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掲載日:2023年2月24日
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レジオネラ症は、レジオネラ属菌に汚染された水の飛沫が呼吸器系に入り、発熱や肺炎等の症状を引き起こす病気で、近年、罹患者が増加傾向にあります。入浴施設でのレジオネラ症の感染例も相次いで発生しており、死亡例も報告されています。
レジオネラ属菌は、循環式浴槽(24時間風呂など)や空調用の冷却塔、加湿器などで繁殖し感染源となるため、これらの設備や器具の使用、維持管理には十分な注意が必要です。
レジオネラ症には、レジオネラ肺炎とポンティアック熱があります。
レジオネラ肺炎は、2~10日の潜伏期の後、悪寒、高熱、呼吸困難等の症状があらわれ、重症になると死亡する場合があります。
ポンティアック熱は、インフルエンザに似た症状を起こしますが、一般に軽症で数日で軽快します。
レジオネラ症にかかりやすいのは、病人や高齢者,乳幼児など抵抗力の弱い人です。
浴槽水は、温かく栄養分があるので、浴槽や循環ろ過装置の内部及び配管に、ぬるぬるした膜ができます。
これを、生物膜(バイオフィルム)といいます。この生物膜の中は、レジオネラ属菌が寄生するアメーバなどの原生動物にとって繁殖しやすい環境です。
生物膜の中で増えたレジオネラ属菌は、浴槽の中に流れ込んで人に感染します。生物膜を除去せずに
(浴槽やろ過装置の洗浄が不十分なまま)浴槽水に塩素だけを添加しても、生物膜の中にいるレジオネラ属菌には効きません。
また、入浴施設には、打たせ湯、ジェットバス、ジャグジーなどが多く設置されていますが、これらはエアロゾルが発生しやすいので厳重な衛生管理を必要とします。
施設側の責任において、浴槽、ろ過器、配管などの清掃及び消毒を行って生物膜の生成を防止し、浴槽水は常に塩素消毒等をしなければならないことになっています。
塩素は浴槽水の汚れによって消費されてしまうため、入浴者は浴槽に入る前にあらかじめ身体をよく洗う必要があります。
*特に木製浴槽の管理は注意が必要
3.ろ過器及び循環配管の管理
1週間に1回以上、ろ過器を十分に逆洗浄して汚れを排出すること。
また、ろ過器及び循環配管について、適切な消毒方法で生物膜を除去すること。
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