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掲載日:2025年7月1日

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知事コラム

この夏は「川の国埼玉」で感動体験を

リバサポTシャツを着用している大野元裕埼玉県知事

埼玉県は「川の国」と呼ばれるほど、豊かな河川や水辺の景観に恵まれています。これらは単に美しいだけでなく、私たちの生活や文化に深く根付いた、本県の誇る財産です。

個人的な話になりますが、私は川口市で代々鋳物屋を営む家に生まれました。川口市は荒川の下流にあり、幼い頃から「川の上流に対して感謝の気持ちを持て」と言われて育ちました。昔は川を利用して材料を運び、商品を出荷していましたので、私は川に育てられたと言っても過言ではありません。実は数年前に知ったのですが、荒川上流の秩父地域にある秩父神社や寳登山(ほどさん)神社、三峯神社には、この地域への感謝の気持ちとして川口の鋳物業者が奉納した鋳鉄製の天水桶(てんすいおけ)(注1)がありました。この天水桶には私の祖父の名前もあり、埼玉県は川でつながっているのだと強く感じました。

(注1)防火用として雨水をためておく桶

川の恩恵を受ける私たちは、川を大切にし、感謝する気持ちを持つことが大切であり、昔から埼玉に根付くそうした気持ちを未来につなげていく必要があると思っています。

県内の河川では、「川の国応援団」をはじめとする多くの団体の方が、川の清掃や環境学習などの活動を熱心に続けています。それに加え、県では、企業と団体のマッチングや川の情報発信などを行う「SAITAMAリバーサポーターズプロジェクト(リバサポ)」を令和3年度から推進しています。昨年度からスタートした「リバサポ・クエスト」は、川に関連するイベントへの参加や施設訪問でポイントがたまり、プレゼントが当たるゲーム性のある仕組みです。今年も、川で楽しみながら学ぶことができるさまざまな企画を用意しています。

また、Next川の再生「水辺deベンチャーチャレンジ」では、「川の国埼玉」の認知度を高め、魅力ある河川空間の整備やにぎわいの創出に取り組んでおり、例えば、嵐山渓谷(らんざんけいこく)や大落古利根(おおおとしふるとね)川、Sakura Lake(サクラ レイク)(大相模調節池)において、スタンドアップ・ペダルボードなどの水上アクティビティ体験ができます。この夏は、ぜひ埼玉の川に遊びに来てください。遠い観光地まで足を延ばさなくても、豊かな自然を体感し、学ぶことができる場が埼玉にはたくさんあります。

川での素晴らしい体験を通じて、一人でも多くの方に川への愛着を持っていただき、保全活動の活性化につなげることで、豊かな清流を次世代のこどもたちへ引き継いでいきたいと思います。

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埼玉県知事 大野元裕

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県民生活部 広報課 テレビ・ラジオ・広報紙担当

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ファックス:048-824-7345

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