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掲載日:2021年3月1日
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ナスは、加須市騎西地域を中心に栽培されています。
約20名ほどの生産者が北埼一元(北埼地区野菜一元共販連絡協議会)に所属し、ビニールハウスで栽培しています。
ビニールハウスには、野生のハチが入れないため、ナスに実を付けるには一つ一つの花に植物ホルモン剤をスプレーする作業が必要です。
苗を定植した2月から4月中旬まではこのホルモン剤をスプレーしますが、暖かくなる4月下旬からはミツバチやマルハナバチ(訪花昆虫)を導入します。
訪花昆虫によってナスの実を付けることができ、生産者の作業負担が減ります。訪花昆虫の活動は、高温や農薬によって影響を受けやすいので、生産者はこれらの管理に気を遣うとともにハウス内外を清潔に保ち、温湿度を調整することで病害虫の発生を抑え、農薬の使用量を減らすようにしています。
主な栽培品種は「式部」で、平成元年頃から栽培されています。果実は鮮やかな紫紺色、果肉は肉厚で香りの良い大きめのナスです。
その他、「あのみのり2号」という品種等も栽培しています。「あのみのり2号」は植物ホルモン剤や訪花昆虫を使わなくても実がつく性質(単為結果性:たんいけっかせい)の品種で、「式部」に比べると収穫量はやや少ないですが、省力的で果実の光沢の良いナスです。
栽培されたナスは、3月~7月に都内の市場に出荷され、関東近県のスーパー等で販売されています。また、北埼玉地域の農産物直売所でも買うことができます。
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