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掲載日:2021年10月11日
Q 松澤 正 議員(自民)
現在、私の地元であります松伏町において、県企業局による松伏田島地区産業団地の整備が今年度から進められております。産業団地の整備は、雇用の拡大や固定資産税等の増収など、地域の活性につながるものと大いに期待をしております。
しかし、整備予定地のすぐ近くにはゆめみ野団地という住宅街があり、子供たちが通う小学校や多くの生徒が自転車で通う県立高校もあります。また、主にクラシックコンサートが多く開催される田園ホール・エローラのある松伏記念公園など、多くの人が集まる施設もあります。このような多くの人々が生活し、集う住宅街に、産業団地へ進出してきた企業の大型車両が入り込むなど、子供たちの通学や住民の生活に影響があるのではないかと心配する声もあります。
現地はまだ工事が始まった様子はなく、景色も昨年とは変わっていませんが、既に分譲を希望する企業を対象にエントリー企業の募集が9月28日まで行われていたと聞いております。ついては、その応募状況はどうだったのか、また今後はその企業と何を行い、どんなスケジュールで整備が進んでいくのか。また、整備に当たって、ゆめみ野団地をはじめとした地元住民にどのように配慮していくのか、以上を公営企業管理者にお尋ねします。
この松伏田島地区の近くには東埼玉テクノポリスがあります。この2つの産業団地の間を東埼玉道路が基幹道路として整備される予定です。この道路は、東京外郭環状道路を起点として国道16号に至る延長約17.6キロメートルで、地元では圏央道まで延伸を要望しており、国道4号の交通混雑の緩和や沿線における開発事業を支援するために整備される道路です。
このほか、都市計画道路浦和野田線の開通、地下鉄8号線の延伸、バス路線の充実、さらには道の駅も構想段階を含めて計画されています。となれば、当然にこの周辺は人の流れ、物の流れが良くなります。そして東埼玉道路を通じてほかの地区とも連携が進み、ますます企業の利便性が増すとともに、東埼玉道路沿線の地域活性化が図られることとなるでしょう。
私は10年後、20年後の埼玉を、より魅力的で夢のあるものに築き上げていきたい。その魅力ある将来のためには、この吉川市、松伏町における産業団地の整備や、その核の一つとなるものと大きく期待しております。そこで、この吉川市、松伏町を中心とした東埼玉道路沿線での産業団地整備を今後どのように展開していく考えなのか、公営企業管理者より夢のある話をお聞かせください。
A 立川吉朗 公営企業管理者
松伏・田島地区産業団地では、造成工事の着手前に、立地を検討する企業を募集し意見交換を行いながら区画の面積、形状などを整備計画に反映させる「エントリー&オーダーメード」方式による整備を進めております。
議員お話の通り、当地区におきましては「エントリー企業」の募集を8月20日から9月28日まで行い、11社からご応募いただきました。
今後、「エントリー企業」との意見交換を重ね、区画割などにそのニーズを反映した整備計画を策定いたします。
それに基づきまして、平成31年度から造成工事に着手し、平成32年度末の完成を予定しております。
企業側では、その間に建築計画を立てることができますので、引渡し直後からの建設着工が可能となり、早ければ平成33年度内の操業開始も見込まれます。
大型車両の通行につきましては、警察と協議を行い、ゆめみ野地区を通行せずに、東埼玉道路からアクセスできるよう、産業団地内の道路を整備してまいります。
造成工事にあたっては、大型車が進入しない運行計画を工事事業者に義務付けるなど、十分に配慮して実施いたします。
また、エントリー企業との意見交換のときから、機会を通じまして、大型車両が通行しないよう町と共に強く要請してまいります。
さらに、ゆめみ野地区に隣接いたします箇所については公園を配置し、分譲地の境界には幅15メートルの緑地帯を設けるなど、周辺環境への影響に配慮した整備を行ってまいります。
次に、東埼玉道路沿線での産業団地整備の展開についてでございます。
東埼玉道路は、産業団地をはじめとする沿線開発の活性化が、その整備目的の一つとなっております。
企業局では、すでに、草加柿木地区や松伏・田島地区において整備事業をスタートさせており、この他にも、事前調査を実施中であるものや、地元市町村から産業団地の整備について相談を受けている地区がございます。
沿線にはすでに、企業局開発をはじめとする産業団地が集積しており、将来的には、東埼玉道路をメインストリートとする巨大な産業ゾーンの形成が期待できます。
新たな人とモノの流れとともに、新規雇用の創出や地域産業への波及効果も大いにあり、県東部地域の発展の、文字どおり、「核」となっていくものと考えております。
このような夢のある未来に向かいまして、道路整備が進んでいるこの機を逃すことなく、地域活性化の拠点となる産業団地の整備を積極的に進めてまいります。
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