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掲載日:2021年9月7日

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定例記者会見の知事発言内容(9月7日)(テキスト版)※抜粋

   お疲れ様でございます。私の方からまず何点かご報告をさせていただきたいと思っております。
   まず、1都3県の感染動向についてご報告をさせていただきます。本県の昨日の新規陽性者は、先週から時折1,000人を切る、こういった日もございましたが、昨日は450人となりました。この表でも分かる通り、直近1週間と先週1週間を比較をすると、埼玉県の場合には、直近1週間は0.64となっており、感染が少しずつ、落ち着いてきたように、新規陽性者については思われます。1都3県における感染動向の指標を見ても、このように全体的に下がってきており、首都圏全体として落ち着きを見せております。他方、1都3県における感染動向を比較をしていただくと、例えばこの陽性率などはこれも一貫して1年程度、他の1都2県よりも低い状況にとどまっていますけれども、ほとんどの数値が埼玉県では首都圏でも最も良い数字となっていますが、しかしながら、1日500人程度の新規陽性者というのはいわゆる第3波の時と比較してみても、第3波の時の最悪の状況が500人程度でございましたので、極めて厳しい状況にあると言わざるを得ないと思っています。また、先般から医療機関に対する負担が極めて大きくなっていると申し上げ続けておりますが、特に医療機関への負担は現在でも変わらず、1,000名を超えていた時と同じような状況にございます。病床の使用率は、69.9パーセントと深刻な状況、高い水準にあり、医療への負担は、現時点においても和らいでいないどころか、極めて深刻な状況にあります。新学期を迎えて、学校での児童、生徒の感染も懸念をするところであり、県民の皆様には引き続きご迷惑をおかけをいたしますが、今しばらく基本的な感染防止策の徹底にご協力をお願いするとともに、この1週間程度、夜の街での感染や、あるいは夜の街の人出、さらには朝の通勤時間の埼玉県の人手が高止まりしております。ぜひ皆様のご協力をお願いをしたいと思います。
   さて、2番目ですが、新型コロナウイルスワクチンの確保についてご報告をさせていただきます。国は、第15クール、これは9月27日と10月4日の週でありますけれども、この9月の最終週までに、モデルナ社製のワクチンを活用した職域接種などを含めて、全国民の中の12歳以上の接種対象者の80パーセントに接種できる数量のワクチンを分配する方針を示しております。すでに確定したワクチン確保分ですが、すでにご報告をさせていただいている通り、13、14、15クールの基礎配分分については、埼玉県は日本で最も多い数のワクチンを確保をさせていただいておりますが、本県の接種対象者の総接種回数1,336万480回となりますが、これ先ほど申し上げた12歳以上の方々の単純な人数にかけたものであります。これに対して、ファイザー社製のワクチン、先ほど申し上げた第15クールでは、984万4,770回分の数量を確保することになっています。この中には、市町村へのファイザーの分のみならず、県の会場での接種分も含まれております。これに職域接種等に使われるモデルナ社製のワクチン、88万1,504回分。そして、アストラゼネカ製のワクチン、これが1回もう終わってますけども、2回分の合わせて、すべてを合わせて12歳以上の人口に対するワクチンの確保率で見ると80.4パーセントとなっております。なお今後の見込みといたしましては、国はこの80パーセントを超えて、ワクチンを希望する、必要とする自治体に対し、第15の2クールとして、追加のファイザー社製のワクチンを分配する見通しとなっており、9月10日には国からこの追加を含めた県全体の分配量が示される予定であります。これに加えて、接種が本格化する、8月30日の週から接種が本格化している職域接種の伸びもあり、これにプラスして、さらにワクチンの確保率は上がる見通しとなっています。なお、県では、本日付で市町村に対して通知を発出いたします。12歳以上のすべての年代に対する接種を受け付けるよう通知をいたします。多くの自治体ではすでに年齢制限を設けていないところもある一方で、若年層の予約を受け付けていない自治体もあります。そこで本日、各市町村宛に通知を行い、年代別接種対象者人口を区切ることなく、接種を行うよう通知をいたしました。接種対象人口の、概ね8割分のワクチンが、先ほど話したとおり配布されることを踏まえて、年齢層の区分に関係なく接種を進めるべきであると考えた措置であり、希望者すべての予約を受け付けるよう引き続き市町村に対しては求めてまいります。また、県が設置するワクチン接種センターで使用しているワクチンにつきましては、一部、ファイザー社製から武田モデルナ社製へと変更をさせていただきます。県全体のワクチンの供給量を増やし、1人でも多くの方に市町村での接種を進めていただくために、先ほどご説明をしたワクチンの供給に加え、県の会場でもともとファイザー社製ワクチンを接種する予定でございましたが、これを市町村に提供することによって、市町村接種を加速化させる工夫をさせていただきました。これによって、今後、県接種センターで使用する予定であったファイザー社製のワクチン28箱、回数にして3万2,760回分を、市町村に、第15クール分として上乗せをして配布をさせていただきます。具体的には、西部ワクチンセンター、並びに北部ワクチン接種センターにおいては、ワクチンの切り換え、これはもちろん第1回目のことであります。なお東部センターは、現在使用しているファイザー社製の接種を継続をいたします。変更の時期ですけれども、ファイザー社製での接種については、9月26日までとし、あいだ3日間切り換えの期間をいただいた後、9月30日より武田モデルナ社製での接種を開始できる予定となっています。武田モデルナ社製ワクチンにつきましては、異物混入の件で、不安をお持ちの方もおられるかもしれません。今回使用見合わせとなったロットのワクチンにつきましては、すでにメーカーによる回収が始まっており、異物がステンレスの破片であったと発表されております。またこのロットのワクチンによる健康被害も報告をされておりません。国によると、武田モデルナ社製ワクチンに限らず、これまでもごくまれに製品のゴム栓のような破片がバイアル内に混入したと疑われる事例が国内外で報告されており、その場合でも同じロットの他のバイアルの有効性や安全性には問題がないことが報告されているとのことであります。県では、薬剤師等が接種日の前日までに、重点的なチェックを実施するなど、異物混入がないことをしっかりと確認をしております。続いて、接種対象者の拡大についてであります。ネットでも話題になっております、いわゆるモデルナ難民。つまり1回目の接種を行ったけれども、2回目の接種を受けられない方々の接種についてのご報告をさせていただきます。会場は、埼玉県の南部ワクチン接種センターでありますが、9月20日から同一の会場で2回目のモデルナワクチンの接種ができなかったということでお困りの方に対する接種を行わさせていただきます。予約は、9月16日の14時。これまで新規予約は13時からだったんですけれども、いつも木曜日13時からだったんですが、通常の予約とは1時間ずらすことによって混乱しないようにさせていただき、受け付けを行いたいと思っています。当面は1日当たり10人。18時30分、夜6時30分の受付枠で接種とさせていただきますが、予約の状況を見ながら、今後拡大の必要があれば、随時検討をさせていただきたいと思っています。最後に対象者でありますけれども、1回目の接種を武田モデルナ社製ワクチンで受けた方、ここはぜひご注意をいただきたいと思います。交差接種はできません。1回目のワクチンを武田モデルナ社製ワクチンで受けた方で、同一会場での2回目の接種が困難になっている方で、かつ埼玉県在住の方に限ります。具体的には、例えば海外で1回目の接種を受けた方、あるいは県外の接種会場で接種を受けたけれども、埼玉県に転居でお越しになられた方、さらには、その他職域接種等で1回目を受けたけれども、健康上の理由等で2回目も受けられなかった方などで会場が閉鎖されてしまった、こういった方などで2回目の接種ができなくなった方に対する接種となります。

   次に、「みんなで選ぼう 埼玉バーチャル観光大使」であります。広域交通網が発達した本県では、県内外とのアクセスの利便性が極めて良く、アニメ、文化、歴史、自然環境、産業など多彩な観光資源に恵まれております。秩父や長瀞をはじめとした、豊かな自然や、川越の蔵造りなど、昔ながらの文化や伝統を反映した街並み、これらの地域を始めとする素晴らしい伝統や自然の地域のほか、本県ゆかりのアニメ作品も数多くございます。このため、多様な面から注目をされ、中でもポップカルチャーについては聖地と言われている地域であります。県ではこのような多彩な観光資源を、若い世代の方々にもお伝えをしていきたい。素晴らしいものであるからこそ、感じて触れていただきたいと思っています。しかしながら昨今、若い世代の方々は、情報入手の手段が多様化しており、テレビや紙媒体といった伝統的なもののほか、SNSを中心とした新たな媒体で情報を収集しておられます。そこで、若年層への新たな情報発信手段として、VTuberを起用し、埼玉バーチャル観光大使として、県の観光や物産の魅力をバーチャルの世界から効果的に発信をしていただくことにいたしました。VTuberとは、YouTube等で動画投稿、生放送等の配信を行う、アニメ風のバーチャルなYouTuberのことだと聞きました。近年、VTuberの人気は、日本を中心に拡大をしており、YouTuberに引けを取らないと聞いております。YouTubeのチャンネル登録者が300万人に上る方もおられると聞いています。特に10代から20代の若い層に人気があるとのことであります。またVTuberは、バーチャル空間で活躍をされているため、VRの技術を活用した観光案内など、オンラインとの親和性が高く、デジタル技術の利活用が進む観光プロモーションに適しているとのことです。このように若年層に人気があり、観光プロモーションに適したVTuberを埼玉バーチャル観光大使に任命をし、今後は県の魅力ある観光、物産をPRしていただきたいと思っています。埼玉バーチャル観光大使は、県内外から注目をされ、親しまれるよう、公募と一般投票を取り入れたオーディションで決定をさせていただきます。オーディションのスケジュールは、応募のあった方々の中から書類選考によって選出された方を対象に、視聴者投票を実施し、その結果をもとに、11月に開催される有識者選考会での点数を加えて、埼玉バーチャル観光大使を任命となります。7月から8月に行った書類選考では、30秒動画でのキャラクターの動きや、VTuberに関する技術、観光プロモーションへの熱意など幅広く審査をし、応募された40名というんでしょうか、40体というんでしょうか、40名のVTuberの中から5名のVTuberを選出いたしました。そして、今回9月から10月にかけて書類選考を通過した候補者5名のVTuberが制作する、県の観光及び県産品の魅力を伝える動画を見ていただいた上で投票をしてもらう視聴者投票を実施いたします。視聴者投票は、埼玉バーチャル観光大使特設サイト、あるいはツイッターアカウントから投票を行っていただくことができます。皆さんには、書類選考の通過者が制作する県の観光、及び県産品の魅力を伝える5分程度の動画を視聴いただいて、この特設サイト及びツイッターでそれぞれ投票していただきます。投票期間は、9月21日から10月12日までとなります。投票方法は、特設サイトの場合、9月21日に投票ページが特設サイト中にアップをされる。そこから投票していただきます。2回の投票期間があり、第1期は9月21日から28日、そして第2期は10月1日から12日までとしております。10月1日の中間発表後、第2期の投票ができるという仕組みになっており、両方の期間で1回ずつ投票ができます。またツイッターでの投票は、期間中1回の投票となります。「埼玉バーチャル観光大使」公式ツイッターアカウントから投票したい動画が貼られているツイートに、「いいね」をすることによって投票をすることとなります。いずれの投票方法も、本日夕方に詳細な情報を特設サイトにアップをいたしますので、チェックをしていただきたいと思います。最後に、応募者の中から第1次選考を通過した、埼玉バーチャル観光大使候補者の5名のVTuberを紹介します。左からエントリー順に、春日部(かすかべ)つくしさん。花野彩晴(はなの いろは)さん、奏天(かなめ)まひろさん、西園(にしぞの)さん、エリーナ・ラフィールさんの5名であります。動かないと思わないでください。これから動画をご紹介をさせていただきます。

(埼玉バーチャル観光大使候補者自己紹介動画の再生)

   以上であります。いつになく多くの方にカメラを向けていただきありがとうございます。これらの方々、VTuberの方々はこれまで多くの活動をされてきた方もおられれば、最近活動を始められた方もおられます。普段は得意な歌をファンの方に披露する活動をしている方や、ゲームの実況などを行っている方もおられると聞いています。すでに県内の観光地をPRしている方もおられるというふうに伺っています。5名のVTuberは現在、視聴者投票用の観光動画を制作中であります。いずれの方々も熱意のこもった埼玉県の観光PR動画を制作してくれると期待しており、私も楽しみにしております。皆様にもぜひ9月21日から掲載される動画をご覧いただき、埼玉県の観光地の魅力を再発見していただけたらと思っています。最終的な視聴者投票の結果は、10月下旬に特設サイト上で発表をする予定です。皆さんの投票と、最終選考の有識者の評価によって、埼玉バーチャル観光大使が決定いたします。応援したいVTuberが埼玉バーチャル観光大使になってもらえるよう、ご家族や周りのご友人にもお声をかけていただき、一押しのVTuberにぜひ投票をいただきたいと思います。
   最後に、9月5日にパラリンピックが閉幕をいたしました。世界トップレベルのアスリートたちが障害を克服し、限界に挑む姿に県民の皆様は大きな感動を覚えられたと思います。大会の開催や、聖火リレーの実施にあたっては、市町村、スポーツ団体、経済、教育、報道関係をはじめとするさまざまな方々、そして、何よりも都市ボランティアやホストファミリー等の皆様等がワンチームとなり、取り組んでいただきました。改めて皆様のご協力に対して心から感謝を申し上げるところです。本当にありがとうございました。さて、東京2020大会は、史上初の大会の延期、さらには無観客での開催となりました。コロナ禍の中、本県ゆかりの選手の活躍は、県全体を大きく盛り上げ、県民を力強く、勇気付けてくれました。出場された選手の皆様には、今後も活躍をしていただけるよう心から祈念を申し上げます。また先般、県庁の中のスタッフや、埼玉県警の応援に来ていただいた方々にも申し上げましたが、平和の祭典オリンピック、そして共生社会を創るパラリンピック。この意義は、コロナ禍の中という極めて厳しい中だからこそ、実現された部分が大きいと私は思っています。改めて、東京2020大会を契機とし、スポーツによる地域の活性化や、国際協調の推進、共生社会の実現に向けた取り組みを進めていきたいと考えています。私の方から以上です。

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

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