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総合リハビリテーションセンター > リハビリテーション病院のご案内 > アルツハイマー病新薬「レカネマブ」の専門外来について

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ページ番号:247759

掲載日:2024年2月28日

アルツハイマー病新薬「レカネマブ」の専門外来について

  アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」が令和5年12月20日に保険承認されました。

  本薬剤は認知症の進行予防効果が示された薬剤です。本薬剤の使用に当たり、厚生労働省及び独立行政法人医薬品医療機器総合機構から「最適使用推進ガイドライン」が発出され、対象者、使用法などが厳格に規定されています。

  また、「レカネマブ」は投与対象の方が限られているため、適合するかを検査等により判断してから治療を行います。対象となる方は次の「1. 投与対象となる方」の1〜3を全て満たす方となります。

  当センターでは令和6年2月から専門外来を開設しました。予約から検査、投与までは「2.アルツハイマー病治療外来受診の流れ」となります。

1.   投与対象となる方   ※以下の1~3を全て満たす方が対象となります

1  認知機能低下の原因がアルツハイマー病である方

  アルツハイマー病以外が認知機能低下の原因と推測される方は対象外です。

  認知機能低下の原因がアルツハイマー病であることを示すために、下のいずれかで脳内アミロイドベータ(Aβ)蛋白沈着を証明する必要があります。

  *アミロイドPET検査

  *髄液中Aβ42/40比率の低下(腰椎穿刺による髄液検査)

2  認知機能低下はあるものの、軽度認知機能障害あるいは軽度の認知症の方

  *軽度認知機能障害:認知機能低下はあるものの、日常生活や仕事に支障がない。

  *認知機能評価MMSE(minimental status examination)が30点満点中22点以上、 臨床認知症尺度CDRの全般スコアが0.5あるいは1の両方を満たす方。

3  MRI検査で以下の所見がある方は除きます

 *認知機能低下を説明できる様な多発性脳梗塞

 *禁忌事項に指定されている所見

  A)1cmを超える脳出血の痕跡

  B)5個以上の脳微小出血

  C)脳表ヘモジデリン沈着症

  D)血管原性脳浮腫

 

以下のような症状がみられる認知症の方は、適応となることがほとんどありませんのであらかじめご承知おきください。

 1.食事を食べたことを忘れてしまう。

 2.TVのリモコンや掃除機など、できていた家電製品の操作ができなくなった。

 3.日付、特に年や年号がわからない。今の季節がわからない。

 4.服を自分で着ることができない。

 5.尿・便を失禁する(泌尿器科疾患は除く)

 

 

2.  アルツハイマー病治療外来受診の流れ

   レカネマブの投与適応となった場合、最適使用推進ガイドラインに基づき、認知機能評価(MMSE)又は臨床認知症尺度(CDR)を行った日から一か月以内を目安に治療を開始します。

1  受診予約

   当センターは予約制です。受診の際はあらかじめ電話によりご予約ください。

  ◎  電話番号  048-781-2222(代表) 受付時間 平日: 8時30分~17時00分

      アルツハイマー病治療外来は木曜日の午前です。

      お電話の際「アルツハイマー病治療外来」希望とお伝えください。

      ※外来診療スケジュール(別ウィンドウで開きます)

<アルツハイマー病の治療は初めての方>

    なるべくかかりつけ医等からの紹介状・診療情報提供書をお持ちください。

    ご予約の電話の際、生活の状況などをお伺いする場合があります。

<アルツハイマー病で他の医療機関に通院中の方>

    アルツハイマー病新薬の適応となる方は、認知症スケールMMSEで22/30以上で、一人で日常生活ができる程度の方が適応となります。

    通院中の先生とご相談の上、なるべく紹介状・診療情報提供書を頂いてからご予約ください。

2  初診外来

 適応となるか診断するために次の検査を行います。

   (ア) 認知機能評価MMSE

   (イ) 脳MRI検査

   (ウ) 血液検査

     ⇒  診察及び検査結果から適応の可能性がある方は精査入院していただき、検査を行います。

3  精査入院    ※原則として「2初診外来」の翌週、1泊2日~2泊3日の入院で検査します。

  脳への脳内アミロイドβ(Aβ)蛋白沈着が抗Aβ抗体薬治療の必須条件であるため、入院して髄液検査でAβ検査等を行います。

   (ア) 髄液検査:Aβ42/40比及び髄液一般検査

       ※当センターは、脳脊髄液(CSF)​検査を実施しAβ病理を示唆する所見を確認します。

   (イ) レビー小体型認知症の鑑別としてDATシンチグラフィー検査

   (ウ) 臨床認知症尺度CDR

 

4  検査結果説明  ※原則として「3精査入院」の翌週、外来で説明します。

   精査入院で行った検査の結果に基づき、レカネマブ治療の適応などについて説明します。

 

5  治療開始    ※原則として「4検査結果説明」の翌週から治療開始となります。

レカネマブの投与は原則2週間ごとに18か月行います。

(ア) 第1回点滴:日帰り入院

投与によるアレルギー反応などの影響を確認するため、投与後4時間経過を観察して異常がないことを確認します。

(イ) 第2回〜7回(第13週)点滴:外来で実施し、投与後2時間は院内で待機していただきます。

(ウ) 第8回目以後の投与において、副反応が見られない場合あるいは予防投与により副反応が生じない場合は投与後30分で帰宅可能となります。

(エ) 認知機能検査は6か月ごとに行います。

(オ) MRI検査は5回目、7回目、14回目のレカネマブ投与の前に行います。以降、6か月ごとに行います。

 

6  レカネマブの適応患者及び投薬までの流れ

    レカネマブの効能・効果、適応患者及び投薬までの流れなど詳しく解説した資料(PDF)です。

 

 

 

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お問い合わせ

福祉部 総合リハビリテーションセンター  

郵便番号362-8567 埼玉県上尾市西貝塚148-1

ファックス:048-781-2218

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