということももちろんそうだと思いますが、こういう企業と一緒になってやっていきたいとか、こんな企業の方々ともっともっと一緒になって盛り上げていきたいというところがあれば教えてください。
秩父市
社会実装とコンソーシアムに銘打っていますので、先ほど今年の最高気温よりも熱く圧倒的な熱量でやりますみたいなこと言ってしまいましたが、それぞれ企業の思惑があると思います。ここは秩父市の方でやるべきことなどあると思いますが、そういうところもありながらも、このドローンっていう1つ切り口で言えば、本当に一生懸命社会実装のためにやるのだと。うちの商品うちのシステム、これを売り込むためではなくて、このインフラとしてのドローンをしっかり日本に整えていくのだと。北海道から沖縄県までやっていますけれども、ドローンの社会実装って本当できてないのです。ですから、航路ができた我々とすると、そこをしっかりやっていきたい、そういう思いをこう熱く語って、熱い思いだけではダメかもしれませんが、まずはそういう気持ちがある企業と一緒に連携をしていきたいと強く思っています。
モデレーター
ここで若者ってあるのですが、やっぱり秩父、中山間地域なのでどんどん首都圏都市部に流れているという、そこは日本全国同じような課題感あるというところと、ここでいう若者というのも、単に秩父市内の若者というだけではなくて、関係人口的な若者ということがあるので、市内外に関わらず、秩父市が面白いことやっており、ちょっと行ってみたいという形で若者たちが、まずはドローンをきっかけにして、企業やそういった実証実験、社会実装という形でいろんな方々が関われるような場所を作っていきたいということでよろしいでしょうか。
秩父市
そうですね。東京一極集中を打破するためということで地方創生が叫ばれていますけれども、地方が地方で人口を取り合ってもしょうがないというところもあります。ですので、色々な刺さる内容を各自治体頑張っているところで、たまたま秩父市はドローンというものをやってきたと、これがコンテンツ、手段の一つとなろうかなと思っています。このドローンを切り口にスタートアップ企業を秩父市内でも作っていきたいと思っていますので、そういうイメージを持った若い方が来ていただくとか、もちろん若者に来ていただくとともに、企業の皆さんも、若い方々も含めて、もちろん経営者の方はそれなりの年齢があっても、若い企業の方に来ていただくとか、そういうことももちろん含めて、もう全ての方を歓迎して一緒に事業できればと思っております。
モデレーター
最後に笠井さん、皆さんに想いの共有をお願いいたします。
秩父市
消滅可能性都市を脱却したいなんてそんなことも言っておりますが、とにかく日本としてというか地方都市が衰退することは、今後の日本に良くないこと、その1つ1つを各自治体、地方都市が頑張っていると思います。私たち秩父市も荒川の最上流域に位置する消滅可能性都市、過疎地域のまちが何か頑張っているという思いを出すことによって、色々なこう芽が吹いてきて、日本全体が盛り上がっていければと思っており、その1つになっていきたいと思っております。是非、御提案をお待ちしております。よろしくお願いします。
モデレーター
秩父市の笠井さん、ありがとうございました。
秩父市
ありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。
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