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掲載日:2026年10月6日

リソースナビ代表
【主な業務内容】小規模オフィス環境整備支援
非正規雇用による雇用不安や体調不良による離職など、さまざまな困難を経験しながらも、「自ら働く場をつくる」という決意で起業。現在は小規模オフィスや歯科医院の環境整備支援を通じて、働きやすい職場づくりや業務の標準化をサポートしている。
詳細はホームページhttps://officekataduke.biz/
正社員として3社で10年間勤務していましたが、過度な残業によって体調を崩し、離職を経験しました。その後も勤務先で正社員化の約束が実現しなかったり、事務所閉鎖により非正規雇用のまま退職したりと、自分ではどうすることもできない理由で働く場を失う経験が続きました。
そうした中で次第に強くなったのが、「働き続けるためには、自分で働く場を確保しなければならない」という思いでした。
ライフオーガナイザー®(アメリカ発整理術のプロの日本版)との出会いは、正社員を退職して次の仕事に就くまでの期間のことでした。実はそれまでの私は片づけが得意ではなく、いわゆる「汚部屋人間」でした。
時間ができたことをきっかけに自宅の片づけに取り組んだところ、物を減らし環境を整えることで暮らしやすさが大きく変わることを実感。そこから整理収納や片づけに興味を持ち、本やインターネットで学び始めました。
そんな時に出会ったのがライフオーガナイザー®という資格でした。協会のホームページで目にした「空間と思考の整理」という言葉に強く惹かれ、「学ばなかったら後悔するかもしれない」と感じ講座を受講しました。
振り返ってみると、会社員時代には書類探しや情報整理に多くの時間を費やしていました。机の上が整理されていないことで伝達ミスや確認漏れが起きることもあり、環境を整えることが仕事の質や効率に大きく影響することを実感していました。5社目に勤務していた頃には、平日はパート勤務を続けながら週末に個人宅の片づけ支援を開始しました。
転機となったのは次男の出産です。出産を機に開業届を提出し、事業を本格化させることを決意。当初は個人宅向けのサービスを中心に活動していましたが、異業種交流会で「オフィス専門ならニーズがあるのでは」と助言を受けたことをきっかけに、小規模オフィス環境整備へと事業の軸足を移しました。
現在の主な支援先は10名以下の小規模事務所です。中でも行政書士事務所(や社会保険労務士事務所)などの士業、歯科医院などが多くなっています。各事業所の課題や要望を丁寧にヒアリングし、物やPCデータの整理・配置を通じて、職場環境全体を整備しています。目指すのは単なる片づけではなく、業務効率の向上や働きやすい環境づくりです。
私が特に大切にしているのは、「どの担当者でも同じように仕事ができる仕組み」をつくることです。特定の人しか分からない業務や属人的な仕事の進め方を見直し、誰もが円滑に業務を行える状態を目指しています。
その成果は、時短やコスト削減、トラブル防止といった直接的な効果にとどまりません。業務の標準化によって、担当者が変わってもスムーズに仕事を引き継げる環境づくりにつながっています。
また、環境整備に関する研修講師やスタッフ教育も行っています。支援先から笑顔で感謝の言葉をいただいたり、受講生から「職場で実践して成果が出ました」という報告を受けたりすることが、大きなやりがいにつながっています。


仕事と家庭の「両立=両方成り立たせる」はそもそも難しいため、その時々で時間や労力の配分を調整しながら、無理なく続けていくことが大切だと思っています。
家が多少散らかっていても、「今はそれでいい」と割り切ることもあります。それでも余裕がないときは、家族に「洗濯物を取り込んでほしい」「食器を洗ってほしい」など、家事を小さく具体的にお願いするようにしています。
最近では、中学2年生の次男が料理に興味を持つようになりました。私の帰りが遅くなる日には、「夕食を作っておいてほしい」とお願いすると、牛丼などの肉料理を中心に作ってくれることもあります。
また、コロナ禍をきっかけに夫も自炊する機会が増え、「自分の好きなものを作るのは意外と楽しい」と感じたようです。今では私の帰宅が遅くなりそうな日は、自分たちで食事の支度を進めてくれることもあります。
もちろん、「冷蔵庫に食材があるのにまた買ってきてしまった」「もう少し効率よくできるのでは」と思うこともあります。それでも、細かいやり方に口を出して相手のやる気を削いでしまわないよう、ぐっとこらえることを心掛けています。
依頼したことをやってもらえたときは、「助かった」「ありがとう」と具体的に感謝を伝えることを意識しています。また、細かいやり方に口を出さず、任せることも大切にしています。
リビングやキッチンは家族全員が使う場所だからこそ、物の置き場所や在庫状況が誰にでも分かるように整理しています。「あれどこ?」と聞かれない環境づくりは、家庭内の負担軽減にもつながっています。
また、出張の機会があれば積極的に引き受けるようにしています。母親が不在のほうが家族は主体的に動き、それぞれの生活スキルも向上すると感じているからです。私自身にとっても、家事から少し離れ、仕事に集中できる貴重な時間になっています。
仕事が忙しくなる一方で、長男の受験対応や父の介護、通院の付き添いなど、待ったなしの出来事が重なった時期がありました。
特に受験対応は想像以上に大変でした。受験申し込みや大学への入学金の納付などは期限が厳格に決まっており、一日遅れるだけで入学資格に関わることもあります。実際に提出期限を失念するなど、「取り返しがつかなくなるかもしれない」と冷や汗をかいた経験もありました。
さらに父ががんを患った際には、病院から急な説明への同席を求められることもありました。片道2時間以上かかる病院へ急遽向かわなければならないこともあり、仕事と家庭の予定調整に追われる日々が続きました。
そんな経験から、私はあえて家庭内では自分の「ポンコツぶり」を公言しています。
「私も仕事があるから、一人ですべて管理するのは難しい。一緒に確認してほしい」
そう率直に伝え、受験の申込期限や病院の予約、学校からの配布物などを家族にも共有し、ダブルチェックをお願いするようになりました。
父の介護は、倒れてから看取りまで約1年半にわたりました。介護や各種手続きなど初めて経験することも多く、その時期を振り返ると、「よく乗り越えたな」と感じます。
何でも一人で抱え込まず、家族と協力しながら支え合う仕組みをつくること。その大切さを実感した経験でした。
仕事と家庭の両方に向き合っている時点で、それだけですごいことだと思います。まずは毎日頑張っている自分自身を褒めてあげてほしいですね。
私自身、「自分にとって本当に大切なことは何か」を意識することを大切にしています。苦手なことや嫌いなことについては完璧主義を手放し、家族や周囲の人はもちろん、外部サービスや便利家電に頼ってほしいです。限られた時間やエネルギーは、本当に自分がやりたいことや大切にしたいことに使う。そのために、人に頼ることをためらわないでほしいと思います。
特に子育て中の方には、「大変な時期はずっと続くわけではない」とお伝えしたいです。子どもが親を頼ってくれる時間は意外と短く、その時期ならではのかけがえのない時間があります。大変さの中にも楽しさを見つけながら過ごしてほしいですね。
一方で、介護は子育てとは異なり、終わりが見えにくいものです。だからこそ、一人で抱え込まず、周囲の力を借りながら無理なく仕事を続けてほしいと思います。
家族や職場、地域の力を上手に活用しながら、自分らしい働き方を続けていきましょう。
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