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掲載日:2025年5月1日
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いよいよ、今月25日に第75回全国植樹祭が秩父ミューズパークで開催されます。
全国植樹祭は、森林に対する国民の理解を深めるために開催される行事です。天皇皇后両陛下のご臨席の下、多くの参加者を迎えて式典行事などを行います。今回のテーマは「人・森・川 つなげ未来へ 彩の国」。豊かな川でつながる山村と都市が協力して森林・みどりを守り育て、元気な姿で未来のこどもたちへつないでいくとともに、豊富な森林資源を活かす「活樹(かつじゅ)」を推進し、本県の多彩な森林を次世代へとつなげていくことを示す大会といたします。
日本の国土の約3分の2は森林で覆われており、現在、その森林資源は本格的な利用期を迎えています。本県においても、森林の蓄積量は、昭和25年の840万立方メートルから令和4年度には3,304万立方メートルへと約4倍に増加しており、木を植えて森を育てる時代から成長した木を活用する時代へと移り変わったといえます。その一方で、日本の木材自給率は43%と国内で使われた木材の半分にも達しておらず、充実する森林資源の活用が課題となっています。
森林は木材生産のほか、水害や山地災害の防止、生態系の保全、二酸化炭素を吸収して地球温暖化を防ぐなど、社会を守るためのさまざまな役割を果たしています。健全な森林を育てるには、「伐って・使って、植えて、育てる」という持続的なサイクルを回していくことが大切です。
そのためにも、木材を積極的に利用していく「活樹」に取り組むことが重要です。県では、県産木材を使った住宅の新築に対する補助金制度や、県産木材を使った家具や小物を紹介する「埼玉の木づかい応援カタログ」をホームページで紹介しています。皆さまに埼玉県で育った木を使う大切さを知っていただくきっかけにしていただければと思います。
さて、全国植樹祭の式典会場には招待者の方しか入場できませんが、式典を中継するサテライト会場(エミテラス所沢・深谷テラスパーク・モラージュ菖蒲)は、当日どなたでも自由に入場できます。全国植樹祭をきっかけに、多くの皆さまに埼玉県の自然に思いをはせ、木材製品を使うことを意識していただけるようになれば、と思います。
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