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掲載日:2023年12月28日

令和5年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(木村勇夫議員)

うどん振興について

Q 木村勇夫 議員(民主フォーラム)

過去にも埼玉を東のうどん県にするという観点から、埼玉のうどんの可能性について質問しました。埼玉のうどんがおいしいのは当然で、それ以外に地域性があり、県西部の武蔵野うどん、加須うどん、熊谷うどん、鴻巣の川幅うどんや深谷の煮ぼうとうなど他県には見られない様々な特色があり、昔から地域にも根付いています。生産量は全国第2位。そして、熊谷市は、日本の小麦生産技術の功労者である権田愛三さんを生んだ小麦の聖地。こんな県はほかにはありません。
大野知事のおっしゃるように東のうどん県というよりも、うどん王国というよりも、埼玉県は正に地域のうどんが集まったうどん共和国と言うにふさわしい県であります。もっとうどん共和国をPRして売り出していただきたいという思いで質問いたします。
前回の質問から2年、この2年で埼玉うどんは更に広がってきつつあると感じています。私の周辺でも休日を利用して県内のうどんを食べ歩いている人が多々いらっしゃいます。うどんを食べるのと同時に、その土地の観光もして、その土地を知ることができる。正に食が引っ張る観光のきっかけになるのが、埼玉うどんであります。
「翔んで埼玉」で盛り上がっている今こそ、うどん共和国埼玉県をPRするチャンスであると考えます。まずは、730万県民というポテンシャルのある埼玉県民にPRするべきです。観光資源だけでなく、様々な分野に波及効果があると考えます。
そこで、以下、知事に提案し、質問させていただきます。
大野知事も以前より「埼玉県はうどん共和国である」とおっしゃっていますが、まだまだ浸透しているとは思えません。ここで盛り上がりを見せつつある埼玉うどんのうどん共和国宣言をして、「うどん共和国」というワードを県内外に売り出し、浸透を図るべきと考えますが、見解を伺います。
また、新しい仕掛けもしつつ、埼玉県民にまず埼玉うどんをPRするべきだと考えますが、見解を伺います。
最後に、県北部を中心に埼玉県が全国有数の小麦の産地であることを更に売り出していくためにも、関係部局と連携したPRをするべきだと考えますが、見解を伺います。

A 大野元裕 知事

本県には、議員からお話しのあったもの以外にも、秩父地域の「おっきりこみ」や川島町の「すったて」、北本市の「トマトカレーうどん」など、地域に根付いた特色あるうどんが数多くあります。
私は、こうした本県のうどんの多様性に着目し、かねてから県の魅力向上や誘客に活用すべきと考えておりました。
そこで、令和3年度にはこの多様性を象徴する言葉として「うどん共和国さいたま」を掲げ、県内外へのPRを強化してまいりました。
「うどん共和国さいたま」と題したパンフレットを作成し、県内各地のうどんを紹介するとともに、周辺の観光スポットへの周遊を促しております。
例えば、先ほど申し上げた「おっきりこみ」の紹介ページでは、長瀞の岩畳を紹介しています。
このパンフレットは、JR主要駅や都内百貨店でのイベント、全国規模で開催される旅行博など、様々な機会に配布をしており、本県のうどんの魅力を伝えるツールとして好評を頂いているところであります。
また、現在、埼玉県物産観光協会がうどん店を巡る観光スタンプラリーを実施しており、この中でも本県を「うどん共和国」と紹介をしております。
今後更に「うどん共和国」というワードを浸透させていくためには、民間事業者の協力も不可欠であり、観光関連事業者等で構成する「観光プロモーション戦略会議」で検討してまいります。
次に、新しい仕掛けもしつつ、埼玉県民にまず埼玉うどんをPRすべきについてでございます。
私は、これまでも、地域に根付いた特色あるうどんに着目し、県の魅力向上につなげるため、積極的に広報してまいりました。
例えば、昨年度は、県広報紙「彩の国だより」で「絶品!多彩!ご当地うどん探訪 」と題した特集を組み、埼玉の多彩なうどんの魅力を情報発信しました。
県政広報テレビ番組「いまドキッ!埼玉」では、新座市の「にんじんうどん」や春日部市の「藤うどん」など、テレビ映えする鮮やかなうどんを紹介いたしました。
また、今年度から新たな広報の取組として、若者が多く利用するインスタグラムを活用し、それぞれの視点で埼玉県の魅力や取組を発信していただく埼玉県広報アンバサダー制度を創設しました。
今年度は、埼玉県に縁があり、日頃からインスタグラムで発信するインフルエンサー6組8名を任命し、印象に残る映像やワードを用いて視覚に訴える形で情報発信していただいています。
これまでも「自然豊かな眺めの中で武蔵野うどんを食べられる店」や「うどんや天ぷらが食べ放題で若者に人気の店」など、埼玉のうどんを若者の感性で取り上げており、中には再生回数が約61万回となる投稿もあるなど、多くの方に御覧いただいております。
他方で、埼玉のうどんという言い方はともかく、議員御指摘の「埼玉うどん」という名称は初めて伺いました。何が「埼玉うどん」かと問われると説明しかねますが、今後は「埼玉うどん」という言い方も含め、埼玉県が誇る多彩なうどんについて、県政広報テレビ番組でうどん店を巡る観光スタンプラリーをテーマに放映するなど積極的にPRするとともに、広報アンバサダーが有する発信力を活用し、多彩で魅力あふれる埼玉うどんを積極的に広報したいと思います。
次に、県北部を中心に埼玉県が全国有数の小麦の産地であることを更に売り出していくためにも、関係部局で連携してPRをするべきについてでございます。
県の中でも熊谷市を含む県北地域は、「麦王」と呼ばれた権田愛三氏の功績もあり、明治時代から米との二毛作による麦づくりが盛んであります。
現在でも本県の小麦の作付面積は、全国第7位で、北海道を除く東日本では第1位となっています。
また、本県の冬期の日照時間は全国で一番長く、気象条件としても麦の生育に適している地域であることから、国内有数の産地として高い評価を受けてまいりました。
埼玉県で栽培されている主な小麦品種は、麺が明るいクリーミーな色調になる「さとのそら」と、滑らかで口当たりの良い麺になる「あやひかり」の2品種で、どちらも、うどんに適した品種であります。
県内の食品事業者が「あやひかり」を100パーセント使用して商品化した「肉汁うどん」は、Made in SAITAMA優良加工食品大賞2021で大賞を受賞しています。
今後は「うどん共和国」というワードの普及と併せて、本県が全国有数の小麦の主産県であることについても積極的にPRするなど、戦略的な情報発信に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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