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掲載日:2026年10月6日

株式会社埼玉りそな銀行 個人部グループリーダー
【主な業務内容】営業店サポート(集合研修企画・運営、OJT指導を通じた人材育成)
営業店支援と人材育成を担当。2度の育児休業、乳がんの治療、退職、そしてJOBリターン制度※1による復職を経験してきた。現在は、これまでの経験を活かし、一人ひとりが安心して挑戦し、成長できる環境づくりに取り組んでいる。
入社後は営業店に配属され、お客さま対応や営業の基礎を学びました。営業店で約4年3か月勤務する中で、「もっといろいろなことに挑戦してみたい」という思いを持つようになりました。
そんな時に社内で募集があり、ポストチャレンジ制度※2を利用して応募。試験を経て、入社5年目の7月に個人部へ異動しました。当時募集されていたのは研修チームのポストでした。営業店時代には、受講者として集合研修に参加したことがあり、仕事内容をイメージしやすく親しみを感じていたことから、「やってみたい」と手を挙げたことを覚えています。
個人部では長く勤務していますが、担当した業務はさまざまです。人材育成や研修企画をはじめ、資産運用や保険分野の推進、デジタルマーケティングなど、幅広い業務に携わってきました。新しい分野に携わるたびに学びがあり、その積み重ねが現在の営業店支援や人材育成の仕事につながっています。
キャリアを積み重ねる中では、人生の大きなターニングポイントも訪れました。結婚や出産といったライフイベントを経験し、2度の育児休業を取得。第二子の育児休業中に乳がんが見つかりました。
当初は授乳によるものだと思っていた胸のしこりが気になり、育児休業から復職する前に念のため受診したことが発見のきっかけでした。その後、治療を受けながら、子育てと仕事を両立する生活が始まりました。
治療と子育て、仕事を両立する日々は決して簡単ではありませんでした。小さな子ども二人の育児に加え、保育園の送迎や通院、治療の副作用も重なり、心身ともに余裕を失ってしまう時期もありました。「これでいいのだろうか」「子どもたちと十分に向き合えているのだろうか」そんな思いを抱えながら悩み続けた結果、長男が6歳、長女が4歳の時に退職することを決断しました。
会社からは休職制度の利用についても提案していただきましたが、その時は気持ちの整理がつかず、立ち止まり、自分自身や家族との時間を大切にしたいと考えました。当時はキャリアを中断することへの迷いもありましたが、自分と家族のこれからを考えるために必要な選択だったと感じています。
退職後は家族と向き合う時間が増え、子どもたちと過ごす時間を大切にすることができました。一方で、長男が小学校へ通うようになると、自分自身の時間も少しずつ増えていきました。その中で、心にぽっかり穴が開いたような感覚を覚えました。そこで初めて、「やっぱり私は仕事が好きなんだ」と強く実感しました。一度離れてみたからこそ、自分にとって仕事が大切な存在だったことに気づけたのだと思います。
埼玉りそな銀行には、家庭の事情などで退職した社員が再び活躍できるよう支援するJOBリターン制度があり、この制度が復職を考えるきっかけになりました。さらに夫からも、「迷っているなら早めに行動した方がいい」と背中を押してもらいました。
乳がんの治療は継続中でしたが、「もう一度挑戦したい」という気持ちが勝り、約1年のブランクを経て復職を決意しました。復職当初は、一度退職したことに対する引け目のような気持ちもありました。しかし実際には、職場の皆さんが想像以上に温かく迎え入れてくださり、安心して仕事に戻ることができました。この経験を通じて、キャリアは一直線である必要はなく、立ち止まったり方向転換したりしながらも、再び挑戦できるものだということを強く実感しました。
今では、後輩を支援する際に自身の経験を伝えることがあります。
例えば、一度会社を離れ、再び戻ることを迷っていた社員に、自らの経験を伝えながら背中を押したことがありました。
「一度離れてみたからこそ見えることもあります。再び挑戦したいと思った時には、遠慮せずに戻ってきてほしいと思います。もしそのような決断をすることがあれば、私はその選択を尊重し、応援したいと思います。」
このようなメッセージとともに経験を自分の言葉で伝えることで、誰かの新たな一歩を支える力になっていることを実感しています。

現在は管理職として組織運営や人材育成に携わっています。しかしながら、管理職のお話をいただいた時は、うれしい気持ちがある一方で、「自分に務まるだろうか」という不安もあり、すぐに前向きな答えを出せたわけではありません。それでも挑戦しようと思えた理由がありました。
一つ目は、会社への感謝の気持ちです。一度退職した自分に復職の機会をいただき、さらに管理職への挑戦の場まで与えてもらえたことを、とてもありがたく感じました。
二つ目は、経験を重ねる中で自然と周囲から相談や頼りにされる場面が増えていたことです。業務知識や過去の経験を伝える機会が増え、「やってみてもいいのかな」と思えるようになりました。
そして三つ目は、家族の後押しです。夫からは、「せっかくいただいた機会なのだから、一度やってみたらいい。もし難しかったらその時に考えればいい」と背中を押してもらいました。
その言葉に励まされ、「まずは挑戦してみよう」と管理職への一歩を踏み出しました。
現在は、個人部営業店サポートグループのグループリーダーとして、営業店支援と人材育成を担当しています。
主な仕事は、営業店でお客さま対応を行う社員や専門スタッフが、お客さま一人ひとりに寄り添った提案や相談対応ができるよう支援することです。研修や勉強会の企画・運営、人材育成施策の推進、営業店からの相談対応などを通じて、現場をサポートしています。
近年は、お客さまのニーズがますます多様化しており、金融商品を案内するだけでなく、お客さまの人生や暮らしに寄り添ったコンサルティングが求められています。そのため、人材育成の役割はこれまで以上に重要になっていると感じています。
私が仕事の中で最もやりがいを感じるのは、「人の成長」を間近で見ることができることです。
研修や営業店支援を通じて関わった社員が、自信を持ってお客さま対応ができるようになったり、新しいことに挑戦したりする姿を見ると、とても嬉しく感じます。また、営業店から「お客さまのお役に立てました」「ありがとうと言っていただきました」という声を聞くたびに、この仕事の意義を改めて実感します。
管理職として大切にしているのは、一人ひとりのモチベーションの源泉を理解することです。月に一度の1on1ミーティング(上司と部下の定期的な対話)では、「どんな時に仕事が楽しいと感じるのか」「これまでのキャリアの中で最もやりがいを感じたのはどんな場面だったのか」といった話を聞くようにしています。
実際に聞いてみると、お客さまと接することが好きな人もいれば、企画や資料作成に達成感を感じる人もいるなど、一人ひとり異なる価値観や強みがあることに気づかされます。だからこそ、「あなたのここが強みだから、この仕事をお願いしたい」と、その人の得意分野を活かせる仕事を任せるよう心掛けています。そう伝えると、メンバーが前向きに挑戦してくれることも多く、人の強みを活かしながらチームをつくっていく面白さを感じています。
担当者時代は一人で完結する仕事が中心でしたが、管理職になってからは、メンバーそれぞれの強みを活かし、チームで成果を生み出すことに大きなやりがいを感じています。夫から、「マネジメントとは自分一人が頑張ることではなく、メンバーの力を最大限に引き出し、組織として成果を上げることだ」とアドバイスを受けたことがあります。その言葉を大切にしながら、メンバーの成長がチームの成果につながるマネジメントを心掛けています。
メンバーそれぞれの成長がチームの成果につながり、「みんなでやり遂げた」と実感できた時に、管理職としての大きなやりがいと面白さがあると感じています。
仕事と家庭を両立する上で、私が最も大切にしているのは「一人で抱え込まないこと」です。
育児休業の取得、乳がんの治療、退職、ジョブリターンによる復職と、さまざまな経験を通じて実感したのは、仕事も家庭も一人の力だけで成り立つものではないということでした。我が家では、「家庭も一つのチーム」という考え方を大切にしています。夫は食材の買い出しや料理、ゴミ出しを担当し、私は掃除や洗濯、子どもたちの学校生活や進路に関するフォローを担うことが多いですが、役割を固定するのではなく、その時々の状況に応じて助け合いながら家庭を運営しています。
また、限られた時間を有効に使うために、「自分でやるべきこと」と「周囲に頼れること」を意識して整理するようにしています。以前は何でも自分でやろうとしていましたが、育児や病気の経験を通じて、周囲に相談したり頼ったりすることも大切な力だと学びました。
職場においても、ライフステージに応じて働き続けられる環境が整っていることは大きな支えになっています。
仕事と家庭の両立に正解はありません。しかし、自分一人で頑張り過ぎるのではなく、家族や職場の仲間と支え合いながら、自分らしい働き方を見つけていくことが大切だと感じています。
振り返ると、私のキャリアは決して一直線ではありませんでした。しかし、育児や病気、退職、復職といった一つひとつの出来事が、視野や価値観を広げ、人としても管理職としても成長させてくれたと感じています。
キャリアの形は一つではありません。管理職を目指すことだけがキャリアではありませんし、家庭や自分自身を優先する時期があってもよいと思います。その時々の自分にとって何が大切かを考え、自分らしい選択を重ねていくことが大切です。
また、私自身、多くの方に支えられながら歩んできました。だからこそ、一人で頑張り過ぎず、必要なときには周囲を頼ることを恐れないでほしいと思います。困難な経験や遠回りに思える経験も、必ず将来の自分の力となり、誰かを支える力にもなります。
「キャリアは一直線でなくても大丈夫。立ち止まった経験も、遠回りした経験も、すべてが未来の自分をつくっている。」
これは、これまでの経験を通じて私自身が実感していることです。自分らしいキャリアを大切にしながら、一歩ずつ前に進んでいただけたら嬉しく思います。
※1 JOBリターン制度
結婚・出産・育児など家庭の事情により退職した社員が、再びグループで活躍できるよう再雇用を支援する制度
※2 ポストチャレンジ制度
社員が自ら希望する業務や部署へ応募し、新たな分野への挑戦やキャリア形成を支援する社内公募制度
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